株式会社アデランスのプレスリリース
毛髪・美容・健康のウェルネス事業をグローバル展開する株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 津村 佳宏)は、「第8回メタロミクスに関する国際会議(ISM-8)」(期間:2022年7月11日(月)~7月14日(木)会場:金沢商工会議所会館(石川県金沢市)に参加し、アデランスが取り組んでいる毛髪中のミネラル解析に関する研究成果を発表しました。
アデランスはトータルヘアソリューションにおけるリーディング企業の使命として、経営理念の一つである「最高の商品」の開発および毛髪関連業界の発展を目指し、機能性人工毛髪や医療用ウィッグの研究開発、育毛・ヘアスカルプケア関連研究、抗がん剤脱毛抑制研究など、毛髪に関連した多種多様な研究を積極的に取り組んでおります。
その研究の成果を国内外の学会を通じて発信し、研究成果を発表していくことは、毛髪界の更なる進展となり、ひいては多くの方の髪の悩みの解消だけでなく心身の健康にも寄与し、当社のCSR(企業の社会的責任)であると考えております。
ポスターセッションを行った北村 弘明
■ポスター発表概要
演題
Challenges in measuring minerals in hair as a health indicator.
(健康指標としての毛髪内ミネラル測定の課題)
演者
株式会社アデランス 研究開発部 北村 弘明
講演内容
毛髪は、毛根に含まれる毛髪マトリックス細胞の分裂によって形成される。毛髪マトリックス細胞の分裂は、毛細血管からミネラル含有栄養素を取り込む毛乳頭細胞からの栄養素の受容を必要とするため、毛髪のミネラル量は、体内のミネラルの量を反映しているとされている。つまり、毛髪は個人の健康状態を把握するための健康指標となる可能性があり、世界中で多くの研究者が研究をしている。しかしながら、毛髪はヘアカラーなどの化学処理により、体内状況に関係なく毛髪内ミネラル量が変化する可能性がある。毛髪内のミネラルを分析し、体内の状態を評価するためには、カラーリングなどの化学処理による毛髪内ミネラルへの影響を考慮することが不可欠である。本研究では、ヘアカラーが毛髪内ミネラル量に与える影響を確認するため、同一人物の黒髪とヘアカラー毛髪内部に含まれるミネラル量をICP-MSにより測定し比較を行った。
- 学会概要
学会名称 :第8回メタロミクスに関する国際会議
「The 8th International Symposium on Metallomics(ISM-8)」
会期 :2022年7月11日(月)~7月14日(木)
会場 :金沢商工会議所会館(石川県金沢市)
※一部、Web配信とのハイブリッド開催
会頭 :千葉大学大学院薬学研究院 予防薬学研究室 教授
小椋 康光先生