老いがわかれば“老いない秘訣”がわかる! 最先端医学が健康寿命の延ばし方を伝授。『順天堂大学の老年医学に学ぶ 人はなぜ老いるのか』

株式会社世界文化ホールディングスのプレスリリース

世界文化社は、「大人の教養」シリーズ第4弾となる書籍『順天堂大学の老年医学に学ぶ 人はなぜ老いるのか』を3月19日(土)に発売しました。

人生100年時代、「老い」はシニア世代だけでなく家族にとっても切実な関心事の一つです。
「老い」とは何か。本書では、ミトコンドリアとの共生に始まる生物の歴史を辿ることで、生命と老いのメカニズムに迫ります。生命の本質を探究することで老いを解明、「老いない生き方」の指針を示しています。ミトコンドリアのエネルギー獲得機能、脳腸相関、免疫システムなどを豊富なカラー図版で分かりやすく解説。食や運動など、今日から実践できる老化防止法をご紹介しています。
 

  • ミトコンドリアが若さの鍵を握っている!

赤ちゃんのみずみずしい肌は、かなり多くが水の潤いによるものです。赤ちゃんの体は70~80%が水分でできていますが、年を取るとそれが50%近くまで減ってしまいます。体内の水分維持に重要なのは、細胞内でエネルギーと同時に水を作リ出すミトコンドリアの機能を保つことです。
 

  • 老いには水不足と酸化が影響していた

見た目を左右する体の内部の変化の一つは水分量の低下です。ミトコンドリアがうまく働かないときは、水が作られず活性酸素が大量に作られてミトコンドリアはさらに傷み、結果的に体が消耗することになるのです。
 

  • ミトコンドリアの若返りを図るマイトファジー

細胞は機能不全を起こしているミトコンドリアを見つけて自食作用で分解しようとし、この機能は「マイトファジー」と呼ばれます。マイトファジーが円滑に行われているのが正常細胞であり、いつまでも若くて元気な人はこの機能が活発であるといえるでしょう。
 

  • 腸内細菌は免疫やがんだけでなく、認知症やうつにも関係している

腸内細菌と病気の関連について、近年研究が進んでいます。消化や免疫、代謝において重要な役割を果たしている腸内細菌のバランスの崩れは、腸や肝臓、心臓の疾患、肥満や免疫疾患だけでなく、認知症やうつなど脳の問題にも関与していることが分かってきました。幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌にも腸内細菌は深く関わっています。バランスのよい腸内環境を保つことは、健康で若々しい体と心にとって重要なのです。
 

  • 「まごたちわやさしい」食事が腸内環境を整える

「まめ、ごま、たまご、ちち、わかめ、やさい、さかな、しいたけ、いも」。腸内環境によい食物を追求すると「和食」に行きつきます。若々しさを保つのに重要なのは、特別なことではなく、腹八分目でバランスのとれた食事なのです。

<著者プロフィール>
●佐藤信紘(さとう・のぶひろ)
学校法人順天堂理事、順天堂大学名誉教授・特任教授、順天堂大学ジェロントロジー研究センターセンター長、腸内フローラ研究講座代表、超高精細画像医療応用講座代表。(一般社団法人)日本療術学会会頭。1940年生まれ、大阪大学医学部卒業、大阪大学第一内科助教授、順天堂大学消化器内科主任教授、順天堂大学練馬病院初代院長、大阪警察病院院長、北陸先端科学技術大学院大学客員教授を歴任。

●佐藤和貴郎(さとう・わきろう)
国立精神・神経医療研究センター神経研究所免疫研究部室長、順天堂大学革新的医療技術開発研究センター非常勤講師。1973年生まれ。神戸大学医学部卒業。京都大学医学博士。神経内科専門医。2009年ドイツのマックスプランク神経生物学研究所神経免疫部門に留学。2013年より現職。

