水素吸入は急性肺障害時の肺の血管内および肺胞内の好中球の過剰な活性化(NETs形成)を抑制する

株式会社ドクターズ・マンのプレスリリース

当社は、⽔素ガスの吸⼊がCOVID-19に伴う急性呼吸窮迫症候群や肺の微⼩⾎栓形成などの重篤な病態にも関与しているNETs(好中球細胞外トラップ)の過剰な産⽣を抑制することについて、 慶應義塾⼤学医学部内科学教室(循環器)の⽩川公亮訪問研究員と佐野元昭准教授と⼩林英司客員教授らとの共同研究で明らかにしました。
⽔素の抗NETs効果は、抗酸化物質であるN-アセチル-L-システインやビタミンCよりも強⼒であることが分かりました。本研究成果は、2022年1⽉12⽇(英国時間)『JACC: Basic to Translational Science』電⼦版に掲載されました。

 株式会社ドクターズ・マンの⽀援による⽔素ガス吸⼊の研究成果が、2022年1⽉14⽇、慶應義塾⼤学医学部から発表されました。
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2022/1/14/28-92096/

以下、慶應義塾⼤学医学部の2022年1⽉14⽇付プレスリリース本⽂より⼀部抜粋。

慶應義塾⼤学医学部内科学教室(循環器)の⽩川公亮訪問研究員と佐野元昭准教授と⼩林英司客員教授らの研究グループは、慶應義塾⼤学グローバルリサーチインスティテュート⽔素ガス治療開発センターの活動のなかで、⽔素がphorbol-12-myristate-13-acetate(PMA)やカルシウムイオノフォアA23187で刺激した際の好中球細胞外トラップ(Neutrophil Extracellular Traps, NETs)の産⽣を抑制することを明らかにしました。さらに、マウスおよび⾼齢のマイクロブタにリポ多糖(LPS:Lipopolysaccharide)で敗⾎症を誘発した際に、⽔素吸⼊療法が、肺におけるNETsの産⽣を抑制することを確認しました。

NETsは、核内に存在したDNAやヒストン、細胞質の顆粒中に存在した好中球エラスターゼ、ミエロペルオキシダーゼなどの蛋⽩が結合した構造物です。細胞外に放出されたNETsは、網⽬状に拡がって病原体を付着させ病原体を封じ込めることができますが、過剰に発動すると炎症や⾎栓症の増悪因⼦になります。中国・武漢では、新型コロナウイルス肺炎の治療に⽔素吸⼊が採⽤され、重症化予防に⼀定の効果をあげたことが報告されました。⼀⽅、新型コロナウイルス感染患者の⾎液中の好中球は、より⾼いレベルのNETsを産⽣しており、肺の傷害や微⼩⾎管⾎栓の形成に深く関与していることが知られております。

研究グループは、NETs形成に着⽬して研究を⾏い 、⽔素が活性化された好中球による過剰なNETs産⽣を抑制することを発⾒しました。本成果は、2022年1⽉12⽇(英国時間)『JACC: Basic to Translational Science』電⼦版に掲載されました。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2452302X21003661
 

水素吸入は急性肺障害時の肺の血管内および肺胞内の好中球の過剰な活性化(NETs形成)を抑制する水素吸入は急性肺障害時の肺の血管内および肺胞内の好中球の過剰な活性化(NETs形成)を抑制する

【図】水素吸入は急性肺障害時の肺の血管内および肺胞内の好中球の過剰な活性化(NETs形成)を抑制する
 

【論⽂】
英⽂タイトル:Hydrogen gas inhibits the formation of neutrophil extracellular traps
タイトル和訳:⽔素ガスは好中球細胞外トラップ形成を抑制する
著者名:⽩川公亮、⼩林英司、市原元気、北⽅ 博規、勝俣義紀、菅井和久、袴⽥陽⼆、佐野元昭
掲載誌:JACC: Basic to Translational Science(電⼦版)

 

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