IBD患者における新型コロナウイルスワクチン接種に関する意識・実態調査

株式会社ジーケアのプレスリリース

株式会社ジーケア(所在地:東京都千代田区・代表取締役 堀田伸勝、宮﨑拓郎、以下ジーケア)は、国の指定難病の炎症性腸疾患(IBD)患者向けオンラインコミュニティ「Gコミュニティ」を利用するユーザーに対し実施した、IBD患者における新型コロナウイルスワクチン接種に関する意識・実態調査 (有効回答数:156件) を発表しました。

新型コロナウイルスのIBD患者の通院・生活に対する影響の実態調査結果(フルバージョン):https://gcareglobal.com/covid_ibd3/

【調査概要】
炎症性腸疾患(IBD)オンラインコミュニティ「Gコミュニティ」内のIBD患者、患者の家族・パートナーを対象にジーケアが実施しました。IBD患者への新型コロナワクチン接種に関する情報は限られているため、新型コロナワクチンの接種状況、接種者における満足度、接種予定者の期待と不安を明らかにすることを目的として、2021年6月6日から19日にかけてオンライン調査を行い、合計156名の回答を得ました。

​【調査結果】

【新型コロナワクチン接種済みの方】

【新型コロナワクチン未接種の方】

新型コロナワクチンを接種したIBD患者は156名中26名でした。接種者のうち、接種部位の痛みが88%、倦怠感が52%、頭痛、発熱が31%に見られました。一方、特に副反応を示さなかった方も8%いました。

「新型コロナワクチンを接種して良かったと思いますか?」の質問には、「接種しなければ良かった」と感じた患者さんはおらず、7割以上の患者が接種して良かったと回答しました。

これから新型コロナワクチンを接種するIBD患者で接種意向を示したのは65%でした。接種する理由は、副反応のリスクより新型コロナワクチンの効果の方が大事との回答が91%、他の人に感染させたくないからが52%を占め、感染によるリスクをより重視することが示唆されました。
一方、接種しない、接種した方が良いか分からないと回答した患者では、副反応のみならず、免疫を抑制する薬を使用していることが接種への不安に繋がっており、健常人以上に丁寧な説明が求められることが示唆されました。

【炎症性腸疾患(IBD)とは】
炎症性腸疾患(IBD)は主に20-30歳代の若い人に原因不明の腸の炎症を伴う病気であり、潰瘍性大腸炎、クローン病の総称です。生涯に渡る治療が必要であり国の難病に指定されています。国内の患者数は約 25 万人と言われ現在も増加の一途を辿っています。

【Gコミュニティとは】
Gコミュニティは、IBD患者を対象とした医療の専門家(医療従事者・研究者)と患者が一緒に作る患者向けクローズドオンラインコミュニティです。2019年7月に開始し、2021年5月時点で、登録ユーザー数は1500名に到達しています。
Gコミュニティ:https://gcarecommunity.com/

【株式会社ジーケア】
米国ミシガン大学留学中に出会った堀田伸勝(消化器専門医・医学博士)、宮﨑拓郎(米国管理栄養士・公衆衛生学修士)、鈴木紀之(経営学修士)が2018年9月に創業。現在に至る。

【お問い合わせ先】
株式会社ジーケア
担当者:宮﨑拓郎、鈴木紀之
Email:takuro.miyazaki@gcareglobal.com、noriyuki.suzuki@gcareglobal.com
URL:https://gcareglobal.com/

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