日本ブラインドサッカー協会 女子選手のブラインドメイクをサポート 視覚障害者の発案から生まれたユニバーサルデザイン化粧パレット『BLINDMAKE UD パレット』を提供

株式会社アデランスのプレスリリース

 毛髪・美容・健康のウェルネス事業をグローバル展開する株式会社アデランス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 津村 佳宏)は、特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会、一般社団法人日本ケアメイク協会、参天製薬株式会社が主催したブラインドメイク®※1体験会に、全盲の視覚障害者の発案から生まれたユニバーサルデザイン(UD)化粧パレット『BLINDMAKE UD パレット(ブラインドメイク ユーディー パレット)』を提供しました。4月から5月にかけて計9回オンラインで開催されたブラインドメイク®体験会には、日本ブラインドサッカー協会に所属する女子選手3名が参加しました。

 『BLINDMAKE UD パレット』は、これまで医療用ウィッグ開発においてがん患者の“外見ケア”と向き合ってきた当社が、メイクを用いて“ルックスケア”に悩みを抱える視覚障害者の方々を応援したいという想いのもと、日本ケアメイク協会でブラインドメイクを広める活動を行う視覚障害者の方々と共同で開発した商品です。当社の医療用ウィッグや脱毛時用帽子など外見ケアのアイテムを販売する「アデランスマイリー」(https://medical-aderans.com/)で、2020年より販売しています。

 体験会当日は、ブラインドメイク®を視覚障害者に指導する専門知識と技術を身に着けた認定化粧訓練士※2から、『BLINDMAKE UDパレット』を用いたメイク方法について解説がありました。体験した 鈴木 里佳 選手からは、「今回のブラインドメイク体験でパレットを使わせてもらい、とても工夫されているコスメだなと感じました。リップ、アイシャドー、アイブロウ、チークと時計回りで手順を進めることができ、使う指も部位ごとに使い分けていて、覚えやすい!と感じました。中に入っているアイシャドーの色合いもこれまで使ってこなかった色でしたが、使ってみると柔らかい雰囲気になり、似合っていると教えてもらったので嬉しく思いました。今回の体験で、今まで敬遠していたアイメイクを教えてもらえたので、これから活用していきたいと感じました。」と感想をいただきました。当社では今後も、UDパレットを通して、視覚障害者の方々にも化粧を楽しんでいただく機会をご提供してまいりたいと考えています。

右:川崎医療福祉大学 視能療法学科 講師/視能訓練士  認定化粧訓練士※2 林 泰子 / 左:ブラインドサッカー女子日本代表強化指定 鈴木 里佳 選手右:川崎医療福祉大学 視能療法学科 講師/視能訓練士 認定化粧訓練士※2 林 泰子 / 左:ブラインドサッカー女子日本代表強化指定 鈴木 里佳 選手

『BLINDMAKE UD パレット』を 笑顔で手にする 橋口 史織 選手『BLINDMAKE UD パレット』を 笑顔で手にする 橋口 史織 選手

 

 

■『BLINDMAKE UD パレット』について
 どんな方にも使いやすいユニバーサルデザイン(UD)性にこだわり、視覚障害のある女性の試作品から誕生しました。これまで視覚障害者の方に向けて設計された化粧パレットは無く、晴眼者と同じメイク道具を使用していました。しかし、定期的なフォルム代えや季節毎に容器の形状、色彩、配置が変わるため、その都度色の配置や使用する量を覚え直す必要がありました。また、円柱状のものは転がりやすく、紛失のリスクがありました。そこで、主要な9アイテム※3を1つのパレットにまとめることで、アイテム数を減らし、アイテムの位置も使用者が使いやすい位置に変更できる仕様を採用しました。開閉口はパチンと音が鳴る形状を採用し、音で閉じたことが確認できます。

※1「ブラインドメイク」とは、元来「メイクに夢中」という意味で作られた俗語ですが、視覚障害者が鏡やブラシを使わずに指を用いて自分自身でフルメイクが出来る化粧技法のことを示す意味で使われています。「ブラインドメイク」は商標登録されていますので、無断での使用は法律によって禁じられています。
※2「内閣府認定公益社団法人国際化粧療法協会が指定する化粧療法講座(https://caremake.or.jp/class/course/trainer)を受講。化粧の指導のみならず、衛生管理知識や眼の構造や感染疾患、皮膚感染症についての知識や他疾患に関する化粧療法についての知識を習得した者を、一般社団法人日本ケアメイク協会が認定。
※3 リップ、チーク、アイシャドー3点(ピンク、ブラウン、パープル)、ハイライト、アイブロウ、ラメ、グロスの計9点

