一般社団法人 スローカロリー研究会のプレスリリース
糖質の”質”や”摂り方”に着目し、急激な血糖上昇、過剰な脂肪蓄積を抑える食事のスタイル『スローカロリー』の普及を目指す一般社団法人スローカロリー研究会は第8回年次講演会(Web講演会)を公開致しました。
今回のテーマは「スローカロリーとフレイル・サルコペニア」。当研究会の理事3名、老年医学のエキスパートである大内 尉義先生(東京大学 名誉教授)、スポートロジー学を推進する河盛 隆造先生(順天堂大学 名誉教授)、そして、栄養学のエキスパートである西村 一弘先生(駒沢女子大学人間健康学部健康栄養学科 教授)による講演を収録しています。
一般社団法人スローカロリー研究会
スローカロリーとフレイル・サルコペニア
一般社団法人スローカロリー研究会第8回年次講演会を公開中!
「スローカロリー」とは、糖質を正しく理解し、糖質の質と摂り方を考慮した健康食事法
糖質の”質”や”摂り方”に着目し、急激な血糖上昇、過剰な脂肪蓄積を抑える食事のスタイル『スローカロリー』の普及を目指す一般社団法人スローカロリー研究会は第8回年次講演会(Web講演会)を公開致しました。
今回のテーマは「スローカロリーとフレイル・サルコペニア」。第8回年次講演会では、当研究会の理事3名、老年医学のエキスパートである大内 尉義先生(東京大学 名誉教授)、スポーツをすることによる代謝・心血管疾患やメンタルヘルスへの影響を学問として捉えるスポートロジー学を推進する河盛 隆造先生(順天堂大学 名誉教授)、そして、栄養学のエキスパートである西村 一弘先生(駒沢女子大学人間健康学部健康栄養学科 教授)による講演を収録しています。
【年次講演会公式サイト】 http://slowcalorie.jp/lecture-y/index.html
【プログラム詳細】
■テーマ:スローカロリーとフレイル/サルコペニア
■公開期間:2022年3月1日(火) ~
■公開場所:第8回年次講演会特設ページ(http://slowcalorie.jp/lecture-y/index.html)
■視聴方法:無料、登録不要
■主催:一般社団法人 スローカロリー研究会(http://slowcalorie.jp/)
■後援:一般社団法人 日本生活習慣病予防協会(https://seikatsusyukanbyo.com/)
プログラム
■講演1 「高齢者のフレイル/サルコペニアと栄養」
大内 尉義 先生(国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 顧問、東京大学名誉教授)
老年医学のエキスパート大内 尉義先生によるフレイル/サルコペニアと栄養の関連についての解説。基礎から予防介入、最新のトピックの紹介までエッセンスが集約されている。
●Part1 フレイル・サルコペニアの現状(収録時間21:05)
フレイルの定義から話が始まる。フレイルの重要な点は可逆性があるということ。だからこそ早期介入が重要とされる。早期介入効果のエビデンスはまだ限られてはいるが、サルコペニアや認知機能が改善するという明るいデータが得られ始めている。
●Part2 フレイルを予防するには(収録時間11:23)
Part2では、栄養と運動という二点について、明らかになっている知見が取り上げられる。フレイル予防のためにタンパク質摂取を増やすべきか、腎保護のためにタンパク質摂取量を制限すべきか。大内先生は、「栄養摂取の考え方は年齢により変わる」と指摘する。
●Part3 スローカロリーとフレイル(収録時間8:17)
栄養や運動以外の重要なポイントを解説。さらに、肥満でありながら脂肪筋などのために筋肉量が低下している状態である「サルコペニア肥満」の重要性を指摘。講演の終盤ではスローカロリーとフレイルの関連の話題が取り上げられる。
■講演2 「現代人の栄養障害対策~スポートロジーを生活習慣病の予防や治療に活用しよう」
河盛 隆造 先生(順天堂大学名誉教授、同 大学院・スポートロジーセンター センター長)
スポートロジーは、アスリートのための医学ではなく対象は一般生活者で、スポーツをすることによる代謝・心血管疾患やメンタルヘルスへの影響を学問として捉えるというもの。
●Part1 スポーツを学問に! スポートロジーで健康長寿を(収録時間17:35)
スポートロジー研究で明らかになった若年者のサルコペニアやフレイルの存在など、従来の医学的な定義を覆すようなデータが紹介される。
●Part2 認知機能低下抑制における運動の重要性~文京ヘルススタディ(収録時間11:34)
文京区在住の高齢者1,629人を対象に行われている「文京ヘルススタディ」からの知見が紹介される。これまでに運動習慣のある高齢者はその習慣のない高齢者に比べて認知機能が保たれていることやロコモの判定結果と認知機能が相関することなどが明らかになり、認知機能低下抑制における運動の重要性が示されたとのこと。
●Part3 「糖の流れを考えて、食後高血糖を正常化する」(収録時間19:59)
食後高血糖を正常化するための戦略が総括される。時間をかけて食事を楽しむ、最初にサラダを食べる、そして炭水化物は毎食しっかり適量を摂取するなど、食事の摂り方の意味と大切さが指摘される。
■講演3「パラチノース摂取が高齢糖尿病患者の血糖に与える影響」
西村 一弘 先生(駒沢女子大学人間健康学部 健康栄養学科 教授)
糖尿病治療においては食事療法が基本である。しかし高齢者では、近年のゼロカロリーや糖質オフというような食品群が低血糖、そして低栄養、またフレイルのリスクになっている可能性もある。砂糖と同等のエネルギーを有する一方で、消化・吸収速度が遅いため食後血糖値の急激な上昇を抑える性質を有するスローカロリーシュガー(パラチノース)が、高齢の糖尿病患者の血糖コントロールに与える影響を検討した結果、砂糖使用時と比較してスローカロリーシュガーを摂取することで、食後の血糖値上昇を緩やかにするという可能性が示唆された(収録時間16:38)。
▼関連情報▼
●インスリン生誕100周年記念「“糖のながれ”を意識して、血糖値スパイクを防ぐ」(第7回年次講演会)
http://slowcalorie.jp/press_release/000499.html
●運動とスローカロリー:血糖コントロールの重要性(第7回年次講演会)
http://slowcalorie.jp/press_release/000498.html
●スローカロリー3分間ラーニング
http://slowcalorie.jp/3min/
●スローカロリーガイドブック
http://slowcalorie.jp/guidebook/
●スローカロリープロジェクト
http://www.slowcalorie.com/slowcalorie/
【本件に関するお問い合せ】
一般社団法人スローカロリー研究会 事務局
e-mail info@slowcalorie.jp
〒105-0003東京都港区西新橋2‐8‐11 第7東洋海事ビル8階
Tel.03-5521-2881 Fax.03-5521-2883