「がんゲノム医療は、ここまで進んでいる」医療スペシャリストによる【第31回日本医学会総会 博覧会】第1回オンライン市民公開講座を4月27日(水)に開催

第31回日本医学会総会 博覧会のプレスリリース

 2023年4月、東京丸の内・有楽町エリアにて、日本最大規模、4年に一度の「日本医学会総会」(会頭、春日 雅人 朝日生命成人病研究所所長)が開催されます。31回を迎える2023年開催のテーマは、「ビッグデータが拓く未来の医学と医療~豊かな人生100年時代を求めて~」。ポストコロナと少子超高齢社会という状況を踏まえ、多くの医療関係者が学術集会や学術展示を通じて、医学・医療の最先端を学ぶとともにその全体像を俯瞰し豊かな人生100年時代を目指す医療について考える機会を提供したいと考えています。
 2万人以上の医師が参加するこの「日本医学会総会」では、医学の最新知識が共有され、今後の医学の発展へとつながっています。また、同時期、同エリアにおいて、より多くの皆さまが健康や医療に関する最新の情報を体験しながら学ぶことのできる「健康・医療」の祭典「日本医学会総会 博覧会」が開催されます。
【参加申込はこちら】http://isoukai2023.jp/shimin/

 

第1回はがんゲノム医療
「オンライン市民公開講座」は、この「日本医学会総会 博覧会」のプレイベントとして、日本医学会総会の委員である医師や医療関係者が講師として医療や健康の取り組み、課題等について分かりやすくお伝えするオンライン講座です。 コロナ禍で皆さまの医療への関心が高まっている中、最先端医療から身近な健康の悩みなど様々なテーマを取り上げ、会期1年前から開催直前まで継続的な講座として開催することとしております。

第1回オンライン市民公開講座は、司会に第31回日本医学会総会 準備委員長の門脇 孝 先生、講師に間野 博行 先生(国立がん研究センター研究所所長)、山内 英子 先生(聖路加国際大学聖路加国際病院副院長・ブレストセンター長・乳腺外科部長)をお迎えし、最新のがんゲノム医療について、講義を行います。
参加費無料・オンライン開催ですので、ぜひお気軽にご参加ください。
多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

司会 門脇 孝 先生

1978年 東京大学医学部医学科卒業
1980年 東京大学医学部第三内科

1986年 米国国立衛生研究所糖尿病部門 客員研究員
2003年 東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科教授
2011年 東京大学医学部附属病院病院長(~2015年)
2018年 東京大学大学院医学系研究科糖尿病・生活習慣病予防講座特任教授
2020年 国家公務員共済組合連合会虎の門病院院長

講師 間野 博行 先生

1984年 東京大学医学部医学科卒業
1986年 東京大学医学部第三内科入局

1991年 東京大学医学部第三内科助手
1993年 自治医科大学分子生物学講座講師
2001年 自治医科大学ゲノム機能研究部教授
2013年 東京大学大学院医学系研究科細胞情報学分野教授
2016年 国立がん研究センター理事・研究所長、現在に至る
2018年 国立がん研究センターがんゲノム情報管理センター長、現在に至る
2021年 日本学士院会員、現在に至る

【講演の内容:がんゲノム医療って何?】
がんはゲノムの様々な異常が蓄積して起きる病気です。個々のゲノム異常に対応した分子標的薬剤が次々と開発され、日本においても2019年から、がんのゲノムを大規模に調べて最適な薬剤を選ぶ「がんゲノム医療」が国民皆保険の下でスタートしました。
具体的には、薬剤に紐付く数百の遺伝子を調べる「がん遺伝子パネル検査(あるいは、がんゲノムプロファイリング検査)」を行って治療方針を決定します。現在、3種類のがん遺伝子パネル検査が保険承認され、全国で233の病院でその検査を受けることができます。
また患者さんの同意の下、臨床情報とパネル検査のゲノム配列情報を集約する「がんゲノム情報管理センター(C-CAT)」が設立され、既に3万人を越えるデータが集約されています。全国で構築されたこのネットワークは、日本で新しいがん医療を生み出してまいります。

