サントリーウエルネス株式会社のプレスリリース
サントリーウエルネス(株)は、「サントリー セサミンEX」(以下、セサミンEX)の新ブランドメッセージとして、自分自身で感じる自分の年齢=「実感年齢」という考え方を提唱し、日本の年齢に対する価値観を見つめなおすプロジェクト「#実感年齢で生きようプロジェクト」(以下、本施策)をスタートします。本施策の第1弾として、年齢意識に関する全国アンケート調査を実施し、日本人がもつ年齢意識や、実感年齢と個人の特徴の関係を紐解いた、「実感年齢白書 2022」を発行します。
※実感年齢とは
「セサミンEX」は新たに、いつまでも若々しく、人生を謳歌したい全ての人に向けて、「実感年齢」という考え方を提案していきます。「実感年齢」とは、実際の年齢とは別に、自分自身で感じる自分の年齢のことです。実際の年齢に縛られることなく、自身の体力・気力・見た目から感じられる年齢で生きることが、これからの人生100年時代を若々しく、充実したものにするヒントであると考えています。「セサミンEX」は、自分らしく年齢を重ね、いつまでも若々しく生きる全ての人を応援します。
【調査概要】
調査手法 :インターネットでのアンケート調査
対象者 :全国の20~79歳の男女 10,894名
実施期間 :2021年12月10日~2021年12月15日
調査委託先:株式会社マクロミル
【調査結果のポイント】
<年齢意識>
1.「シニア」と「お年寄り」は全然違う。呼称に対するイメージには最大11.5歳の差。
2.「最近の若者は・・・」と思うのは実は40代がピーク。60代の方が低いという結果に。
3.何歳になっても学び直したい意欲は70代がトップに。全世代で6割越え。
<実感年齢と個人の特徴>
4.実感年齢が若い県ランキングTOP5の半数以上が関西。1位和歌山、3位大阪、4位兵庫。
5.37歳を境に、実年齢より実感年齢のほうが若くなるという結果に。
6.実感年齢が若い人は、そうでない人の2倍近く「鏡で自分をチェックする」。美容・ファッションに対して関心が高い傾向に。関心が高いという傾向に
7.実感年齢が若い60代70代は、デジタルリテラシーが高い傾向に。
【調査結果詳細】
<年齢意識>
まずは、日本人がもっている年齢意識を様々な切り口で紐解いた調査結果を紹介します。
※年齢意識の集計条件:回収サンプルに対して、都道府県別の実際の人口構成比に合わせたウエイトバックを実施(WB値が2.0未満に調整)
1.「シニア」と「お年寄り」は全然違う。呼称に対するイメージには最大11.5歳の差。
「シニア」「おじいさん・おばあさん」「お年寄り」という言葉からイメージする年齢を質問したところ、「シニア」が平均61.6歳、「おじいさん・おばあさん」が平均69.0歳、「お年寄り」が平均73.1歳となりました。意味としてはどれも似たような言葉と思いがちですが、最大で11.5歳の差があり、呼称に対するイメージは大きく違うようです。
2.「最近の若者は・・・」と思うのは実は40代がピーク。60代の方が低いという結果に。
“「最近の若者は・・・」とつい思ってしまうことがありますか”と質問したところ、40代の49.4%がピークで、以降年齢が上がるにつれ、「最近の若者は・・・」と思わなくなるという結果となりました。「最近の若者は・・・」という言葉は、高齢者が使いがちな言葉とイメージしてしまいますが、実際は現役世代の40代・50代がそのような感情を持つことが多いことがわかりました。
3.何歳になっても学び直したい意欲は70代がトップに。全世代で6割越え。
“何歳でも大学で学び直せるような社会になってほしいですか”と質問したところ、全世代平均65.8%、70代が世代間で一番高い70.5%という結果となりました。全世代的に学びたい意欲が高かったのですが、その中でも70代は意欲が高く、いくつになっても、学び直しや、新しいことに挑戦したいという意欲は上がることがわかりました。
<実感年齢と個人の特徴>
続いては、日本人の「実感年齢」に関係する個人の特徴を、様々な切り口から紐解いた調査結果を紹介します。
※実感年齢と個人の特徴の調査概要
4、5の集計条件:年代バイアスを排除するため、各都道府県の性年代の構成バランスを全国平均に合わせたウエイトバックを実施
6、7の集計条件:年代バイアスを排除するため、60-70代をベースとして集計
4.実感年齢が若い県ランキングTOP5の半数以上が関西。1位和歌山、3位大阪、4位兵庫。
実際の年齢とは別に、自分自身で感じている自分の年齢=「実感年齢」別に全国ランキング化したところ、第1位は和歌山県(-3.51歳)、2位は高知県(-2.81歳)、3位は大阪府(-2.80歳)、4位は兵庫県(-2.75歳)、5位は鳥取県(-2.67歳)と、全国ランキングのTOP5がすべて関西から西のエリアという結果になりました。
第1位の和歌山県は、全国平均に比べ「年齢を意識せず、自分が好きな服を着たい」「カラダだけでなくココロの健康も大切と思う」「睡眠時間は十分とっている」という人が多く、カラダへの健康意識が高いだけではなくココロの健康を重視したりするなど、ココロとカラダの健康バランスが取れていることが実感年齢の若さに繋がっているようです。
第2位の高知県は、調査で「パーティが好き」「みんなでカラオケで盛り上がるのが好き」という人が多く、友人と一緒に楽しむ時間を大切にしていることが、実感年齢にも影響しているのではないでしょうか?
