植物由来成分でヘアカラーの染色性アップ!

物産フードサイエンス株式会社のプレスリリース

物産フードサイエンス株式会社(東京都千代田区大手町、代表取締役社長:梅田 明人 https://www.bfsci.co.jp/)は、糖アルコールの一種である加水分解水添デンプンのヘアカラー染色性への知見を明らかにしました。

【ヘアカラーの染色性向上を実現】

自宅で簡単に白髪染めやおしゃれカラーを行えるカラートリートメント。トリートメント効果で毛髪へダメージを抑えつつ染毛できるなどのメリットから、近年多くの人に利用されています。しかし、連続使用で徐々に染毛する為、一回の使用では白髪隠蔽領域には到達しづらいという課題があり、染色性の向上が求められています。

<試験方法>
白髪毛に対し、非イオン性染料および塩基性染料を含有する市販品白髪用カラートリートメント(ブラウン系)を用い、各種多価アルコールを10wt%外添加した染毛料で染毛後、洗浄および乾燥を行った。ヘアカラー前およびヘアカラー後に、分光光度計を用いて360nm~780nmの波長の反射率を測定し、L*a*b*値に変換し色差(ΔE*ab)を算出した。

図1. カラートリートメント(ブラウン系)染色性向上試験 カラー後の毛髪 (左から、カラー前白髪、グリセリン添加染毛料処理、加水分解水添デンプン添加染毛料処理)図1. カラートリートメント(ブラウン系)染色性向上試験 カラー後の毛髪 (左から、カラー前白髪、グリセリン添加染毛料処理、加水分解水添デンプン添加染毛料処理)

 

図2.カラートリートメント染色性向上試験 色差(ΔEab)図2.カラートリートメント染色性向上試験 色差(ΔEab)

染毛後の毛髪写真(図1)の通り、加水分解水添デンプン*1を添加したカラートリートメントで染色した毛髪は、グリセリンを添加したカラートリートメントで染色した毛髪と比較して、ブラウン色が濃くなることがわかりました。また、色差の値(図2)からも、加水分解水添デンプン*1による染色向上効果が確認されました。
その他、幅広い色相(黒系、赤系、青系)のカラートリートメントを用いて検討したところ、上記結果と同様に加水分解水添デンプン*1による染色向上効果が確認されました(図3:黒系染料での一例を掲載)。さらに、酸性染料を含有するヘアマニキュアでも同様の効果を確認しております。
 

図3. カラートリートメント(黒系)染色性向上試験 カラー後の毛髪 (左から、カラー前白髪、グリセリン添加染毛料処理、加水分解水添デンプン添加染毛料処理)図3. カラートリートメント(黒系)染色性向上試験 カラー後の毛髪 (左から、カラー前白髪、グリセリン添加染毛料処理、加水分解水添デンプン添加染毛料処理)

このように、加水分解水添デンプン*1を染毛料に配合することで、ヘアカラーの染色性を向上させることが期待されました。本成果は特許出願を実施しております。

*1 加水分解水添デンプンを含むすべての原料で効果が示唆された訳ではありません。特定の分子量域を含む原料で効果が確認されました。

<試験実施期間>
2022年4月~2022年9月

【加水分解水添デンプンとは?】

トウモロコシに代表される 植物由来の原料を起源とし、加水分解デンプンに水素を付加(水添)して製造されます。保湿剤として有名なソルビトールやオーラルケア素材として有名なキシリトールと同じ糖アルコールの一種であり、単糖及び多糖の糖アルコール混合物の総称を加水分解水添デンプンと呼びます。また分子内に複数の水酸基を保有するため、多価アルコールの一種であります。化学的に反応性の高い還元末端を水添により反応性の低いアルコール基に変換しており、他原料との化学的反応を起こしにくい原料であります。
 

加水分解水添デンプンの各種技術データ、各種化粧品に対する研究データ等、

 

さらに詳細な情報は弊社ホームページよりご覧いただけます。
https://rd.bfsci.co.jp/rtheme/1489/
https://rd.bfsci.co.jp/?s_data=rtheme&s_rdcat%5B%5D=12&s=

【本ニュースリリースに関するお問い合わせ先】
物産フードサイエンス株式会社 営業部
[東京]TEL:03-6202-2132
Mail:info@bfsci.co.jp

 

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