書籍『名医が教える 高血圧の治し方』を発行

株式会社法研のプレスリリース

株式会社法研(本社:東京都中央区、代表:東島俊一)は、2022年7月中旬に、高血圧とその対処法について正しく知っていただくための健康実用図書を出版しました。
高血圧の放置は、死を招くトリガー(引き金)となり、高血圧が原因で死亡する人は日本全国で年間推定10万人は下りません。しかし恐れることはありません。毎日の取り組み方一つで誰もがリスクを未然に防ぎ、元気に長生きできることを教授する本書は、健康長寿を助ける座右の書になりうるものです。

■書籍情報
『名医が教える 高血圧の治し方』富野康日己 著、(株)法研 刊
A5判、本文169ページ、2色刷、本体価格1500円(税込1650円)
ISBN978-4-86513-927-3 C0077
★全国書店にて好評発売中

●放っておくと心筋梗塞や脳卒中など、重大な事態を引き起こす高血圧と動脈硬化。自覚症状なく進んでしまう油断のならないサイレントキラーです。
●新型コロナウイルス等に感染することにより症状を重篤化させる基礎疾患と高血圧との関係性も指摘されています。
●わが国では推定4,300万人もの高血圧患者さんがいるといわれており、高血圧が原因となって死亡する人の数は、年間10万人は下らないと見積られています。その多くは自覚症状がないことから重大な事態に陥っているのです。
●しかし、高血圧は決して治せない病気ではありません。対処が早いほど改善のきく症状なので、高血圧について正しく知っていただくことが何よりも大切です。
●そこで本書では、高血圧についてはもちろん、併せて理解の必要な動脈硬化も交えて解説。自己診断法から治療法、予防法、日常生活の処方までを、最新の情報にもとづき、図解やチャートを交えて紹介。一般の方向けに名医がわかりやすく解説します。

■本書の特長と構成
本書は、血圧が高めの人が陥るリスクを未然に防ぐために、知っておきたい必須の情報を二部構成で提供します。
●第一部「高血圧の治療と対処法編」では、血圧が高いことを知りながら放置したり、薬だけ飲めば大丈夫と勘違いしている人が如何に多いかということに警鐘を鳴らし、生活習慣の修正の仕方について、食事(栄養)管理、適正体重の維持、運動、節酒、禁煙、睡眠、気候の寒暖と、細かく見ていくなかで、生活習慣の軌道修正に気づき、取り組んでいただけるポイントを導きます。
次にそこを踏まえていただいた上で、降圧薬の治療についての詳細を第4章で解説します。個々の症状、体質、年齢でどの種類の薬が処方されるのか、専門的に解説します。巻末に3ページにわたって掲載の「おもな降圧薬の一覧」と併せて読むことで、自身が服用している薬についての理解が深まります。
●第二部「高血圧の知識と予防編」では、血圧についての幅広い知識、他の疾患との関係性などについて理解を深めていただくことで、確かな予防につなげていけるように導きます。病院・家庭での血圧値の変動、動脈硬化との関連、検査と診断、高齢者の場合、はっきりとした理由のない本態性高血圧、なんらかの原因が伴う二次性高血圧、高血圧を合併するおもな病気、さらに高血圧が引き起こす重大な病気と、高血圧の詳細と高血圧から派生する疾患の全体像が示されます。
高血圧についての知識を深め、日常の血圧管理の取り組みの重要性に気づいていただくための構成を、高血圧管理の周辺まで広げていきながら展開します。
最後の「生活習慣10ヵ条」で、毎日の取り組みの励みとすることができます。

■主要目次
●第一部 高血圧の治療と対処法編
第1章 なぜ高血圧は死をまねくのか?
 高血圧の人にありがちな行動/健康寿命と平均寿命/私たちにできる、病気を避けて長生きする方法は?
第2章 わが国の高血圧の特徴は?
 食塩摂取量が多い/肥満とメタボリックシンドロームが増加している/超高齢社会と高血圧・動脈硬化/超高齢社会とロコモティブシンドローム、サルコペニア、フレイル
第3章 高血圧の治療~生活習慣の修正
 食事(栄養)管理/適正体重の維持/運動/節酒/禁煙/その他の生活習慣の修正
第4章 高血圧の治療~降圧薬治療
降圧薬治療/高齢者の降圧薬治療/薬物治療をめぐる最近の話題
●第二部 高血圧の知識と予防編
第5章 血圧の値はどのようにして決められるの?
 血圧値を決める因子には、多くのものがある/正常な血圧値があり、それよりも高いと高血圧/病院での血圧と家庭での血圧に大きな差があることも
第6章 高血圧と動脈硬化の関連は?
 動脈硬化は、さまざまな病気をまねく(動脈硬化の原因と疾患/高血圧と動脈硬化)
第7章 高血圧の検査と診断は?
 問診:病歴、家族歴、喫煙歴、飲酒歴/理学的所見:視診や触診による所見/臨床検査:臓器障害の鑑別
第8章 本態性高血圧とは?
 高齢者の高血圧、高血圧と認知症/高血圧の原因遺伝子とは?/高血圧の誘因となる生活習慣とは?/高血圧を放置するとどうなる?
第9章 二次性高血圧とは?
 腎機能低下が原因の高血圧がある(腎性高血圧)/腎性高血圧(腎実質性高血圧/腎血管性高血圧)/その他の二次性高血圧(内分泌性高血圧/薬剤誘発性高血圧/肥満と高血圧/睡眠時無呼吸症候群)
第10章 高血圧を合併するおもな病気は?
 糖尿病/脂質異常症(高脂血症)/痛風(高尿酸血症)
第11章 高血圧で起こる重大な病気
 脳血管障害/眼底障害/心臓病/腎障害/大血管障害
・皆でできる生活習慣10ヵ条「目指せ、一病息災!」
・家庭での血圧の測り方
・付録 おもな降圧薬の一覧

■著者プロフィール
富野 康日己(とみの・やすひこ)

医療法人社団 松和会理事長。順天堂大学名誉教授。1949年生まれ。1974年、順天堂大学医学部卒業後、市立札幌病院で研修。79 年、東海大学医学部内科助手・講師を経て87年、米国ミネソタ大学に客員講師として招聘される。88 年、順天堂大学医学部腎臓内科助教授、94 年、同教授に就任。順天堂大学医学部附属順天堂医院副院長、同大学医学部長・研究科長を経て2015年、医療法人社団松和会常務理事、2019年現職。日本内科学会(名誉会員)、日本腎臓学会(名誉会員)、日本成人病(生活習慣病)学会(名誉会員)、日本糖尿病学会(功労学術評議員)などに所属。著書・監修書多数。法研からは、『ウルトラ図解 高血圧・動脈硬化』『ステージ別 腎臓病の治療とケア』、共著に『慢性腎臓病・透析&糖尿病の運動サポート』『おいしい腎臓病の食事』他。

 

 

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