株式会社インサイツのプレスリリース
健康増進サービス及び特定保健指導サービスを提供する株式会社インサイツ(本社:東京都中央区、代表取締役:石川陽介、以下「インサイツ」)は、令和3年度に実施した「成果重視型特定保健指導」の実績(▲2kg・▲2cm達成率)が、全国平均(22.9%)を大幅に上回る結果(51.7%)となりましたのでご報告いたします。
- 「成果重視型特定保健指導」が注目される背景
平成30年度から減量成果を重視した「モデル実施」が導入された特定保健指導は、令和6年度から始まる第4期特定健診等実施計画(以下「第4期」)に向けた厚生労働省のワーキング・グループ等の見直しにより、アウトカムを重視した特定保健指導(=成果重視型特定保健指導)への転換が進められています。一方で、特定保健指導機関にとって運用ハードルの高いこの「成果重視型特定保健指導」の事例はまだ少なく、健康保険組合をはじめとする医療保険者(以下「保険者」)による具体的な検討が進みにくい一因となっています。この状況を鑑み、「モデル実施コンソーシアム」を組成するなど、「モデル実施」制度を活用した「成果重視型特定保健指導」に先行して取り組むインサイツは、保険者様における第4期以降の特定保健指導の取り組み方法検討の参考としていただくよう、「成果重視型特定保健指導」の事業成果について発表いたします。
- 「成果重視型特定保健指導(マイナス2・2チャレンジ)」参加者の50%以上が目標を達成
令和3年度に実施した、ICTを活用した遠隔初回面接及び3ヶ月間の継続支援(専用Webアプリを活用した情報提供及び体重・腹囲入力、以下「マイナス2・2チャレンジ」)の実績は、54.3%が体重▲2kgを達成、53.9%が腹囲▲2cmを達成。51.7%が体重▲2kgかつ腹囲▲2cmを達成し、全国平均(22.9%、2020年度)を大幅に上回る成果となりました(図)。
また、体重減少者は79.1%、腹囲減少者は73.0%となっており、▲2kg・▲2cm達成には及ばなかった参加者においても、減量効果が見られる結果となっています。
- 慶應義塾大学が検証結果を日本公衆衛生学会で発表予定
マイナス2・2チャレンジは、令和3年度厚生労働省「レセプト・健診情報等を活用したデータヘルスの推進事業<PFS事業>」(以下「令和3年度データヘルス推進事業」)にも採択されており、同事業の第三者評価機関である慶應義塾大学スポーツ医学研究センターによって事業成果の検証を行った結果、3ヶ月で10週以上の体重計測(入力)を行った方は▲2kg and/or ▲2cmを達成する可能性が高いこと、また▲2kg/▲2cmどちらも未達成の方は翌年度も特定保健指導の対象になりやすいことが報告されています。この検証結果は、「第81回日本公衆衛生学会総会(2022年10月)」において発表される予定です。
- 成果連動型民間委託契約方式(PFS)にも適用可能
令和3年度データヘルス推進事業では、「成果重視型特定保健指導」の実施方法の1つとして注目されている「成果連動型民間委託契約方式(Pay For Success、以下「PFS」)」を特定保健指導に適用する場合の課題検証も実施しています。その結果、「特定保健指導をPFSで実施することは可能、ただしモデル実施(▲ 2kg・▲ 2cm達成=特定保健指導終了)が前提」との報告がなされています。
インサイツでは、この結果を踏まえて令和4年度以降の特定保健指導の費用支払方法として、従来型の従量課金方式に加えてPFSを選択できる選択制を導入する予定です。
■会社概要
会社名:株式会社インサイツ
代表者:代表取締役 石川陽介
所在地:東京都中央区日本橋浜町1-3-12 第7センタープラザ2階
設立:平成22年8月
事業内容:
健康保険組合加入者向け健康増進サービス
健康情報の分析・評価・ナビゲーション
ヘルスケアコンサルティング
ヘルスケアICTサービス
特定保健指導機関コード:1321900076
URL:https://insights.jp/
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社インサイツ
ヘルスケア事業グループ(担当:小関)
TEL:03-5825-4902
Email:healthcare@insights.jp