「血液はサラサラだけでなく、ドロドロも必要!?」 Meiji.net インフォメーション vol.268

学校法人明治大学広報課のプレスリリース

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「血液はサラサラだけでなく、ドロドロも必要!?」

https://www.meiji.net/it_science/vol412_taichi-hirano

概要
私たちの身の回りには、物質の粘性が変化する特性を応用した製品が数多くあります。と言われても、ピンとくる人は少ないかもしれません。実は、ペンキや歯磨き粉(ペースト)などは、非ニュートン流体の特性が応用されているのです。それは、どういうことでしょうか。この話題について詳しく解説します。

ポイント
■「応用物理一般、生物物理、化学物理、ソフトマターの物理、流体工学」を研究分野とする平野太一准教授が執筆。
■物質の粘性の変化について解説し、細管法と回転式粘度計という2つの計測法を紹介。本学では、回転式粘度計の短所を改良する目的でEMS粘性計測システムの開発を進めているが、試料と金属片を入れた容器を密封できるというメリットによって、血液の粘度計測や、お酒の粘度計測が可能になり、将来の医療や商品開発にも活かされていくのではないかと論述。
 
■記事構成
血液はサラサラだけでなく、ドロドロも必要!?
●物質は、実は、様々な挙動を示す
●従来の計測法を超えるEMS粘性計測システム
●医学界から注目されるEMS粘性計測システムのメリット

執筆教授プロフィール
平野 太一(明治大学 理工学部 准教授)
■研究分野:応用物理一般、生物物理、化学物理、ソフトマターの物理、流体工学
■研究テーマ:疑似血液の高速生成および高精度レオロジー計測による血球成分の力学特性解析手法の確立
■キーワード:流体物性計測、レオロジー解析
■主な著書・論文
『動的粘弾性測定とそのデータ解釈例』(共著・『技術情報協会』17-24頁・技術情報協会・2021年)
「波動で測る液体の粘性・弾性」(共著・『日本音響学会誌』77(7),421-426頁・一般社団法人 日本音響学会・2021年)

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