NTTコミュニケーションズ株式会社のプレスリリース
~「Smart Data Platform for Healthcare」を活用して女性のQOL向上に貢献~
本コミュニティは、コミュニティ参加事業者間で、各社が保有するデータやサービス、ソリューションを安全に利活用し、女性のQuality of Life(QOL)の向上に繋がる新たな製品・サービスの開発などを検討していきます。
1. 背景
昨今女性の活躍が進む中で、さらに女性が輝く社会の実現に向けて、心身の健康をサポートするテクノロジーとしてフェムテックが注目されています。しかし、フェムテック事業者の多くは、データの取扱いの際の安全性や信頼性に関する課題について、技術的要因などにより、自社だけで解決することが困難な場合があります。また、各事業者が保有するデータは、各社のサービスに必要な情報に限定されているため、利活用の範囲が限られているのが現状です。
そのため、データの安全な保管や本人同意の取得管理、匿名加工や秘密計算(※2)などによる機微な個人情報を安心・安全に利活用できる技術と、事業者間の保有するデータを連携する仕組みが求められています。
2. 本コミュニティの概要
本コミュニティは、さまざまなフェムテックの事業者間でのデータ連携、利活用により新たな高付加価値製品・サービスの開発や提供を行い、エンドユーザである女性のQOLの向上を目指す事業者間コミュニティです。
NTT Comは、本コミュニティの目的を実現するため、ヘルスケア業界向けプラットフォーム「Smart Data Platform for Healthcare」(以下 SDPF for Healthcare)を提供します。SDPF for Healthcareは、セキュアに統計分析ができる秘密計算、データセキュリティを実現する同意管理機能、認証連携機能、匿名加工機能などの機微な情報を扱うために必要な機能を備えているため、安心・安全なデータ利活用が可能となります。
本コミュニティ参加事業者が保有する予防・治療・ケアにいたる各ステージにおける複数のデータを収集・蓄積、さらに分析・活用し、データの付加価値を向上させ、新たなヘルスケアサービスの開発を実現します。
また、本コミュニティ参加事業者は、女性の健康やライフステージに関するディスカッションの機会を通じて、健康のサポートにつながる製品・サービスを共同開発するなど、お互いの有するアセットを活用したビジネス共創を実現できます。
本コミュニティでは、NTT Comならびに参加事業者の女性社員を中心に約20名でワークショップを行い、女性の心身の健康サポートに役立てるためのデータ利活用の可能性や、事業アイディアについて議論をスタートさせています。
SDPF for Healthcareを活用した「Value Add Femtech(TM) Communiny」の概要図
3. Value Add Femtech(TM) Community参加事業者・サービス一覧
<参加事業者・サービス>
4. 賛同者の声
一般社団法人メディカル・フェムテック・コンソーシアム 代表理事 松本玲央奈様
フェムテックに関する取り組みは、今後重要性がさらに増していきます。各取り組みで収集されるデータを適正に利活用し、提供サービスの品質を高め、効率性を高める取り組みを期待します。今回のコミュニティでの取り組みが活性化されることを期待しております。
5. 今後の展開
今後も、本コミュニティ参加事業者と共に定期的な取り組みを通じて、女性のQOL向上を目指す製品・サービス提供に取り組んでいきます。
NTTドコモ、NTT Com、NTTコムウェアは、新ドコモグループとして法人事業を統合し、新たなブランド「ドコモビジネス」を展開しています。「モバイル・クラウドファースト」で社会・産業にイノベーションを起こし、すべての法人のお客さま・パートナーと「あなたと世界を変えていく。」に挑戦します。
https://www.nttdocomo.co.jp/biz/special/docomobusiness/
NTT Comは、事業ビジョン「Re-connect X(R)」にもとづき、お客さまやパートナーとの共創によって、With/Afterコロナにおける新たな価値を定義し、社会・産業を移動・固定融合サービスやソリューションで「つなぎなおし」、サステナブルな未来の実現に貢献していきます。
https://www.ntt.com/about-us/re-connectx.html
(※1):フェムテック(FemTech)とは、女性の心身の健康をサポートするテクノロジーや、それを使った製品・サービスで、女性を意味するフィメール(Female)とテクノロジー(Technology)を組み合わせて作られた言葉です。2025年には約2兆円/年の市場規模が見込まれています。
(※2):秘密計算とは、データを秘匿化したまま分析を行い結果のみを出力できる技術です。計算対象の平文データを、単独では意味のない複数の断片データに変換し秘密計算サーバーに分散して保存、各サーバーが互いに通信・協調し、断片データを復元せずに統計処理などの計算を行います。利用者は元の入力データを参照することは不可能であり、分析結果のみを取得することができます。また、計算中も秘匿化されたままなので、システム管理者による計算途中経過の参照は不可能となります。
■関連リンク
・クラウド上で秘密計算が利用可能なサービス「析秘(せきひ)」の提供を開始(2021年8月)
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2021/0819.html
・ネクイノ、NTT Com、アーク・イノベーションがヘルスケア業界向けプラットフォームを活用した婦人科向けの高付加価値な事業展開に関する業務提携を締結(2021年11月)
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2021/1129.html
・SDPF For Healthcareのページリンク
https://www.ntt.com/business/dx/smart/healthcare.html