株式会社Hakaliのプレスリリース
デジタル認知行動療法アプリ「Awarefy」を提供する株式会社Hakali(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長 小川 晋一郎、以下 Hakali)は、「ネガティブニュースとメンタルヘルス」についての調査(※2)を実施しました。
戦争や災害、事件など、日々生活する上では、不安や喪失感など様々なネガティブ感情が呼び起こされるニュースやSNS情報を目にする機会が少なくありません。
今回は「ネガティブニュースとメンタルヘルス」というテーマで、こうした情報による影響の実態や、影響を受けた際の対処法についてアンケート調査を行いました。
■ サマリー
調査結果1:9割の人が、直近3年で「ネガティブなニュースやSNS情報が増えている」と感じている
調査結果2:25%の人が、日常に支障が出るほど精神的に影響を受けている
調査結果3:ネガティブなニュースを見た時の感情としては「不安」が1位
調査結果4:対処法では「意識的に対象から距離をとる」が多い一方で「気持ちを共有する」という回答も
■ 調査結果1の詳細:9割の人が、直近3年で「ネガティブなニュースやSNS情報が増えている」と感じている
「直近3年で、ネガティブなニュースやSNS情報は増えたと感じますか?」の設問では、92.3%の人が「はい」と回答しました。
■ 調査結果2の詳細:25%の人が、日常に支障が出るほど精神的に影響を受けている
「ネガティブなニュースやSNS情報を見たことで、生活に支障がでるくらい精神的な影響を受けたことはありますか?」の設問では24.5%の人が「ある」と回答しました。
■ 調査結果3の詳細:ネガティブなニュースを見た時の感情としては「不安」が1位
「ネガティブなニュースを見たときの感情で、最も当てはまるものを1つ選択してください」の設問では、「不安」を選択した人が33.8%で最も多い結果となりました。
具体的なエピソードでは「自分の周りでも起こるのではないか」「今後の世の中が怖い」といった自分の未来に対する心配が挙げられており、これが「不安」という感情で表れていることが覗えました。
<「不安」を選択した人の具体的なエピソード>
- 戦争で破壊された街や犠牲になった人々の画像をSNSで見て、悲しむと同時に、自分の周りでも似たようなことが起こるのではないかと心配になり、一時的に何事にもやる気が出なくなってしまった。(20代・男性)
- 子供の交通事故のニュースを見て、子供が産まれたすぐ後だったのもありこれから起きるかもしれないあらゆる子供への危険を考えて眠れなくなってしまった。(30代・女性)
- 怖い世の中になってしまったなぁと常に頭に浮かんでしまうのです。(60代・女性)
■ 調査結果4の詳細:対処法では「意識的に対象から距離をとる」が多い一方で「気持ちを共有する」という回答も
「ネガティブなニュースを見た時の精神的な影響について、改善に役立ったと思う『対処法』があればひとつだけお教えください。」の設問では、「情報を詳しく見ない・遮断する」「自分が好きなもの・前向きな情報に触れる」「体を動かす」といった、「意識的に対象から距離をとる」方法を取る人が大半である結果となりました。
一方で「身近な人と気持ちを共有する」という回答もあり、個々人での対処法の違いが覗えました。
<「情報を詳しく見ない・遮断する」を行った人のコメント>
- テレビやネットニュースは見ないようにしてます。あとは、SNSではキーワードをミュートすることができるので、それによって自分が目にしたくないキーワードのニュースなどを非表示にしています。(40代・男性)
- テレビとSNSから離れ、曲だけのBGMを流してなるべく言葉を見聞きしない時間をつくる。(30代・女性)
<「自分が好きなもの・前向きな情報に触れる」を行った人のコメント>
- 私は好きなyoutuberの楽しい動画を延々とかけてそちらに集中し、嫌な気持ちを反芻しないようにしています。最初は集中するのに時間がかかりますが、少し経つと動画に見入って楽しい気持ちになれています。(30代・女性)
- 他の楽しい動画を見るようして、気分を変える。(20代・男性)
<「身近な人と気持ちを共有する」を行った人のコメント>
- 友人や家族と話し、自分が思っていることを伝えている。(30代・女性)
- 職場でみんなで話題にして、怒りや悲しみなど自分の思いを口に出して、共感を得ると気持ちが楽になる。(50代・女性)
まとめ
9割の人がネガティブなニュースやSNSの情報が増えていると感じ、25%の人は生活に支障が出たことがあるという結果になりました。
また、ネガティブなニュースやSNS情報を見たときの感情としては「不安」を感じる人が最も多く、自分の身の回りや世の中の未来に対して心配する気持ちを抱いていることが覗えました。
