mRNAワクチン副反応に対する抗酸化サプリメントの有効性を示す論文が、学術誌「Brain Supplement」に掲載されました。アンケート調査より。

公益財団法人 ルイ・パストゥール医学研究センターのプレスリリース

公益財団法人 ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室(本社:京都府京都市 主席研究員:犬房 春彦)は、同研究室が研究を行う抗酸化サプリメント「Twendee X(トゥエンディ エックス)」のmRNAワクチン副反応への効果を報告する論文が、学術誌「Brain Supplement」のオンライン版にて2022年3月16日に公開されましたので、お知らせします。

 

 

■背景
新型コロナウイルス感染症のパンデミック対策として、現在、複数の製薬会社が開発したmRNAワクチンのブースター接種が世界各地で行われています。一方で、接種に伴う副反応に悩む方が増加しています。
ワクチンに使用されるmRNAを保護するために脂質ナノ粒子(LNP)が使用されていますが、これには強い炎症惹起作用があり、これが副反応の一因となることが報告されています。体内の炎症は、高い酸化ストレスのシグナルであることから、酸化ストレスを低減することが副反応の症状緩和につながるという仮説がたてられました。

■論文発表内容
この調査では、ワクチン副反応に悩む方々を対象に、抗酸化サプリメント「Twendee X」を無償提供し、服用前と服用1ヵ月後に、副反応の主要8症状(疲労感、呼吸困難、胸痛、嗅覚・味覚障害、頭痛、脳霧、関節痛、めまい)についての重症度を6段階でWEBアンケートにて自己申告していただきました(有効回答数 149件)。今回の中間報告(集計期間 2021年9月2日~10月18日)では、すべての症状の重症度スコアが有意に低下していました。
 

(参考データ)
・抗酸化サプリメント Twendee Xの服用前後のスコアの変化について

 

 

■結果
mRNAワクチンの副反応は全身の酸化ストレスの増加によって引き起こされることが示唆され、抗酸化物質がこれらの症状を緩和する可能性が示されました。

■主席研究員 犬房春彦のコメント
本来であれば多施設、二重盲検、前向きの臨床試験が最もエビデンスの高いデータが得られる。しかし、ワクチン副反応疑いの患者さんへの臨床研究は新型コロナウイルス感染症が多数継続中の現在では大変困難である。今回のモニターアンケート結果はリヒテンシュタイン登記法人であるTIMA establishmentがHPに掲載したデータの2次使用であり、参加者の自己記入アンケート調査であるのでエビデンスレベルは高くない。しかしワクチン副反応疑いの方に対して100名以上の参加者で症状軽減の報告がある論文は現時点では存在しないので、学術的意義は高いと考えられる。抗酸化配合剤が症状緩和に役立ったというデータから、mRNAワクチンが酸化ストレスを上昇させて、多種多様な健康被害を生じている可能性が示唆された。

■アンケートデータ提供元:TIMA establishment (本店:Liechtenstein、代表者:Markus Matuschka von Greiffenclau)
※本論文は、TIMA establishmentがネット上で公開している情報の2次使用許可を得て論文化したものです。

<論文情報>
雑誌名:Brain Supplement (ISSN 2434-9615)
論文タイトル:Effects of Antioxidant composition Twendee X on side effects of SARS-CoV-2 mRNA vaccine
著者:Fukka You, Sho Tanaka, Toshikazu Yoshikawa, Markus Matuschka von Greiffenclau, and Haruhiko Inufusa
論文URL:https://6b95d072-44e5-4cb6-b67e-26198abec2ca.filesusr.com/ugd/bb2283_89000dd8b1af44a1aa29fcfebecb6240.pdf

<学術誌 Brain Supplementについて>
本誌は脳に良いサプリメントと関連物のwebsite専門総合国際誌として、2019年5月に発行を開始しました。掲載対象論文は、脳機能に関連する様々なサプリメントや、認知症予防・脳機能活性化・脳の健康維持に有用なバイオマーカー研究・音楽療法・ダンス療法・ヨガ・診断補助機器・AI (artificial intelligence)など幅広い分野です。本誌は脳の健康増進や認知症・脳卒中・パーキンソン病・神経難病など多くの脳疾患の補助治療の開発に資する情報を英文で世界に向けて発信し共有することを目的としています。

 

  • 酸化ストレスについて

「酸化ストレス」があらゆる疾患に関連することが知られています。主原因とされる活性酸素種 (ROS)は日々の呼吸の副産物として産生されるほか、紫外線や放射線、細菌やウイルス、大気汚染などの外的因子や喫煙や大量のアルコール、そして偏食による生活習慣、病気やストレスによっても毎日産生されます。一方、体内には元々ROSを消去する働き(抗酸化力)が備わっており、これにより身体はROSによる障害を抑えることができるのです。しかし、年齢と共にその働きが衰えROSが抑えきれなくなると、細胞の障害や炎症などが起こり、実に150種類もの病気に繋がると言われています。この不均衡が酸化ストレスです。

 

  

  • 組織概要

ルイ・パストゥールの理念に基づき、ウイルス性疾患や癌や難病などに関し、医学内部の専門性の境界にとらわれず、とくに各人に内在する自然免疫力の増強の観点から、基礎的・臨床的研究を行い、心身両面での、人々の病気に対する悩みを可能な限り軽減し、予防することを目標とする。

公益財団法人 ルイ・パストゥール医学研究センター
所在地:〒606-8225 京都市左京区田中門前町103-5
理事長:吉川敏一
HP:http://www.louis-pasteur.or.jp/
抗酸化研究室HP:https://antioxidantres.jp/

<主席研究員 犬房春彦について>

公益財団法人 ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室 主席研究員
岐阜大学 科学研究基盤センター 共同研究講座 抗酸化研究部門 特任教授
日本認知症予防学会 エビデンス創出委員会 実行委員、日本脳サプリメント学会 理事

-略歴‐
1982年近畿大学医学部卒業。1988年近畿大学医学部大学院外科学系卒業(医学博士)。専門は消化器外科で腹腔鏡手術、癌転移の研究。近畿大学を退職後、2007年より医療財団TIMA establishmentの主席研究員としてアルコール代謝、糖・脂質代謝、酸化ストレスの研究を開始。2013年岐阜大学 科学研究基盤センター 共同研究講座 抗酸化研究部門の新設にあたり、特任教授に就任。現在は酸化ストレスと抗酸化配合剤「Twendee X」に関する研究を行う。 2020年3月より公益財団法人 ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室 主席研究員。

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