「首里石鹸」の 全国流通における最適なサプライチェーンの構築に向けた 取り組みを開始

株式会社コーカスのプレスリリース

株式会社コーカス(本社:沖縄県那覇市、代表取締役社長:緒方教介、以下「コーカス」)とヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:長尾裕、以下「ヤマト運輸」)、沖縄ヤマト運輸株式会社(本社:沖縄県糸満市、代表取締役社長:赤嶺真一、以下「沖縄ヤマト」)は、コーカスが展開するスキンケアブランド「首里石鹸」を購入するすべてのお客さまのさらなる満足度向上に向け、全国のヤマトグループ倉庫ネットワークと輸配送ネットワークを組み合わせ、沖縄県内の店舗および公式通販サイト販売における最適なサプライチェーンの構築に向けた取り組みを開始しました。

1. 背景および目的

「首里石鹸」を展開するコーカスは、沖縄県内店舗にくわえ、公式通販サイトによる販売チャネルの拡大など、全国のお客様のニーズに合った多様なサービス提供を進めています。一方、島嶼県の沖縄を拠点に事業を行うにあたっては、商品調達から店舗納品、EC商品の発送にかかわるオペレーションと流通コストの最適化など、店舗とEC双方の販売拡大を実現するサプライチェーンの再構築が重要な経営課題となっています。また、企業の社会的責任として、サプライチェーン上の活動から発生する温室効果ガス排出量の削減などへの対応を、環境だけでなく経済・リスクの両面において検討していました。
ヤマト運輸と沖縄ヤマトは、物流を通じた各企業の課題を解決するパートナーとして、物流の効率化や在庫の最適化にくわえ、販売促進支援など、持続成長可能なサプライチェーンの構築を支援しています。また、ヤマトグループでは「サステナブル中期計画2023【環境・社会】」を策定し、各重要課題(マテリアリティ)に対する具体的な行動の内容と、2023年までの到達目標を定め、事業活動の中で各施策を遂行することで、社会と事業の持続可能な発展を目指しています。
今回両社は、「首里石鹸」を購入するすべてのお客さまのさらなる満足度向上に向け、ヤマトグループの強みである全国の倉庫ネットワークや輸配送ネットワークと情報の可視化を活かし、サプライチェーン全体の最適化に取り組みます。7月1日から沖縄県内流通、8月1日からは県外向け流通の運用を開始します。

2. 概要

店舗向け商品、公式通販サイト(以下EC)向け商品の調達から保管、梱包、配送までのすべての物流業務を、ヤマト運輸および沖縄ヤマトが一括管理します。
沖縄県内流通分は沖縄ヤマトのサザンゲートで保管し、沖縄県内EC販売分の出荷や13か所の実店舗の需要に応じた小~中ロットの店舗納品にスピーディーに対応します。県外流通分は、ヤマト運輸関西地域の拠点に保管し、EC購入者への発送やポップアップストアへの納品を行います。
これにより、ECにおいては、消費地に近いヤマト運輸の拠点から発送を行うため、お届けまでのリードタイムを短縮することが可能となります。
これらのサプライチェーンの再構築により、首里石鹸の店舗販売員が販売に注力できる環境を整備するとともに、在庫を流動化させることで物流コスト圧縮や欠品による販売機会ロス削減、在庫の偏在抑制を通じたキャッシュフローの改善を見込みます。
また、本取り組みによるコーカスのサプライチェーンにおける製品輸送に関するCO₂排出量は、これまでと比べ37%削減効果※が期待できます。
※取組前と同じ輸送重量を想定した場合の推計値による比較
算定範囲:製品の輸送
算定方法:改良トンキロ法および従来トンキロ法(出典:経産省・国交省「ロジスティクス分野におけるCO2排出量算定方法共同ガイドラインVer.3.1」)
排出原単位:出典)環境省「サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出等の算定のための排出原単位データベースVer.3.1」

3. 今後の展開

コーカスは、沖縄県の良い品、良いサービスがこれまで以上に全国に届けられるよう、県内企業に向けて積極的な情報発信などを行い、沖縄ブランドの向上に貢献していきます。
ヤマト運輸と沖縄ヤマトは、今後も物流を通じた企業の経営課題を解決し、各企業の最適なサプライチェーンの構築を積極的に支援し、お客さまの価値の向上、カーボンニュートラル社会の実現、ならびに持続可能な社会づくりに貢献していきます。

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