コロナ禍における幼稚園・保育園に通う子どもの口腔ケアについて調査を実施

オハヨーバイオテクノロジーズ株式会社のプレスリリース

・コロナ禍前後で園の6割が変化を実感
・コロナウイルス感染予防として、歯磨き指導が縮小

 日本カバヤ・オハヨーホールディングスグループにおいて、ヘルスケア領域を展開している
オハヨーバイオテクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:野津 基弘)は、新型コロナウイルス影響下における、幼稚園・保育園に通う子どもの口腔ケアについて調査を実施しました。

 昨今のコロナ禍で、コロナ禍前と比べ幼稚園・保育施設では日頃の歯磨き指導をどのように実施しているかアンケートを実施したところ、6割以上の施設が「歯磨きの指導方法について変化があった」と回答しました。
 
調査概要について>
調査対象:東京都内の幼稚園・保育園26園
調査期間:2021年11月
調査方法:各園へ紙で質問表を配布し実施。

 

 

 新型コロナウイルス感染症の影響により飛沫感染の予防として、歯磨き指導や昼食後の歯磨き自体を縮小している状況にあることが伺えます。

 長引くマスク生活により、口腔環境は非常にリスクが高まっていると考えられます。毎日の歯磨きと定期的に歯科医で口腔内クリーニングを行うことが口腔ケアの基本ですが、特に子ども自身が取り組むには難しい要素も多くあります。小児歯科医の岡崎好秀教授は、『子どものむし歯は、幼児、小学生問わず年々減少している一方で、将来的に歯周病の原因となる歯肉炎については増加している』と言及し、子どもの口内環境において見直したい6つのポイントについてアドバイスをいただきましたのでお役立ていただければ幸いです。

 

 

 

岡崎 好秀教授
~幼稚園・保育園に通う子どもの口腔ケアのポイントについて

国立モンゴル医学科学大学 歯学部 客員教授
1978年愛知学院大学歯学部卒業 同年大阪大学歯学部小児歯科を経て 
1984年より岡山大学病院 小児歯科 講師(歯学博士 岡山大学) 
2013年4月より 国立モンゴル医学科学大学 客員教授
2017年4月~2020年3月 岡山大学病院 スペシャルニーズ歯科センター 診療講師
専門:小児歯科・障がい児歯科・健康教育   
所属学会:日本小児歯科学会:指導医,日本障害者歯科学会:認定医,日本口腔衛生学会:認定医 他。

 まず、子どもの歯肉炎が増加している理由について、下記3つをあげました。

1.砂糖摂取機会の増加
間食、甘い飲料の摂取頻度が増加しているが、乳幼児にはとくに砂糖を摂取させないことが重要。

2.食生活の変化
和食から洋食の食事機会が増加したことで、比較的柔らかい食事を食べるようになった。
柔らかい食事は歯の表面に付着しやすいため歯垢になりやすく歯周病の原因となる。

3.マスク着用による口呼吸の増加
マスクを着用することで、口呼吸をし、口の中が乾燥することで、歯周病・口臭・むし歯の原因となる。
 

 

​ 上記の課題がある中、日中での幼稚園・保育園での歯磨き指導・実施が縮小されている現状を鑑みると、自宅でのケアがより一層大切ということが分かります。そこで子どもの歯の健康については、下記6つにポイントを意識して取り組むことが必要と述べました。

1.よく噛んで食べる(噛むと唾液が出る、飲み物は食事の後に)
唾液には『外からの細菌&ウイルスの侵入を最前線で防ぐ、むし歯を防ぐ、歯周病を防ぐ、消化を助ける、口臭を防ぐ』といった働きがあり、現代の子どもは昔に比べて唾液が少ないとのことです。その理由として、今の子どもは食べる時に水分がないと飲み込めない『流し込み食べ』(水洗式咀嚼)をする子どもが増えたことによって、唾液の分泌が少ない子どもが増えたとのことです。

 

2.乳幼児期は砂糖の味を教えない(三つ子の魂百まで)
とくに乳幼児には甘いものを食べさせないことが重要です。

3.しっかりと歯を磨く(幼いうちから習慣化)
親子でできるセルフケアの方法として、透明コップを用いて、歯ブラシをコップで洗いながら歯磨きを行い、濁らなくなるときれいに洗えた証拠に。子ども自身が口内の汚れを実際に見ることができ、子どもにも理解しやすい歯の磨き方です。

 
4.歯科医院での定期検診
定期的に歯のクリーニングを受けることです。

5.あいうべ体操
福岡の内科医 今井 一彰先生が考案された口呼吸を抑制する体操です。口呼吸の予防をし、唾液分泌を促進させます。

 
6.良い菌を摂る(バクテリアセラピー)
口内環境を整える菌を摂取すること、バクテリアセラピーがオススメです。

※本文内のイラストは全て岡崎好秀教授所蔵データです。無断使用・複製はご遠慮ください。

オハヨーバイオテクノロジーズ株式会社 会社情報
 日本カバヤ・オハヨーホールディングスグループとして、2017年4月に設立。日本人の健康寿命を延ばし、豊かな人生を実現するため「医と食のバランスを変える」という10年ビジョンを掲げ、
グループのヘルスケア事業をリードしてまいります。

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