ランコムのプレスリリース
2022年9月8日（パリ）「国際識字デー」を迎え、ランコムは、教育を通じた女性の地位向上とジェンダー不平等の解消を目指す企業コミットメントをさらに強化し、過去4年間にわたり「Write Her Future」プログラムを展開してきた長年のパートナーである世界的なNGO団体「CARE（ケア）」に対する追加の資金提供を行いました。
女性の教育は人類の未来
2018年、フランス国内で読み書きができない女性は100万人にのぼりました*¹。一方、日本では現在、テクノロジー業界に従事する女性エンジニアは5人に1人にとどまっています*²。またドイツでは、半数を超える女性たちが、みずからの資格や経験を下回る要件の職種に応募しています*³。世界各国では、学習の権利獲得から就職にいたるあらゆるステージで、女性たちがさまざまな障壁に遮られ、その実力を十分に発揮できずにいます。教育とは基本的な権利であるのみならず、より公平で実り多くインクルーシブな世界の創造に役立つ経済・社会・政治的な変化を生む原動力となると、ユネスコは定義しています。
すべての女性が、みずからの運命を自分の手で描けるように
2017年以来、ランコムは自分の運命を自分で決めたいと願う女性たちを支援する取り組みの一環として、女性の経済的な自立とリーダーシップ育成をサポートする教育プログラム「Write Her Future」を展開しています。このプログラムでは、ランコムの国際的なネットワークと各国で積み重ねたエンゲージメントの成果という2つの強みを一体化し、現場の経験から得た知識をダイレクトに反映しながら、国ごとに異なる文化的な課題の解消に取り組んでいます。ランコムは、人道支援の分野で世界を代表する大規模ネットワークを運営するNGO団体「CARE（ケア）」との連携により4年前にこのプログラムを立ち上げ、グアテマラ、タイ、モロッコを皮切りに識字プログラムをスタートしました。
ランコムはさらに、各国のNGOとの連携を通じてプログラムを拡大し、世界の女性たちが直面している多様なタイプの不平等の実態を明らかにしてきました。2021年からは、プログラムを通じた奨学金の提供も開始し、米国をはじめとする各国で公平な教育の機会促進に貢献する重要な役割を果たす一方、ギリシャやカナダなどでは起業を目指す若い女性たちに必要なスキルの習得を支援するメンタリング活動も実施しています。
世界的なNGO「CARE（ケア）」や各国NGO団体との連携を通じてコミットメントを強化
4年にわたる現場の活動を経て、ランコムは新たに「Write Her Future」の活動範囲を拡大します。具体的には、NGO「CARE（ケア）」との向こう4年間にわたるパートナーシップを更新して新たに200万ユーロの追加資金を提供し、取り組みの中核である識字とリーダーシップ・プログラムをペルー、インド、トーゴの3ヵ国でスタートさせます。
現在「Write Her Future」プログラムは各国のNGOとの連携により約 20ヵ国で展開中で、これまでに7万5,000人の女性たちがこのプログラムによる支援を受けてきました。さらにランコムは、2022年末までに活動の成果を2倍に拡大することを目指しています。イザベラ・ロッセリーニやペネロペ・クルスをはじめ各国のブランド・アンバサダーからの貴重な支援によりランコムは、世界中の女性たちの暮らしにプラスの影響を提供するための取り組みを日々重ねています。
「教育分野で世界トップクラスのNGOであるCARE（ケア）とのパートナーシップを継続できて嬉しく思います。トーゴ、ペルー、インドを舞台にした新たな取り組みは、4年前にスタートしたこのプログラムの活動基盤を引き継ぐもので、さらに今後も「Write Her Future」の活動を継続的に拡大し、オランダ、イスラエル、南アフリカなどへの展開も計画しています。2017年以来、ランコムは、識字率の向上と教育を通じた女性の地位向上への貢献を目指し、各国NGOに約350万ユーロの資金提供を行ってきました。2025年までには、約30万人の女性たちが「Write Her Future」プログラムの支援を受ける見込みです。ランコムの全社員が、伝達と寛容という当社の価値観を体現したこの活動に積極的に参加し、みずからの運命を自分の手で描きたいと願う女性たちを支援しています。」– ランコム グローバル ブランド プレジデント フランソワーズ・レーマン
「このたびランコムとのパートナーシップを更新し、向こう4年間にわたり、女性と女子の識字率の向上が喫緊の課題となっている3ヵ国（ペルー、トーゴ、インド）で新たな活動を展開できることを嬉しく思います。ここでは、識字に加えて、女性によるリーダーシップと自己実現を支援するスキル習得のトレーニングも提供していきます。プログラムの効果は、タイ、グアテマラ、モロッコで展開した第1フェーズの成果が実証しており、ここで得たベストプラクティスを再現することにより、みずからの未来を描きたいと願うさらに多くの女性たちをサポートできるようになるはずです！
「Write Her Future」を通じて社会的な地位を確立した世界数千人規模の女性や女子たちは、やがて家族や地域コミュニティ、祖国の変革を担うリーダーへと成長していくでしょう。女性には世界を変える力があり、私たちには女性たちを支援する力があります！ランコムのご協力に感謝します！」– CAREフランス共同創設者、エマヌエラ・クローチェ
NGO「CARE（ケア）」について
1945年に設立された「CARE」は、世界各国で貧困の解消と喫緊の救助活動を展開する人道支援団体です。CAREの活動の焦点は、貧しい環境で暮らす世界100ヵ国以上の女性と少女たちへの支援です。これは、適切なリソースさえ手にできれば、こうした女性たちこそが、家族やコミュニティ全体が貧困から脱出するための取り組みを主導する原動力となれるからです。
ランコムについて
1935年、ランコムは、先見の明を備えたパイオニア、アルマン･プティジャンにより、フレンチ エレガンスの精神とテイストを世界中に伝えることを目指して創立され、瞬く間に美の真髄を体現するブランドへと成長しました。ランコムは今、かつてないほど、すべての女性たちが、年齡や肌の色に関係なく、自らの美しさと女性らしさを花開かせ、その魅力を最大限に発揮できるよう願っています。
ランコムは135ヵ国で事業を展開し、世界各国の販売店で約2万人のビューティーアドバイザーたちが、洗練されたサービスとブランドを象徴する製品をお届けしています。ランコムは、科学の専門知識と女性のニーズを叶える想いをひとつに融合させ、スキンケア、メイクアップ、フレグランスが互いに補完しあうユニークなイノベーションを創造し続けています。ランコムは、全ての女性が自信を持って輝き、より幸福な未来を切り拓けるように応援しています。この考え方を広く伝えるため、ランコムはこれまでカリスマ性と大きな成功を手に入れた以下の女性たちにブランドの代弁者をお願いしてきました。ジュリア・ロバーツ、ペネロペ・クルス、ルピタ・ニョンゴ、リリー・コリンズ、イザベラ・ロッセリーニ、ゼンダイヤ・コールマン、アマンダ・サイフリッド。
NGO団体「Care（ケア）」とのパートナーシップにより、ランコムは、グローバル規模の支援プログラム「Write Her Future」をスタートしました。この取り組みは、世界各国における女性の識字（リテラシー）率向上を目指しており、日本においては2021年9月にデジタルリテラシー向上を目指すプロジェクトを開始し活動を続けています。
*1 ANLCI（フランス非識字者対策庁）、2018年
*2 日本の情報テクノロジーサービス業界、2020年
*3 https://www.faz.net/aktuell/karriere-hochschule/buero-co/frauen-bewerben-sich-eher-fuer-jobs-unter-ihrem-niveau-16251423.html