<目次>
第1章 生命とは何か
─ミトコンドリアに生き続ける生命誕生の歴史
生命体とは何か。欠かせない3つの機能/細胞はどのように死ぬのか/私たちが体内に持つ共生関係
ミトコンドリアとの共生は生命の本質/ヒトの祖先は本当にサルなのか/ウニとヒトの遺伝子は70%が共通
0.1%の違いが個性となる/エピジェネティクスが寿命を決める/私たちが目指すジェロントロジー(老年学)
第2章 なぜ老いるのか ─宿命としての「老い」と「死」に生命はどう立ち向かっているのか
生命はなぜ地球に生まれ、繁栄を遂げたのか/オートファジーは老化とどのように闘っていのか
ATPエネルギーの消費はみずみずしい若さの秘訣/ストレスによる発汗や冷え性は老化を促進する
老化防止のためにはいかに食べないか/快適な室温で暮らすと寿命が延びる/病気は恒常性を乱し老化を促進する
第3章 老いと生活習慣病 ─酸化ストレスや炎症を起こしにくい生活習慣を持つ人は、いつまでも若い
見た目の老いは内面を映し出す/ミトコンドリアが老化する理由/健康診断では「高感度CRP」を要チェック
新型コロナウイルスはなぜ激しい炎症を引き起こしたか/新型コロナの後遺症も免疫異常が原因なのか
あってはならない部位の脂肪が炎症を引き起こす/メタボリックシンドロームを予防するべき理由
がんは一日にしてならず/日本人と胃がん/女性特有のがんを知って適切な対策を
第4章 老いと脳腸相関 ─脳と腸の若さを維持するコツは、腸内細菌とのバランスよい共生にあり
便秘は認知症の症状を悪化させる/腸内細菌が腸に棲みついた理由/太りやすい体質にも腸内細菌が関係していた腸は第二の脳。自分で考え感じて動いている/脳腸相関とは、脳と腸のクロストーク
日本人の胃袋は「腹ふくるる」病気を起こしやすい/過敏性腸症候群(IBS)という現代病
第5章 運動は老いを抑制する ─座ってばかりいる人は老化する。骨、筋肉、関節の老化と病気を防ぎ、何歳になっても動ける体づくりのために今できること
60歳を過ぎると急激に筋肉の量と質が落ちる/筋肉が体に与えるメリットは多面的
自覚がない人が多いロコモティブシンドローム/毎日コツコツ続けるロコトレ/バランス能力をつける片脚立ち
下肢の筋肉を鍛えるスクワット/タンパク質は量だけでなく、いつ摂るかも重要
第6章 太陽のリズムで生きて幸福寿命を延ばそう ─「運動」「食」「睡眠」「思考」を整えてリズミカルに生き、環境との共生を
「動くこと」は生物の原点/若さの秘訣は、体内にエネルギーをためないこと
眠りのための「メラトニン」分泌を増やすには/腸内フローラとの共生を守る食べ方
禁煙はいつ始めても効果がある/老化防止とリハビリテーションに音楽とリズムの力
健診を受けることも人生設計の一つに/40代からは虫歯より怖い歯周病/最高に幸せな老人の生き方

 

<刊行概要>
基礎から身につく 大人の教養
『順天堂大学の老年医学に学ぶ 人はなぜ老いるのか』
■著者:佐藤信紘・佐藤和貴郎
■発売日:2022年3月19日(土)
■定価 :1,760円(税込)
■発行:株式会社世界文化社
https://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/22404.html

●「大人の教養」シリーズ既刊

基礎から身につく 大人の教養
『東京藝大で教わる 西洋美術の見かた』
2021年1月刊。個々の作品に込められたメッセージを読み解き、鑑賞眼を鍛える。実際の講義を基にした入門書。9刷4万部突破! 1,760円(税込)。

 

ビジュアルで身につく 大人の教養
『絶景の成り立ちを学ぶ』
2022年2月刊。美しすぎる景観のウラには、驚くべき秘密が隠されていた。世界の絶景の成り立ちを科学的アプローチで解説。 1,760円(税込)。

 

基礎から身につく 大人の教養
『「野口体操」ふたたび。』
2022年3月18日発売。東京藝大必修体操として50年以上の実績をもつ“ゆる系”ボディワークの元祖。身体感覚がいま覚醒する!1,760円(税込)。

 

基礎から身につく 大人の教養
『茶と日本人』
2022年3月19日発売。「茶の湯」と「文人煎茶」。二つの対照的な茶文化の比較検証で見えてくる、日本文化の深層。 1,870円(税込)。

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