線虫がん検査 「N-NOSE」 に関する膵癌/境界悪性膵腫瘍の臨床研究開始のご報告

株式会社HIROTSUバイオサイエンスのプレスリリース

株式会社HIROTSUバイオサイエンス(本社:東京都千代田区、代表取締役:広津崇亮 以下「当社」)は、国立大学法人東京大学(総長:藤井輝夫)と共同臨床研究を開始いたしましたので、お知らせいたします。

本研究は、当社と国立大学法人東京大学医学部附属病院 肝・胆・膵外科、人工臓器・移植外科(教授:長谷川潔/以下「東京大学医学部附属病院 肝胆膵・人工臓器移植外科)が、膵癌/境界悪性膵腫瘍患者の治療効果と線虫C. elegans を用いたがん検査「N-NOSE」の関係について検討するものです。

当社と東京大学医学部附属病院 肝胆膵・人工臓器移植外科による本研究は、線虫の優れた嗅覚を応用したがん検査「N-NOSE」が、膵癌/境界悪性膵腫瘍における治療とその後の経過との関連を評価検討することで、この検査の有用性について考察することを目的としています。両者は、がんのスクリーニング検査である「N-NOSE」がこの先の医療に役立つものとなるよう、ともに研究を進めてまいります。 

  • 【本研究を進めるにあたっての経緯】

本邦の2019年の悪性新生物による死亡数は376,425人、そのうち膵癌による死亡は36,356人であり全体の9.7%を占めています(人口動態統計による死亡データ(1958~2019年))(1)。また世界的にも膵癌は依然として重要な癌であり、2020年には肺癌、大腸癌に、肝癌、胃癌、乳癌、食道癌に次いで癌死亡の第7位を占めています(2)。がんの早期発見や再発の兆候を早期に検知するためには、人体に起こったかすかな異変をとらえる必要があり、検出精度が高く、かつ非侵襲なスクリーニング検査が求められています。

  • 参考文献

1. Cancer Registry and Statistics. Cancer Information Service, National Cancer Center, Japan.
2. Hyuna S, et al. Global Cancer Statistics 2020;GLOBOCAN Estimates of Incidence and Mortality Worldwide for 36 Cancers in 185 Countries. CA CANCER J CLIN 2021;71:209-249.
 

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