株式会社日刊工業新聞社のプレスリリース
株式会社日刊工業新聞社
2023年3月27日
PRESS RELEASE
書籍『トコトンやさしいコラーゲンの本』発売
2022年3月28日
株式会社日刊工業新聞社
日刊工業新聞社(代表取締役社長:井水治博 本社:東京都中央区)は、書籍『今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしいコラーゲンの本』(野村義宏著)を発売しました。近年では健康飲料/食品や化粧品、医薬品としての利用が注目され、コラーゲンは“体にいいもの”とのイメージがすっかり浸透しています。
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古くから意外と身近なところで使われてきたコラーゲン
コラーゲンは動物の体の皮膚や骨、靱帯などを構成する主要タンパク質で、昔からさまざまな用途に利用されてきました。たとえば、ゼリーを固める材料の「ゼラチン」はコラーゲンを分解したもので、膠(にかわ)とも呼ばれます。意外なところでは、エジプトのミイラを納める棺桶やバイオリンなど木製楽器の接着剤、墨やマッチ、写真フィルムの材料に使われてきた歴史があります。
そんな知名度の高いコラーゲンですが、その姿は実はよく知られていません。
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三重らせん構造を持った巨大分子
コラーゲンは、アミノ酸がつながった3本の鎖が絡み合うらせん構造をしていて(DNAは2本)、他のタンパク質と比べて最大級の大きさです。人間の場合は28種類のコラーゲンがあり、それぞれ違う役割を持っています。コラーゲンの種類や性質は動物が変わると異なり、この違いは動物の進化に大きく関わっています。
体の中のコラーゲンは、分解と産生のバランスが重要と言われています。すなわち、多すぎても少なすぎても不具合が生じます。コラーゲン関連遺伝子の異常で筋ジストロフィーなどの難病になることがある一方で、最近では再生医療に利用が進むなど関心が高まっています。
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コラーゲンの“不思議”や“秘密”をまるっと解説
本書はコラーゲン研究および用途開発の第一人者が、コラーゲンについて科学的な側面から産業利用までを多面的に紹介するものです。コラーゲンの生成や機能、働きなどのメカニズムについてもやさしく絵解きしています。
知られざる一面にも触れながら、身近なコラーゲンへの理解が深まる一冊です。
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目次
第1章 コラーゲンってなに?
第2章 体の中のいろいろなコラーゲン
第3章 動物や進化で異なるコラーゲン
第4章 コラーゲンはどうやってでき、どう分解される?
第5章 革や墨、膠、写真フィルムもコラーゲン
第6章 食べる・飲むコラーゲン
第7章 コラーゲンと美容
第8章 コラーゲンと病気・医療
◆書籍情報
定価1,760円(本体1,600円+税10%)
仕様:A5判、並製、160頁
ISBN:978-4-526-08269-6
発行:日刊工業新聞社
発行日:2022年3月28日
◆著者紹介
野村義宏
(のむら よしひろ)
東京農工大学大学院 農学研究院 教授
1962年宮城県生まれ。1984年東京農工大学農学部農芸化学科卒業。1990年東京農工大学大学院連合農学研究科博士課程修了(農学博士)。2013年東京農工大学大学院農学研究院教授。2017年から日本皮革技術協会理事長を兼務。コラーゲンをはじめとした硬蛋白質の基礎から応用までの研究に従事する。
2011年11月26日放送、NTV系「世界一受けたい授業」骨肌髪筋肉の老化を遅らせる!? 解明されたコラーゲンの新事実! 出演
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