第3位の大阪府は、「自分の個性を主張したい」「主役になれる環境に満足」という人が多く、「人との関わり」に対する関心の高さが、実感年齢にも影響しているようです。
5.37歳を境に、実年齢より実感年齢のほうが若くなるという結果に。
“あなたはご自身の「実感年齢」を何歳と感じていますか”という質問に対し、20代、30代は実年齢より実感年齢の方が高いと回答。回答者の実感年齢と実年齢の差分を年齢別に平均したスコアを見ると、ちょうど37歳で実年齢と実感年齢の関係が逆転し、40代以降は実年齢より実感年齢の方が若いと回答。年代が高くなるにつれて、実年齢との差は大きくなり、特に55歳くらいを境にその差は顕著になっていきます。
6.実感年齢が若い人は、そうでない人の1.7倍「鏡で自分をチェックする」。美容・ファッションに対して関心が高い傾向に。
“「美容やファッション」をテーマに、記載の項目についてどれくらい当てはまるか“という質問の中の、「ファッションは自分の個性を表現するものだと思う」「自分の姿を鏡でよくチェックするほうだ」「髪型にはこだわっている」という項目に対して、実感年齢を実年齢より若く答えた人たちは、高く答えた人たちに比べて最大で21%以上高い結果となりました。実感年齢が若い人は、より活発に外で活動する人が多く、外出に必要なオシャレに気を遣う人が多いことが読み取れます。また、「自分の素肌に自信がある」「肌つやを気にかけるほうだ」「爪のケアを怠らないほうだ」「同年代と比べて白髪が少ないと思う」という項目に対して、実感年齢を実年齢より若く答えた人たちは、高く答えた人たちに比べて最大で20%以上高い結果となっていることから、美容にも気を遣う人が多いことがうかがえます。
7.実感年齢が若い60代・70代は、デジタルリテラシーが高い傾向に。
“「デジタルとの関わり」をテーマに、記載の項目についてどれくらい当てはまるか“という質問の中の、「同世代と比べて自分はデジタルに詳しいと思う」「スマートフォンを使いこなしている」「SNS(Twitter・facebook・Instagramなど)を使いこなしている」という項目に対して、実感年齢を実年齢より若く答えた人たちは、高く答えた人たちに比べて10%以上高い結果となりました。実感年齢が若い人は、より活発に活動する人が多く、その必需品としてのデジタルアイテムを使用しているため、デジタルリテラシーが高いことが読み取れます。
- 【監修者コメント】京都橘大学健康科学部 兒玉隆之教授
人は誰でも歳をとっていきます。「ココロ」や「カラダ」に自信がなくなっていくのは当然のことです。実年齢ではなく「年齢を感じる」こととは? これは、日々変化する心身から自身の“若さ”をいかに主観的・客観的に捉えているかという「実感年齢」により表されます。この白書を通じて「実感年齢」を考えていくことは、我々一人一人の健康のあり方を見つめ直すだけでなく、超高齢社会や、あたりまえに人と接することがまだまだ難しい情勢のこれからにおいても、重要な取り組みとなるのではないでしょうか。
また、今回の調査を通じて、「実感年齢」を若く回答した人は、生活満足度の高さと関連性をもつという結果が浮かび上がりました。特に「実感年齢」が若い人において、好奇心、積極的な外出や人との交流といった、やりたいことを楽しむことのできる「ココロ」のあり方がポイントとなっている点は興味深いところです。「ココロ」と「カラダ」が共に充実していることが、生活満足度を高め、「実感年齢」を若く保つことにつながるのではないでしょうか。そして、人生100年時代において、実年齢に縛られずに「実感年齢」を若く保つことは、自分自身をきちんと理解できる力そのものであり、イキイキとした毎日につながるのではないかと思います。
■監修者プロフィール
兒玉 隆之 (京都橘大学健康科学部 教授)
1992年国立療養所福岡東病院附属リハビリテーション学院卒業後、理学療法士として脳神経障害患者のリハビリ
テーションに従事しながら、久留米大学大学院医学研究科を修了(博士(医学))。現在は、京都橘大学健康科学部教授および久留米大学高次脳疾患研究所研究員を務める。専門である神経生理学およびリハビリテーション科学領域の立場から、脳波解析を主なツールとし人の「脳内機能ネットワーク」や「こころとからだの健康」の解明に取り組んでいる。近年は、応用脳科学の視点から脳波による情動可視化の研究にも取り組んでおり、自動車や化粧品会社などとの企業共同研究も行っている。日本ヘルスプロモーション理学療法学会理事・評議員。著書・共著に『神経・生理心理学』、『Neurological Physical Therapy』などがある。
■「実感年齢白書 2022」はこちらからご覧ください。
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