講師 山内 英子 先生

 

1987年 順天堂医学部卒業 聖路加国際病院外科レジデントを経験
1994年 渡米 ハーバード大学、ジョージタウン大学でリサーチフェローおよびインストラクター

ハワイ大学にて外科レジデント、チーフレジデントを終了後、ハワイ大学外科集中治療学臨床フェロー、南フロリダ大学モフィット癌研究所臨床フェロー
2009年 聖路加病院乳腺外科医長
2010年 聖路加国際病院乳腺外科部長およびブレストセンター長
2017年 聖路加国際病院副院長 日本乳癌学会理事

【講義の内容:がんって遺伝するの?】
皆さんが、「わたしはがん家系だから。」「うちはがんになった親戚がおおいから、私もなるかも。」と心配されているのを、よく耳にします。では、いわゆる「がん家系」ってなんでしょうか?「がん家系」にも、その原因となる遺伝子によって多数の「がん家系」がある事がわかってきています。
乳がんは、現在日本人女性が罹患するがんの第1位であり、年間 約9万人が発症するといわれています。もともと遺伝性が強いと言われていて、母親や姉妹等家族の中の女性が乳がんと診断されるとリスクが高まると言われていましたが、その中で、医療の進歩とともに、その原因となる遺伝子が見つかってきています。その代表的なものが、BRCA1/2の変異を有する遺伝性乳がん卵巣がん症候群(hereditary breast and ovarian cancer;HBOC)です。
医療は日々、進歩をとげ、がんを発症する前にリスクを評価し、それに基づく予防が行なえる時代になりつつあります。みなさんの力となるように知識を蓄えていきましょう。

第1回講座概要
「最新のがんゲノム医療を知ろう!」
開催日時:2022年4月27日(水) 19:00-20:00/オンライン
参加費 :無料(要事前申込)
申込方法:公式Webサイトより http://isoukai2023.jp/shimin/
申込締切:2022年4月25日(月)
参加人数:500名(先着順)

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プログラム:
19:00-19:05 開会挨拶
門脇 孝 先生
(第31回日本医学会総会準備委員長/国家公務員共済組合連合会 虎の門病院院長)

19:05-19:25 がんゲノム医療って何?
間野 博行 先生
(国立がん研究センター研究所所長)

19:25-19:45 がんって遺伝するの?
山内 英子 先生
(聖路加国際大学聖路加国際病院副院長・ブレストセンター長・乳腺外科部長)

19:45-20:00 質疑応答
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主催:第31回日本医学会総会
※セミナーのスポンサー企業も募集中。
問い合わせは(isoukai2023-exhibition@congre.co.jp)まで

日本医学会総会は、日本医学会が日本医師会と協力して医学および医学関連領域の 進歩・発展を図り、学術面、実践面から医学・医療における重要課題を総合的に討議 することを目的としています。
第1回日本聯合医学会は、東京において明治35年4月2日から4日間、田口和美会頭、 北里柴三郎副会頭で開催され、16分科、1,700余名が参加し、活発な研究発表が行わ れました。第2回日本聯合医学会は明治39年4月に同じく東京で開催されました。第3 回からは、日本医学会と改称され、4年毎に開催が続けられてきました。
現在、日本医学会は138の分科会を擁しています。日本医学会総会はこれらと連合 し、分科会における最新の成果を統合し紹介する場を提供します。また、1999年より 社会に開かれた総会として一般市民に開放された博覧会を併催。以後、医学、医療サ イドが主催する国内唯一最大の「医学と医療に関する学会・博覧会」として毎回30万 人以上の参加実績を残しております。
今日のように、医学、医療が高度に専門化、細分化する一方、社会や社会制度にお けるその重要度がますます高まる中、日本医学会総会は、日本医学の英知を結集し、 新しい未来を切り開く場として、医学・医療の世界にとどまらず社会全体にとっての 重要な責務を担うと同時に、その課題解決の場として期待されています。 

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