隠れ不調 背中の曲がりで判明 3万人のねこ背を治した専門家が教える、原因不明の不調の治し方

株式会社ボディスプラウトのプレスリリース

「ねこ背」と一言で言っても、肩の下から曲がっている人、腰のあたりが曲がっている人。曲がり方は人それぞれ。実は、その背骨の曲がっている位置によってあなたの「隠れ不調」が分かるのです。新著「ビジュアル版 ねこ背は10秒で治せる!」(2021年7月26日発売・マキノ出版)の著者で、猫背矯正マイスター®︎、宮前まちの整骨院(神奈川県川崎市宮前区)代表の小林篤史が解説します。

■背骨の両ワキに並ぶ「五臓」のツボ
私は、猫背矯正の専門家ですが、鍼灸師でもあります。そこで、私が患者様を診る時には、体の不調を内側から根本的に治す「東洋医学」の視点も用いて、施術を行っています。

この「東洋医学」の考え方の一つに、「五臓」というものがあります。「肺(はい)」「心(しん)」「肝(かん)」「脾(ひ)」「腎(じん)」と名付けられていて、これらが、体を支える柱として機能する、と考えられています。

そして、五臓に関連するツボ(経穴)は、すべて背骨の両わきに並んでいます。上からそれぞれ「肺兪(はいゆ)」「心兪(しんゆ)」「肝兪(かんゆ)」「脾兪(ひゆ)」「腎兪(じんゆ)」といいます。
 

■ 背骨が曲がると滞る「気」の流れ
ねこ背によって、背骨が曲がってしまうと、その付近のツボを介して、東洋医学で考える一種の生命エネルギーである「気」の流れが滞ってしまいます。すると、前述した五臓の働きが悪くなり、さまざまな不調や不定愁訴となって現れてきます。あなたを悩ます、その原因不明のからだの不調は、実は「ねこ背」からきている可能性があるのです。

■ 背骨の真ん中辺りが曲がっている人は「イライラ」しやすい!?
では、背中のどの部分が曲がるとどのような不調につながるかをみていきましょう。

・肺兪(はいゆ)のツボ

背骨と肩甲骨の間、肩甲骨の中央あたりの高さにあります。

この周辺が曲がると、呼吸器系に影響が及び、呼吸が浅くなったり、息切れがしやすくなったりすることがあります。カゼやウイルス系の疾患にかかりやすい人も、この辺りが曲がっている人です。

・心兪(しんゆ)のツボ
背骨と肩甲骨の間で、肩甲骨の下部の高さにあります。ちょうど心臓の鼓動が感じられる辺りです。

この周辺が曲がると、循環器系に影響がおよび、動脈硬化や動悸が起こりやすくなります。また鬱々としたり、心労が多くなったりする傾向もみられます。

・肝兪(かんゆ)のツボ

胸椎の両脇、胸骨下部の真裏辺りの高さにあります。
この周辺が曲がると、全身の筋肉が緊張しやすく、筋肉の痙攣や強ばりが起こりやすくなります。すぐにイライラしたり、怒りっぽくなったりする人も、この辺りが曲がっている人です。

「肝(きも)がすわる」「肝(きも)だめし」とも言われるように、人の精神力も表しています。五臓はどれも重要ですが、特にこの「肝」は大切であると考えられています。

・脾兪(ひゆ)のツボ

胸椎の両側、みぞおちのほぼ真裏の高さにあります。

この周辺が曲がると、消化器系に影響が及び、胃もたれや胃痛、消化不良が起きやすくなります。腹痛や下痢が起こりやすい傾向もみられます。

・腎兪(じんゆ)のツボ

腰椎のやや外側、両手を腰に当てた時に腰が当たる場所にあります。
この周辺が曲がると、腎臓や泌尿器系に影響が出やすくなります。骨粗鬆症や白髪の増加、難聴などの老化現象が起こる傾向があります。
いかがでしょうか。自分や、身近な人の背中の曲がり方をチェックしてみると、当てはまる人も多いのではないでしょうか。東洋医学的にみても、ねこ背が改善し、その部分がまっすぐ伸びれば、「気」の停滞が改善されます。そして、それが原因で生じていたさまざまな不調や不定愁訴をもよくなっていく可能性があるのです。

