患者さんが作成したレシピを症状、食事療法、栄養別に検索できるレシピサイト「グッテレシピ」を正式にオープン! ―潰瘍性大腸炎・クローン病・過敏性腸症候群・お腹の弱い方向け ―

株式会社グッテのプレスリリース

潰瘍性大腸炎・クローン病等の炎症性腸疾患(Inflammabotry Bowel Disease:IBD)患者さん向けオンラインコミュニティ「Gコミュニティ」を運営する株式会社グッテ(所在地:東京都千代田区・代表取締役 宮﨑拓郎)は、IBD患者さんや過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome:IBS)患者さん、お腹の弱い方向けに患者さんご自身が作成し管理栄養士が監修するレシピを集めた、患者さんによる患者さんのためのレシピサイト『グッテレシピ』を正式にオープンしたことをお知らせいたします。

グッテレシピ
URL:https://goodtecommunity.com/

【背景】
IBDは原因不明の腸の炎症を伴う疾患で腹痛、下痢、血便などを伴う疾患です。近年患者数は増加傾向にあり、国の指定難病で最大規模の30万人程度と推計されています。またIBSは、原因不明の下痢や便秘などの排便に伴う腹痛が持続する病気で、患者数は全人口の10%程度といわれています。いずれの疾患においても、多くの患者さんが食事により症状が現れることや、症状が悪化することを経験しています。患者さんやご家族の中には、患者さんと家族でメニューを別々に作ったり、外食を控えたり、食材を制限する方もおり、多くの健康な方と同じように食事を楽しむことが難しい状況にある方もいます。

【グッテレシピ開発経緯】
きっかけは、1人のIBD患者さんより、自分と同じような病気や症状の人のレシピを知ることができるサービスを作って欲しい要望されたことです。その後多くのIBD患者さんIBS患者さんやそのご家族らとお話しする中で、
・診断初期のIBD患者さんは何を食べればいいか分からず悩んでいること
・IBD/IBS患者さんは食材が制限される中で、食のマンネリ化に悩んでいること
が分かりました。マンネリ化については、食による症状悪化を恐れるため新しい食にチャレンジしにくく、過去に症状に影響がなかった安心して食べることができる食事や食材を選択しがちという声が多くありました。現在は健康な方向けのレシピサイトやSNSで無数のレシピが発信されていますが、IBDやIBS患者さんはそれらのレシピは活用しにくいのが現状です。自分と同じ疾患や症状を有する患者さんのレシピや食事療法(特に低FODMAP食)のニーズに応えるためにグッテレシピを開発するに至りました。
2022年11月末にα版としてIBD患者さん向けにレシピサイトの提供を開始し、レシピ数の増加、機能追加に取り組んできました。そしてこの度グッテレシピを正式にリリースすることになりました。

【グッテレシピの特長】
■検索機能が充実!
<体調や症状、低FODMAP食で検索>

<患者さん目線のタグで検索>

<脂質や食物繊維など栄養成分別ソート機能>

​■200を超える患者さんの思いや工夫が詰まったレシピを掲載!
<グッテの管理栄養士が栄養を計算>

<患者さんのレシピに対する思いや工夫>

 

<体調に合わせたアレンジを紹介>

また、栄養や調理方法などに関するすぐに使える豆知識を特集記事として発信することで、患者さんの知識向上にも取り組んでいきます。

グッテは、グッテレシピを通じて1人でも多くの食に悩む患者さんが、食の「安心・おいしい・楽しい」を感じていただけるようサポートして参ります。

参考資料

1. 株式会社グッテ、Gコミュニティについて
米国ミシガン大学留学中に出会った宮﨑拓郎(米国登録栄養士・公衆衛生学修士)、鈴木紀之(経営学修士)らが2018年9月に創業した会社です。2019年7月にIBD患者オンラインコミュニティ「Gコミュニティ」を開始しました。Gコミュニティは、IBD患者さんとその家族らを対象とした医療の専門家(医療従事者・研究者)と患者さんが一緒に作るクローズドオンラインコミュニティです。2019年7月にサービスを開始し、登録者は2500名を超えています。
グッテホームページ:https://goodte.jp/
Gコミュニティ:https://gcarecommunity.com/

2. 炎症性腸疾患について
炎症性腸疾患は、腸管の粘膜に潰瘍ができる炎症性の疾患です。症状は、腹痛や下痢、下血などで、多くの場合は症状が軽快する「寛解」と悪化する「再燃」を繰り返し、QOL(生活の質)を低下させます。本疾患は、発症メカニズムが未だ解明されておらず、厚生労働大臣により「指定難病」に指定されています。 国内患者数は、潰瘍性大腸炎が約22万人、クローン病が約7万人で、近年、増加傾向にあります1)。
1)厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」班による
「潰瘍性大腸炎の皆さんへ 知っておきたい治療に必要な基礎知識」(2020年3月改訂)、
「クローン病の皆さんへ 知っておきたい治療に必要な基礎知識」(2020年3月改訂)

3. 過敏性腸症候群について
過敏性腸症候群は下痢や便秘などの排便に伴う腹痛が持続する病気で発症メカニズムは解明されていません。症状は、腹痛や下痢、腹痛などで、移動や学業、仕事などの日常生活や結婚などのライフイベントにも影響を与え、QOL(生活の質)低下に繋がる病気です。推定患者数は、全人口の10%程度といわれており、およそ10人に1人が罹患していると考えられています2)。
2)日本消化器病学会ガイドライン https://www.jsge.or.jp/guideline/disease/ibs.html
 

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