“肌の赤み”により肌の明るさが失われることを発見

ポーラのプレスリリース

株式会社ポーラ(本社:東京都品川区、代表取締役社長:及川美紀)は、肌の赤みが増加すると、肌の明るさが失われることを発見しました。その原因の一つが血清中のTARC(タルク)であることも解明し、ヒト末梢血単核球のTARC産生量を抑制するアーティチョーク葉エキスを見出しました。この知見は、ポーラから発売される製品に応用されます。

  • 肌の赤みと肌の明るさの関係

女性61名(20~49歳、平均34.56±9.48歳)を対象に、顔の肌の赤み(VISIA Evolutionで測定)と明るさ(色彩色差計で測定)を測定して、関係性を解析した結果、赤みが強いと明るさが低い傾向が捉えられました(図1)。
 

  • TARC※1と肌の赤み及び肌の明るさの関係

同じ被験者から血液を採取して、血清中TARC量を測定しました。血清中TARC量が多いと、肌の赤みが強い傾向があり(図2)、TARC量が多いと肌の明るさが失われる傾向が捉えられました(図3)(補足資料1)。
※1胸腺活性化制御ケモカイン(白血球走化作用を持つケモカインの一種。炎症反応を惹起すると考えられる。)
参考:2022年9月15日リリース「ポーラ、世界的に権威ある化粧品技術者学会にて発表
   皮膚はなぜ赤くなるのかに着目 血液に潜む TARC(タルク)と皮膚の赤みの関係を解明」 
   https://www.pola.co.jp/company/pressrelease/un1llu000000h5i7-att/po20220915.pdf

  • ヒト末梢血単核球※2細胞を用いたアーティチョーク葉エキスのTARC産生抑制効果

ヒトの血液に含まれるヒト末梢血単核球細胞を使ってアーティチョーク葉エキスのTARC産生抑制効果を評価しました。刺激因子であるインターロイキン(IL)-13を上記培養細胞に添加するとTARC産生量が増加します(379.44±22.43 pg/mL)。一方、IL-13と同時にアーティチョーク葉エキスを添加するとTARC産生量は146.10±9.62 pg/mLとなり、IL-13によるTARC産生の増加が61%以下に抑制されました(図4)。

※2ヒトの末梢血から分離された単球やリンパ球を含む単核球(単核細胞)

 

また、アーティチョーク葉エキスを配合した飲料を摂取することで、血清中TARC量が抑えられ、肌が明るくなる傾向を示しました(補足資料2)。

 

  • 【補足資料1】TARCと肌の赤み及び肌の明るさの代表画像

 

  • 【補足資料2】アーティチョーク葉エキスの効果

女性30名(28~39歳、平均年齢32.80±3.01歳)に、アーティチョーク葉エキス含有物(アーティチョーク葉エキス15mg含有)を10日間摂取してもらい、摂取前と摂取後に血清中TARC量と背中の肌の明るさを測定しました。血清中TARC量は、飲料摂取前では 268.6±121.07 pg/mL、摂取後は243.2±112.50 pg/mLであり、有意に減少しました(図5)。背中の肌の明るさL*値は、摂取前66.80±3.24、摂取後67.32±3.19と、有意に増加しました(図6)。

  • 【補足資料3】POLAイノベーションセンターについて

株式会社ポーラは2022年7月より本社内に「POLAイノベーションセンター」を発足しました。サイエンス&テクノロジーを武器にオープンイノベーションを推進し、新たな価値の創出を実現していきます。

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