株式会社ユーグレナのプレスリリース
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充)は、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスのゲノムデータをもとにした「縁起の良い耳の形をした遺伝子タイプが多い都道府県(出生地※)ランキング」を公開いたします。
※ 出生地に関するアンケートから都道府県を出しています
ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスは、個人の健康リスク・体質・祖先について300項目以上の遺伝子型を解析し、どのような病気にかかりやすいか、どのような体質の遺伝的傾向があるかについて結果を提供するサービスです。
この度、ユーグレナ・マイヘルスとジーンクエストの遺伝子解析サービスの利用者の中から20,000人以上のゲノムデータを用いて、「福耳/耳たぶの大きさ(SNP:rs263156)」と「耳たぶの付きかた(SNP:rs10192049)」という耳のかたちに関する項目を解析しました。顔に沿って付いている耳の部分を「耳介(じかい)」といい、耳介はよく見ると一人ひとり違った形状をしていて、そのかたちは成長や環境要因によって変化することもありますが、遺伝子が深く関わっていることが知られています。
■今回の調査で解析した耳のかたちに関する項目について
項目①「福耳/耳たぶの大きさ(SNP:rs263156)」
耳たぶの大きさ、いわゆる福耳の傾向に関する項目で次の3つのタイプがあります。
・「耳たぶは大きめのタイプ(遺伝子型:GG)」
・「耳たぶはやや小さめのタイプ(遺伝子型:GT)」
・「耳たぶは小さめのタイプ(遺伝子型:TT)」
なお、日本人における遺伝子型の割合は、「耳たぶは大きめのタイプ(遺伝子型:GG)」が55.9%と3つのタイプの中で1番高かったため、当社の遺伝子解析サービス上では「耳たぶの大きさは一般的なタイプ」と表記しています。
項目②「耳たぶの付きかた(SNP:rs10192049)」
耳たぶが下方向に膨らんで顔と分離しているか、下方向に膨らまず顔と密着しているかに関する項目で次の3つのタイプがあります。
・「分離しているタイプ(遺伝子型:TT)」
・「やや分離している中間タイプ(遺伝子型:CT)」
・「密着しているタイプ(遺伝子型:CC)」
■「縁起の良い耳の形」とは
一般的に大きな耳たぶのことを「福耳」といいます。富や幸福、開運をもたらすという恵比寿様、大黒様、布袋様たちは豊かな福耳をしていて、仏教で伝えられているお釈迦様の特徴「三十二相八十種好」の中には「耳が肩まで垂れ下がっている」という描写、つまり「福耳」があります。福耳は古くから、ありがたく縁起が良いものとされていますが、特に、耳たぶが下方向に膨らんで顔と分離して、袋状になっているものが理想の福耳ともいわれています。
今回の調査における『縁起の良い耳の形をした遺伝子タイプ』とは、項目①「福耳/耳たぶの大きさ(SNP:rs263156)」で「耳たぶは大きめのタイプ(遺伝子型:GG)」に該当し、かつ、項目②「耳たぶの付きかた(SNP:rs10192049)」で「分離しているタイプ(遺伝子型:TT)」に該当する人のことを指します。つまり、今回は、「耳たぶは大きめのタイプで、耳たぶの付きかたは分離しているタイプ」に該当する人の割合を都道府県(出生地)別に算出し、数値化しました。
■沖縄県と鳥取県では「理想の福耳」が4割超!
上記の解析結果より、縁起の良い耳の形をした遺伝子タイプの人の割合が相対的に高い都道府県は、1位 沖縄県、2位 鳥取県、3位 三重県、4位 山形県、5位 岡山県、6位 岐阜県、7位 千葉県、8位 福島県、9位 静岡県、10位 岩手県となり、割合でみると上位の沖縄県と鳥取県は4割超え、三重県は4割近くの方が理想の福耳の遺伝子タイプであることが分かりました。
■調査概要
調査方法:ゲノムデータの解析をもとに調査
調査対象:「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」、「ジーンクエストALL」の利用者
対象者数:ゲノムデータ:21,371人
調査時期:2022年12月
調査項目:ゲノムデータ「福耳/耳たぶの大きさ(SNP:rs263156)」と「耳たぶの付きかた(SNP:rs10192049)」の2項目を調査し、「耳たぶは大きめのタイプ(遺伝子型:GG)」、かつ「分離しているタイプ(遺伝子型:TT)」に該当する人の割合を都道府県ごとに算出
■耳のかたちに関する遺伝子型について
イギリスのロンドン大学遺伝学研究所の研究グループが、5,000人以上のラテンアメリカ人を対象に耳介の様々な形態と遺伝子の関係を網羅的に調査しました。その結果、「耳たぶの大きさ」、「耳たぶの付きかた」、「耳介の張り出す角度(立ち具合)」、「耳珠(耳の穴の前の出っ張り)の大きさ」、「耳の折りたたみ」など6つの形質に関連する遺伝子型が見出されました。
当社の遺伝子解析サービスでは、現在、「福耳/耳たぶの大きさ」「耳たぶの付きかた」「立ち耳」の項目があります。ご自身の遺伝子タイプが気になる方は、この機会にチェックしてみてください。
【根拠とする文献】
Adhikari K et al. (2015) “A genome-wide association study identifies multiple loci for variation in human ear morphology.” Nat Commun. 6:7500.
■「ユーグレナ・マイヘルス 遺伝子解析サービス」について
個人の健康リスク・体質の遺伝的傾向・祖先のルーツについて300項目以上の遺伝子型を解析するサービスです。太りやすさなどの体質や、がん・糖尿病などの病気発症リスクに関する遺伝子情報、病気の予防のためにあなたができることをチェックできます。また、体質や病気の発症は遺伝要因だけでなく、食生活や生活環境など環境要因も大きく影響を受けるため、自分の遺伝子情報を理解したうえで生活習慣を見直す際のヒントとなります。https://myhealth.euglena.jp/products/gene_analysis/
<ユーグレナ・マイヘルスについて>
『ユーグレナ・マイヘルス』は、「科学(Science)」「信頼(Credible)」「パーソナル(Personal)」の3つを軸に展開するユーグレナ社の検査サービスブランドです。学術研究などに基づいた多様な検査サービスを通じて、お客様の健康リスクや体質、健康状態を把握していただいたうえで、一人ひとりに対応したヘルスケアソリューションの提供を目指しています。今後、複数のサービスを『ユーグレナ・マイヘルス』にて展開することで、ヘルスケアに関するビッグデータを1か所に集積し、中長期的には、そのビッグデータを活用した科学研究の推進を通じて、生命科学の発展とより付加価値の高いヘルスケアソリューションの提供を目指します。https://myhealth.euglena.jp/
<株式会社ユーグレナについて>
2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供を行っています。また、2014年よりバングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を継続的に実施。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開。https://euglena.jp