対処法では「情報を詳しく見ない・遮断する」「自分が好きなもの・前向きな情報に触れる」といった、「意識的に対象から距離をとる」方法を取る人が大半である一方で、「身近な人と気持ちを共有する」という回答もあり、個々人での対処法の違いが覗えました。
デジタルツールが発達しネガティブな情報に触れやすくなっている現代では、気持ちが落ち込んだり憂うつな気持ちになってしまう機会が多いと言えます。
対象から距離を取ったり気持ちを落ち着けられる、自分にとっての対処法を持っておくことが、今後より大切になっていくと考えられます。
なお、アプリ「Awarefy」では、気持ちを切り替えるための対処法をストックできる「コーピングリスト」や、自分の感情を書き出して落ち着くことができる「感情メモ」を使うことができます。メンタルヘルスケアのひとつの方法として、ぜひ試してみてくださいね。
■ Hakali 所属の公認心理師・臨床心理士によるコメント
今の時代は、テレビやラジオをつけていなくても、SNS等で意図せずショックを受けるような映像や情報が目に入ってしまうことも少なくないかと思います。ネガティブなニュースを見て、気持ちがざわざわしたり、不安になったり、落ち込んだりするのはとても自然な反応です。
触れていてしんどくなる情報・ニュースからは、思い切って離れることが大切です。また、お子さんがいるご家庭では、ショッキングな映像に触れるのを防ぐために、保護者のかたが一時的にスマホの設定を変えたり、テレビチャンネルを調整したりできるとよいでしょう。
一般社団法人 日本トラウマティックストレス学会のホームページでは、報道による心への負担を抑えるための工夫が記載されていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
・一般社団法人 日本トラウマティックストレス学会 【資料】「惨事報道の視聴とメンタルヘルス」の公開について https://www.jstss.org/docs/2022030300033/
■ デジタル認知行動療法アプリ「Awarefy(アウェアファイ)」とは
Awarefy は、「心をケアするスキルが身に付く」をコンセプトとした、認知行動療法(※1)に手軽に取り組めるスマートフォンアプリです。日々のコンディションや感情を記録したり、マインドフルネス瞑想に取り組んだりすることで、自分に必要な心のケアをトレーニングできます。
※1:「認知行動療法」とは、自分の考えや行動の客観的な理解を通じて、より良く生きるための考え方と行動習慣を身に付けていく心理療法のひとつです。
ストアURL
- App Store:https://apps.apple.com/app/apple-store/id1513802951
- Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=app.awarefy.awarefyapp
Awarefy Webサイト
<Awarefy の具体的な機能の例>
・日々のコンディションや感情を記録し、自分の状態を見える化
・自分にあったストレス対処法やセルフケアを見つけられる
・心の不調に備えるスキルを身につけられる、デジタル認知行動療法プログラム
・毎週届く週間レポートを元に、自分でも知らなかった感情や思考の傾向に気づく
・マインドフルネスインストラクターや公認心理師が執筆・監修したオーディオガイド
・「人生で大切にしたいこと」の発見と、それに沿った日々の行動をサポート
・「自分自身と良好な関係を築けているか」を測るセルフ・リレーションシップ測定機能
■ 株式会社Hakaliについて
Hakali は、「心の健康を支えるデジタル・メンタル・プラットフォームを実現する」をミッションに、Awarefy の企画・開発・運営を行っています。今後、Awarefy を通じてユーザーに価値を提供するべく、アプリの機能拡充にとどまらず、さまざまな事業展開を行ってまいります。
*Webメディア「ニューロマインド」では、臨床心理士や医学博士といった専門家による、学術的なインタビュー記事も多数掲載しています。
(テーマ例:社交不安症、不眠、PTSD、HSP、ASD、依存症 など)
- 脳と心のメンタルウェルネス・マガジン「ニューロマインド」:https://neuromind.jp/
*Webメディア「みんなのうつ病体験記 – みんうつ」では、うつ病をはじめとした心の病から寛解・回復した方の体験談を集め、掲載しています。
- みんなのうつ病体験記「みんうつ」:https://minutsu.com/
※2「ネガティブなニュースと精神的な影響に関するアンケート」調査概要
調査期間:2022年7月19日~2022年7月20日
調査機関:自社調査
調査対象:クラウドワークス会員
有効回答数:220
調査方法:インターネット調査
■ 本件に対するお問い合わせ先
株式会社Hakali 田中
Email:support@awarefy.app
URL:https://awarefy.app/
企業URL :https://hakali.co.jp/