WOW Tech Groupのプレスリリース
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■調査の背景
女性の大半が生理痛に悩まされながらも日常生活を送っています。日本では1947年に制定された労働基準法内に「生理休暇」が盛り込まれており、働く女性を保護するために取り入れられた日本独自の制度です。厚生労働省の2015年度雇用均等基本調査によると「生理休暇」の取得率は、わずか1%未満に留まっています。取得率が低い理由の多くは、「チームに男性社員が多く、申告しづらい」や「そもそも制度の存在を知らない」など生理という話題が職場でいかにタブーであるかを示しています。この「生理休暇」の実態を把握すべく、ウーマナイザーは独自調査を行いました。
■調査概要
内容 :最近の気分調査に関するアンケート
調査方法:世界のテスターパネル(MurbahaTEAM)にてオンライン調査
調査期間:2020年6月1日~2020年11月30日
回答者 :26カ国の470人の生理中の女性
■調査結果まとめ
<辛い生理痛のため病欠したいと約66%が思ったことがあるが、実際に休んだことがあるのはその半数。>
生理中の人の3人に2人は、ひどい生理痛のために病欠したいと思ったことがあるそうです。しかし、実際にそうしたことがあるのは3分の1だけです。病欠をしない理由は、「社会的に認められていない」(52%)、「雇用者が生理痛を正当な理由として認めない」(47%)という意見が根強くあります。また、3分の1の月経者は、生理痛は病欠の正当な理由にはならないと回答しています。10人中4人は、「忙しすぎる」「重要な約束がある」と答えています。
ウーマナイザーレポート1
<生理休暇の実態、ほぼ全ての回答者が雇用主から生理休暇について話し合われたことはない。>
生理や生理痛の話題は、公の場よりも職場の方がさらにタブーとされているようです。ほぼすべての回答者(97%)が、雇用主から生理休暇について話し合われたことはおろか、対処されたこともないと答えています。その一方で大多数の生理中の人は、休暇の提供を歓迎しています。例えば、10人に8人の月経者が、痛みが最も強い日中に休むことができれば、より生産性が上がると「非常にそう思う」と回答しています。また、ほぼ同数の人が、月経休暇は企業が安全な職場を作るための良いシグナルであると「同意」または「非常に同意」しています。
ウーマナイザーレポート2
しかしここには多くの支持がある一方で、いくつかの懸念もあります。例えば、多くの人が生理中の人は、非生理中の人よりも多くの日数仕事を休む可能性があるため、これによって生理中の人を雇用することに躊躇するようになるのではないかと危惧しています(77%が賛成または非常に賛成)。
<「生理休暇(Menstruation vacation)」という言葉自体が差別的で、90%が「休暇(Vacation)」は正しい言葉ではないと回答>
月経に伴う潜在的な健康上の不満や制約に対する理解のなさは、日本だけでなく各国の名前だけでも明らかです。英語では「Sick Leave」=病気による欠勤をベースに「Menstrual Leave」と呼ばれていますが、ドイツでは「Menstruation vacation」と呼ばれています。
■ウーマナイザーのセクシャル・エンパワーメント部門の責任者であるヨハンナ・リーフ氏コメント
「ひどい腰痛や腹痛、吐き気などの月経時の不定愁訴で仕事ができず、もしかしたら横になっていることしかできなかったり、鎮痛剤を飲まなければならなかったりすることは、休暇やリラックスとは全く関係がありません。言葉は力であり、言葉は代表です。“生理休暇”という言葉は誤解を招きやすく、この国における生理や生理中の人々の受け入れ方について多くのことを語っています」
■世界初の臨床試験を実施、70%の女性が生理痛はマスターベーションで低減すると回答
今年初め、ウーマナイザーは「Menstrubation Study」※1で、定期的なマスターベーションが生理痛に効果があり、短期的にも長期的にも痛みを和らげる効果があることを科学的に証明しました。マスターベーションを行うことで生理痛の強さに影響があると回答したのは70%で、そのうちの3人に1人は、定期的にマスターベーションをすることで生理痛の強さが大幅に軽減されたと回答しています。世界初の臨床試験の結果は、 https://menstrubation.com/ からご確認ください。
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※1 Menstrubationは、Menstruation(月経)とMasturbation(マスターベーション)の造語。