シオノギヘルスケア株式会社のプレスリリース
常に人々の健康を守るために必要な、最もよいヘルスケア価値の提供を通じて社会に貢献するシオノギヘルスケア株式会社(本社:大阪府大阪市 代表取締役社長:吉本 悟、以下シオノギヘルスケア)は、国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(略称:NCGM)が、風邪や新型コロナウイルス感染症を含む呼吸器感染症の発生や流行について調査するアプリ「かぜレコ」Android版をGoogle Play Storeに公開したことをお知らせいたします。シオノギヘルスケアは、「かぜレコ」協賛企業として、「風邪をひく前に予防すること」の大切さを社会に浸透させていくことを目指します。
■概要
本アプリは、今年1月にリリースしたiPhone向けアプリのAndroid版です。一般的に熱、咳、倦怠感、咽頭痛、鼻炎などの症状を呈する呼吸器感染症を広く調査することを目的としたアプリであり、現在世界的に問題となっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)も調査対象としています。
アプリユーザーが自身の症状のデータを入力することで、風邪・インフルエンザ・COVID-19などと診断される以前の有症状者の調査に協力することができます。また、診断を受けた場合は当該診断名を入力いただくことで、有症状者のその後の受診率や診断について回答することができます。加えて、有症状者の分布を地図上で見ることができたり、都道府県における有症状者の数の推移を見たりすることも可能です。
■開発の背景とねらい
急性の呼吸器感染症は、年齢や性別に関係なく最も頻度の高い疾患です。風邪症候群は急性の呼吸器感染症を総称した呼称であり、一般的な症状は発熱、咳、鼻炎、咽頭痛、倦怠感、食欲不振などですが、症状には個人差やバラつきが大きく、特異的な症状がほとんどありません。重症度もバラつきが大きいことが知られており、症状が強い場合は日常生活への影響が生じますが、多くの軽症例では仕事や学業など日常生活の継続が可能です。これらの呼吸器感染症の原因ウイルスは、インフルエンザウイルス、ライノウイルス、アデノウイルス、パラインフルエンザウイルス、RSウイルス、コロナウイルス(新型ではないもの)など様々なウイルスが知られています。しかしながら、家庭内や学校・職場などの一定の環境や地域で似た症状が多数報告されることもあり、一定の流行があることが考えられます。このように、風邪を含む急性の呼吸器感染症は症状や重症度にばらつきが大きく、様々なウイルスが関与しており、感染経路も複雑であることから、疫学的な調査が難しく、十分に解明されていない点が多くあります。
本研究では、スマートフォンアプリを介して、一般の利用者の方から症状の有無や内容について入力してもらい、呼吸器感染症の調査を行うことを目的としています。スマートフォンを利用して位置情報も収集することで、風邪の発生から拡大・拡散するまでを地図上にマッピングできると考えています。また、気象情報と重ねて解析することで、風邪が発生しやすい気象条件や流行・拡大しやすい気象条件を明らかにしたいと考えています。さらに、呼吸器感染症には新型コロナウイルス感染症も含まれるため、新型コロナウイルス感染症であったが自然軽快し受診しなかった軽症者の情報を収集したり、クラスターなどを検知できたりする可能性があると考えています。
この研究で得られた成果を基に、将来的には人間の行動や気象条件、感染情報などを基にして、感染拡大の予測などを行うことを目指しています。
なお、先行するiPhone版アプリと今回リリースするAndroid版アプリは、サーバを共有しております。そのため、両方のアプリからの回答をそれぞれのアプリ上で閲覧することが可能となります。
<画面イメージ>
■シオノギヘルスケア協賛概要
シオノギヘルスケアでは公式HPや商品のスペシャルサイト上に「かぜレコ」へのリンクの設置や、各種イベントで本アプリの周知促進を行います。また、本調査で得られたデータを元に予防啓発情報の発信を行い、更なる社会貢献を果たしてまいります。
■「かぜレコ」概要
・サービス名:かぜレコ
・言語:日本語、英語に対応
・料金:無料
・アプリ版対応OS:Android 8.0~11.0
・ダウンロードURL:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.go.ncgm.kazerecoapp
■NCGMにおける研究進捗状況と成果の一例(iPhone版かぜレコのデータより)
※NCGMプレスリリース(2021/6/29より転記)
2021年6月2日時点において、iPhone版かぜレコの利用者数は約2000人となっております。
何らかの風邪症状があると回答された方(有症状者)と、すべてのアプリユーザー(全例)を比較すると、食生活にいつも気を遣っていると回答した方は有症状者で少ない傾向がみられました。また、食生活に対する意識は、年齢とともに高まる傾向がみられました。BMIについては、特に30代後半以降において、BMI 25.0以上の方が全例と比較して有症状者において少し多い傾向がありました。
本アプリに関するさらに詳しい情報は、NCGM国際感染症センターのホームページをご覧ください。
http://dcc.ncgm.go.jp/information/pdf/kazereco.html
■シオノギヘルスケア株式会社について
シオノギヘルスケアは、常に人々の健康を守るために必要な、最もよいヘルスケア価値の提供を目指す企業です。多層的な事業/アライアンスなどによる付加価値により、ヘルスケア事業の競争力を高め、優れた製品・情報・サービスを通じて健康寿命延伸に貢献いたします。
商号 : シオノギヘルスケア株式会社(SHIONOGI HEALTHCARE CO., LTD.)
会社設立 : 2016年1月15日
会社開業 : 2016年4月1日
資本金 : 1,000万円
従業員数 : 約120名(2021年4月現在)
代表者 : 代表取締役社長 吉本 悟
本社所在地 : 大阪府大阪市中央区北浜2丁目6番18号 淀屋橋スクエア7階
事業内容 : 一般用医薬品、医薬部外品、管理医療機器、健康食品などのヘルスケア商品の開発・製造販売
URL : https://www.shionogi-hc.co.jp/
■詳細は下記URLよりダウンロードください
https://prtimes.jp/a/?f=d48538-20210628-5864.pdf