コーセー独自のスキンケアテクニック「おもいやりメソッド」が肌と心にプラスの効果があることを確認 ~肌スコアアップに加え、脳波の「満足度」が上昇し、オキシトシンも増加~

株式会社コーセーのプレスリリース

 株式会社コーセー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林 一俊)は、当社がお客さまへ提案している独自のスキンケアテクニック「おもいやりメソッド」(スキンケア商品の塗布方法)について、実施前後で肌への効果だけでなく、心理的な変化が起こることを脳波とオキシトシンの測定により検証しました。この成果は、共同研究を開始した慶應義塾大学理工学部 システムデザイン工学科 兼 大学院医学研究科委員の 教授との取り組みによるものです(※1)。
(※1)2022年4月8日発行ニュースリリース  
 https://www.kose.co.jp/company/ja/content/uploads/2022/04/20220408.pdf

スキンケアテクニック動画 : https://maison.kose.co.jp/article/c/c10/#movie

 当社は創業以来、化粧品や美容行為が肌だけではなく心にも働きかけることに着目し、香りや感触にもこだわった商品開発や美容提案をしてきました。近年では心理的な影響を科学的に計測する技術も出てきており、より肌と心の両面から総体的な価値を突き詰めることが可能となってきています。そこで当社では、化粧品を核としながらも、「美容と健康」に関わる“ウェルビーイング”の視点から、年齢や性別に捉われない事業領域の拡大と商品やサービスの高付加価値化を目指しています。

 今回、当社が開発した独自のテクニック「おもいやりメソッド」を使用してスキンケアを行うことが、肌だけでなく、心にもプラスの変化が起こることを、肌、脳波およびオキシトシン(※2)の測定により実証しました。
 「おもいやりメソッド」は、当社が2021年4月から展開している、肌と心の健康に寄り添うように設計されたスキンケアテクニックであり、クレンジング、化粧水、美容液など8カテゴリーの基本的なスキンケア商品にご利用いただけます。「Techniques for Sustainable Skin Beauty」をコンセプトに、お客さまが日々変化する自分の肌を慈しみ、自身の手で無理なく自活力を高め続け、肌と心がいつまでも健やかで美しくあることを目指しています。 リンパの流れを意識した簡単かつやさしいタッチで行うテクニック(※3)のため、お客さまの年齢や性別を問わずお使いいただけるものとして、コーセーが展開する幅広いブランドで提案しています。
(※2)ホルモンの一種で、嬉しいときや心地よいときに脳から放出されることが知られています。赤ちゃんとのスキンシップなどの絆、母性愛にも関わることから『幸せホルモン』や『愛情ホルモン』などと呼ばれることもあります。 (※3)クレンジングを除く。

  • 研究の概要

 20~50代の男女39名を対象に、洗顔や化粧水といったスキンケアアイテムを使用する際に、今回開発した「おもいやりメソッド」を実施。実施前、1回実施後、実施1ヶ月継続後の計3回のタイミングにて脳波(※4)、唾液中のオキシトシン、肌状態の測定を行い、肌と心への影響を評価しました。
 脳波とオキシトシンの測定は本人も自覚していない無意識の心の変化を捉えることができます。脳波から得られる感情の指標(今回は満足度を使用)は、満倉教授の長年の研究に基づく独自アルゴリズムにて定めました。なお、被験者は試験前から同アイテムを使用しており、単純な化粧品使用による効果でないことは検証済みです。
(※4)感性アナライザ(慶應義塾大学満倉教授と、株式会社電通サイエンスジャムが共同開発した簡易型脳波測定感性評価キット)を使用。脳波計より取得した感性(満足度、興味、好き、ストレス、集中、沈静、嫌、快適など)をリアルタイムで分析が可能。

  • 研究の成果: 脳波の「満足度」が上昇し、オキシトシンも増加

 「おもいやりメソッド」を1回実施することにより、脳波から得られる「満足度」を反映する指標が有意に上昇し(図1)、唾液中のオキシトシン分泌量も有意に増加しました(図2)。また、1ヶ月継続して行った後も同様の傾向が見られました。
 

 

 

 

図1 脳波の「満足度」の変化図1 脳波の「満足度」の変化

 

図2 オキシトシン分泌量の変化図2 オキシトシン分泌量の変化

 肌においては、「おもいやりメソッド」の1ヶ月継続により、明るく透明感のある印象への変化などがみられました。専門評価者の目視評価において、素肌の透明感スコアの有意な変化が得られています(図3)。その他、しみの数の減少、肌の凹凸や色味の均一性の向上も確認されました。

図3 素肌の透明感の変化図3 素肌の透明感の変化

 脳波とオキシトシンに有意な変化が現れたのは、やさしく肌に触れる行為により、満足感という快感情を抱いたことが脳波に表れ、オキシトシンの増加につながったと考えられます。また、「おもいやりメソッド」の継続による肌の変化は、リンパの流れを意識した行為によって、水分や老廃物の排出がスムーズになることが一要因として考えられます。

 本研究により「おもいやりメソッド」は、性別や年齢を問わず、肌と心に良い効果をもたらすことが示されました。

  • 今後の展望

 今後はさらに、スキンケアやメイクアップの化粧行為が、肌や顔の印象、脳波・ホルモンの関係に与える影響をより詳細に捉えていく予定です。科学的な裏付けをもって新たな美容の力や可能性を明らかにし、美容と健康に関わる“ウェルビーイング”を軸に、より永続的でパーソナルな価値提案を目指していきます。

  • 満倉教授コメント

 今回の結果は“毎日のスキンケアに少し気を向ける”行為を通して自身のスキンケアに満足感を持ち、満足感を得ながら肌に触れることが愛情ホルモンと称される“オキシトシン”に影響を与える効果があったと考えております。日々の何気ないスキンケアを大事にすることで心に影響を与えていくことを証明したとも言えると思います。

 

 

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