■『BLINDMAKE UD パレット』の特長
▶ 視覚障害者の発案により誕生

 本商品は、一般社団法人日本ケアメイク協会「ブラインドメイク®を世界に広げよう!ベトナム(ハノイ)プロジェクト」サブリーダーで視覚障害のある石垣愛華さんの試作品から生まれました。これまで晴眼者と同じメイク道具を使用していましたが、定期的なフォルム代えや季節毎に容器の形状、色彩、配置が変わるため、その都度色の配置や使用する量を覚え直す必要がありました。口紅やグロス等の円柱状のものは転がりやすく、紛失のリスクがある他、容器の形状が似ているものは間違えることもありました。そういった当事者ならではの気づきを活かした商品になっています。

▶ 視覚障害者や色弱者でも使用しやすい工夫
 「クロックポジション」と呼ばれる時計の短針に例えて、位置を伝える世界共通の方法があります。『BLINDMAKE UD パレット』も短針の位置に例えて配置できるような仕様を採用しています。また、左右が分かるよう3時と9時の位置の側面に小さな突起を付けている他、各アイテムの間に線状の凸起を付けることで隣のアイテムに指が触れ、アイテムが混ざらないような工夫をしています。

▶ 幅広い年代層に対応した9アイテムをチョイス
 本商品はユニバーサルデザイン(UD)性にこだわり開発しています。そのため、カラーは幅広い年代層にお使いいただけるものを選びました。

▶ 「パチン」と音で開閉を確認できる
 クロックポジションで6時の位置にある開閉口は、「パチン」と音が鳴るボタン式を採用しました。音で開閉確認ができることで、閉め忘れを防ぐことができます。 [文字の書かれた紙 自動的に生成された説明]

▶ なくなったものから取り換えが可能
 パレットは1つ1つ取り外しができるので、使い終わったものから順に取り換えたり、使用者が使いやすい位置にカスタマイズしたりすることもできます。また、レフィルには、品名とカラー名を点字で入れています。

■商品概要
商品名:BLINDMAKE UD パレット(ブラインドメイク ユーディー パレット)
お取扱い:アデランスマイリー(https://medical-aderans.com/
     ビューステージ銀座
発売アイテム/価格:
 ・BLINDMAKE UDパレット スターターセット 19,800円(税込)
内容:パレット本体、9アイテム一式、パレット用シール※4、しおり
※4 シールの図案は世界アートドネーション協会(理事長 轟木 太郎氏)によるデザインコンテストで第一位を受賞された図案です。

■一般社団法人日本ケアメイク協会について
理事長:山岸 加奈子
事務所:群馬県高崎市飯塚町1733-1
設立:2020年
活動内容:
ブラインドメイクを広く普及させることにより、視覚障害者の自己肯定感を高め、当事者のさらなる社会参加を促すことを目的として活動しています。化粧訓練士、認定化粧訓練士の育成。当事者主体の「ブラインドメイクを世界に広げよう!プロジェクト」、「プリンセス・ネット・ラジオ」など。
ホームページ:https://caremake.jp/

■特定非営利活動法人日本ブラインドサッカー協会(JBFA)について
 JBFAは、ブラインドサッカー及びロービジョンフットサルを統括する中央競技団体で、「視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会の実現」をビジョンに掲げ活動しています。競技普及・強化活動と並行して、競技特性を活かした健常者向けのダイバーシティ教育プログラムを展開しています。2018年度朝日スポーツ賞受賞。
詳しくは、弊会ホームページ(https://www.b-soccer.jp/)をご覧ください。

 

 

■アデランスのCSR活動について
 アデランスグループのCSR活動は、「社会的価値を持った活動」をさらに深め、広げていくことで、お客様や社会からの信頼に基づいた、健全で永続的な企業成長を目指すものです。こうした活動を「事業と一体化した価値創造型CSR」として進めています。

 

株式会社アデランスは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。株式会社アデランスは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。

■アデランスのSDGsに対する取り組み
 アデランスグループは、グローバルに事業を展開する企業として、SDGsで掲げられる、世界が直面するさまざまな課題と真摯に向き合い、事業を通じた社会課題の解決を図ることで、持続可能な社会の実現に寄与し、持続的な成長を目指していきます。

 

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