ミトコンドリア量の郵送検査による加齢度測定の早期確立を目指す~「各種生体試料中の加齢マーカーの分布調査」の開始~       

ミライラボバイオサイエンス株式会社のプレスリリース

ミライラボバイオサイエンス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:田中 めぐみ)は、身体の老化度合いを可視化する加齢度マーカーとして、細胞内ミトコンドリア量の年齢別基準値や、生活習慣等との関連性を調べるための臨床研究を開始しました(1)。本研究はミライラボバイオサイエンス株式会社 銀座研究所のほか、多施設共同で実施いたします。

近年の研究では、個人ごとに老化の速度には差があり、その違いには細胞内のミトコンドリアの減少が関係していることが明らかになってきました(2)。ミトコンドリア量が多い人は、認知機能が低下しにくい、筋力が低下しにくい、内臓脂肪型の肥満の人が少ない、死亡リスクが低いなどと行った特徴があります(3)。

ミトコンドリアは、身体を作っているそれぞれの細胞の中に数10個から数100個ずつ詰め込まれている小さな粒状の構造体で、生命にとって根本的に重要な働きをしています。食物として取り入れた栄養素(糖分や脂肪分など)と、呼吸によって取り入れた酸素とを化学的に結びつけて、栄養素が持っているエネルギーを取り出すことがミトコンドリアの働きです。

当社は、身体の老化度合いを可視化する加齢度マーカーとして、細胞内ミトコンドリア量に着目しています。本研究では、20歳以上の日本人1,000名以上を対象に、被験者自身が自宅等で採取した検体を郵送で回収し、細胞内ミトコンドリア量の年齢別基準値を求めるためのデータベースを作製します。また同時に、被験者自身で採取して郵送が可能な各種生体試料(唾液、便、ろ紙血)から、健康状態や加齢度に関連する情報を収集します。

加齢などの様々な要因で減少するミトコンドリアの数を回復させるためのひとつの方法として、ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)の投与が研究されています。NMNをもとに細胞内でニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)が生成し、ミトコンドリアの生合成に関係する因子群を活性化することで、ミトコンドリアが増加すると予測されます。

当社は、世界で初めてNMNサプリメントの販売を開始し、広島大学大学院 医歯薬保健学研究院と臨床研究『ヒトによるNMNの長期摂取による影響の評価』を世界に先駆けて実施しました。また、現在ワシントン大学が、米国国防総省の資金提供を受け実施している臨床研究『Effect of NMN Supplementation on Organ System Biology(臓器システム生物学に対するNMN補給の効果の実証)』にも、当社のNMNが採用されています。

当社は、今後もNMNのリーディングカンパニーとして、科学的根拠に基づいた「プロダクティブ・エイジング」の世界的な実現を目指し、Quality Of Lifeの向上に寄与すべく取組を続けて参ります。

(1) UMIN000047924『各種生体試料中の加齢マーカーの分布調査』
https://center6.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr_view.cgi?recptno=R000054634
(2) Short KR, et al. Proc Natl Acad Sci U S A. 2005 Apr 12;102(15):5618-23. doi:10.1073/pnas.0501559102. Epub 2005 Mar 30. PMID: 15800038
(3) Fazzini F, et al. J Intern Med. 2021 Jul;290(1):190-202. doi: 10.1111/joim.13242. Epub 2021 Feb 20.PMID: 33453124

■本件に関するお問い合わせ
ミライラボバイオサイエンス株式会社
https://www.mirailab-bio.com/

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