株式会社サイキンソーのプレスリリース
株式会社サイキンソー(本社:東京都渋谷区、代表取締役:沢井 悠、以下サイキンソー)は、三井不動産株式会社が運営する賃貸ラボ&オフィス「三井リンクラボ新木場1(東京都江東区)」内に、腸内フローラをはじめとする常在菌のDNA解析拠点「サイキンソー新木場ラボ」を開設したことをお知らせします。
サイキンソーは、「細菌叢で人々を健康に」を理念に掲げ、腸内細菌叢(さいきんそう/腸内に住む細菌の集合体、腸内フローラとも呼ばれる)をDNA解析によって評価することで、健康状態や生活習慣レベルを検査し、セルフケアに貢献するサービスを開発・提供しています。誰もが簡単に自宅でできる腸内フローラ検査「Mykinso(マイキンソー)」シリーズを展開し、医療機関や大手企業との連携を通して日本人の腸内フローラデータを大規模に収集し、 2022 年 4 月現在で国内最大規模の 60,000 件のビッグデータを構築しています。
これまで大阪大学の協力による一拠点体制で腸内細菌叢のDNA解析を実施してきましたが、ラボを増設し二拠点体制に移行することで、解析のキャパシティを拡大しました。全工程における処理能力が 2.5 倍以上に向上する見込みで、納期短縮などのサービス品質向上に加え、層別化された腸内細菌叢の評価に基づくパーソナライズ化したソリューションを本格的に開発してまいります。
※Mykinso(マイキンソー)サービスサイト: https://mykinso.com/
- 「サイキンソー新木場ラボ」開設の背景
~累計検体数国内最大規模。増加する検査需要に応え、更なる事業成長に向けた体制構築~
サイキンソーは、 2015 年に個人向け腸内フローラ検査サービスを国内で先駆けて商用化し、「Mykinso(マイキンソー)」シリーズとして展開しています。腸内環境を整えることでより健康な状態を目指す「腸活」の普及が追い風となり、マイキンソーの利用数はサービス開始時から年 150 %以上のペースで伸長し、 2022 年 6 月時点で累計 60,000 件と国内最大規模の実績を有します。近年は腸内環境が様々な疾患や健康状態との関連性があることが研究で明らかになりつつあり、腸内環境ケアの重要性が増していることから、個人のお客様や医療機関の患者様の検査需要に加え、企業や大学からの解析依頼も増加しています。こうした検査ニーズに十二分に応え、サービス品質の向上と腸内細菌研究の前進に向けてラボの増設を決定しました。
【マイキンソー累積検体数の推移】※()内:単年増加率
2016 年 10 月 1,900 検体
2017 年 10 月 4,200 検体
2018 年 10 月 8,600 検体( 191 %増)
2019 年 10 月 15,700 検体( 161 %増)
2020 年 10 月 26,700 検体( 155 %増)
2021 年 10 月 50,100 検体( 213 %増)
2022 年 4 月時点 60,000 検体
【サイキンソー新木場ラボ概要】
・所在地:東京都江東区新木場二丁目 3 番 8 号 三井リンクラボ新木場1 607 号
・主な設備:
クラボウ DNA自動分離装置 「GENE PREP STAR PI-1200A」
検体からのDNA抽出を自動で行う装置。
アジレント・テクノロジー株式会社 「Bravo NGS Workstation」
試薬の分注などといった実験操作を自動で行う装置。
イルミナ株式会社「MiSeq® System」
従来のシーケンス技術(サンガー法)よりも大量の塩基配列の解読が行える装置。
- 今後の展望
サイキンソーは、大阪大学微生物病研究所との共同研究により腸内細菌叢の検査・解析技術を開発し、個人の腸内細菌叢のDNA解析結果と生活習慣アンケート内容を突き合わせ、ビッグデータを用いた個人別のAI解析を行うことで、生活習慣病や代謝・免疫疾患、大腸がんなどの疾患リスクの傾向の判定化に成功しました。また、国立研究開発法人理化学研究所 辨野義己 名誉研究員の支援の下、解析結果を「パーソナル検査レポート」としてビジュアライズするエンジンを開発し、誰にとっても視覚的にわかりやすい検査結果や独自の判定スコアリング技術を実装することができました。
これらの独自技術の精度をさらに高めるために、腸内細菌叢の継続的な観測を可能とするデータ・プラットフォームの整備を進めています。初期開発の発表を 8 月に予定しており、ゆくゆくは健康診断やPHRといった外部データとの連携も進め、医療現場での応用を視野に入れています。また、腸内環境に応じてパーソナライズ化したサービスの開発も進めており、おもに免疫疾患、循環器系疾患、代謝系疾患に注力して予防・未病サービスを段階的に発表する予定です。並行して日本人の腸内細菌叢データの収集を行い、これまでの成長実績を踏まえ 2023 年中に年間 70,000 件、 2024 年中に年間 100,000 件の検査実施を目指します。この度のラボの設備投資は今後の事業成長、サービス開発に向けた体制構築と位置付けており、創業当初から掲げていた腸内細菌叢のビッグデータ構築による次世代ヘルスケアの確立に大きく舵を切ってまいります。
■Mykinso(マイキンソー)について
自宅で誰でも簡単にできる腸内フローラ(腸内細菌叢)検査サービス。有益菌の代表格として知られるビフィズス菌の他、乳酸産生菌や、酪酸産生菌、エクオール産生菌の割合もわかります。医療機関で受けられる「Mykinso Pro」や乳幼児に特化した検査サービス「Mykinso キッズ」も展開しています。
・サービスサイト:https://mykinso.com/
・紹介動画:
- 会社概要
「細菌叢で人々を健康に」を企業理念として、腸内フローラをはじめとする人体の常在細菌叢をデータサイエンスの力で解き明かし、ヘルスケアに貢献することを目指しています。
・会社名:株式会社サイキンソー
・設立: 2014 年 11 月 19 日
・所在地:東京都渋谷区代々木 1 – 36 – 1 オダカビル 2 階
・代表者:代表取締役 沢井 悠
・主な共同研究先:大阪大学微生物病研究所・URL:https://cykinso.co.jp/
- 報道関係者問い合わせ先
・担当者 株式会社サイキンソー 広報 村上
・電話番号 080-8547-8408 / 03-5309-2522
・メールアドレス pr@cykinso.co.jp