■ ねこ背は「生活習慣病」その場しのぎでなく、根本的に治そう
背骨を伸ばせば原因不明の不調も治る可能性がある、と聞いて「よし、背すじを伸ばそう!」と思った方もいるでしょう。しかし、残念ながら、それはその場しのぎに過ぎません。意識して姿勢をよくしようと心がけていてもかかわらず、「ふと気がつくと、ねこ背になっているんです。」と多くの方が訴えます。また、無理に伸ばそうとしても疲れてしまいます。なぜこうしたことが起こるかというと、ねこ背の方が断然「楽」だからです。悪い姿勢が楽に感じる、ということは、悪い姿勢にすっかり馴染んでしまっているのです。つまり、あなたの身体にねこ背が「形状記憶」されてしまっているのです。いったん形状記憶されてしまうと、その姿勢は簡単にリセットしにくくなります。
私はよくセミナーなどで、「ねこ背は生活習慣病だ」とお伝えしています。高血圧や糖尿病と同じように、その原因を探し当てて、根本治療を行うことが大切です。また、生活習慣病は、悪い生活習慣を改善することで治していくことが近道になります。

私が、この7月26日に出版した「ビジュアル版 ねこ背は10秒で治せる!」は、ねこ背をもたらす真の原因をお伝えするとともに、ねこ背を治すための良い生活習慣、そして生活の中に取り入れやすい「10秒ストレッチ」をたくさんお伝えしています。
姿勢というのは心にも影響を及ぼします。コロナ禍においてうつ病などの精神疾患も増加傾向にあり大 きな社会問題となっていますが、私は、この本を通して、より多くの方に心身とも健やかな毎日を 送っていただくことで、この社会問題を解決する一助になリたいと思っています。 

【書籍情報】

「ビジュアル版 ねこ背は10秒で治せる!」

出版社 ‏ : ‎ マキノ出版 

発売日 ‏ : ‎ 2021/7/26

単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 112ページ

ISBN-10 ‏ : ‎ 483761406XISBN-13 ‏ : ‎ 978-4837614067

<目次>
第1章 ねこ背は10秒で治せる!
・ねこ背は「生活習慣病」である  
・「凸凹の法則」を知ればねこ背は治せる! など
第2章 ねこ背解消ストレッチのやり方
・ストレッチで効果を上げるための3つのポイント  
・ねこ背は4つのタイプに分けられる  など
第3章 ねこ背が治る7つの新習慣
・あなたがねこ背になってしまう習慣とは? など
第4章 ねこ背が治った喜びの体験談
歩けないほどの足腰の痛みが消えた! 必需品だったコルセットも湿布薬も不要 など

誰でも・簡単に・短時間でできる、ねこ背矯正ストレッチを多数掲載。ねこ背を招く真の原因と正しい治し方を、カラー写真でわかりやすく解説しています。
また、AI(人工知能)を駆使して、ねこ背の人たちの状態を数値・可視化したデータも登場。ストレッチ前後の驚きの変化を、写真とともに解析しています。
 

【著者紹介】
小林 篤史(こばやし あつし)
 

宮前まちの整骨院代表、猫背矯正マイスター®︎、株式会社ボディスプラウト代表取締役、フィジカルデータインテグレーション研究所所長、スカッと整体創始者。柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。

高校時代にプロ野球選手を目指すも、腰痛など度重なるケガや体調不良により挫折。その悔しさから日本大学文理学部体育学科に入学し、トレーニング理論、機能解剖学などを研究。
2006年に宮前まちの整骨院開院。20年、スカッと整体開院。独自に考案した施術が「持続するねこ背治療」として高い評価を得る。現在、施術を行うかたわら、ねこ背矯正の専門家の育成、健康商品の開発にも力を注いでいる。『ねこ背は10秒で治せる! 』『一生曲がらない背骨をつくる 姿勢の教科書』(どちらもマキノ出版)、『ねこ背が治る! 寝たまま「耳ピタ」ポーズ』(KADOKAWA)など、著書累計は17万部を突破。

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