視覚障害者の鍼灸・あんま師をサポートする団体を設立します

合同会社ブラインドライターズのプレスリリース

合同会社ブラインドライターズ(東京都新宿区、代表:和久井香菜子、以下当社)は、視覚障害を持つ鍼灸・あんま師(あはき師)をサポートする団体を設立します。

■企画の経緯
当社は、約40名の視覚障害者を中心に下肢障害、過敏症など何らかの障害を持つメンバーで構成される企業です。主なサービスとして音声の「文字起こし」を提供するほか、「ことば」を武器としたプロフェッショナル集団として、テレビ局や番組制作会社、出版社を含む取引先に字幕制作、要約、冊子制作などのサービスも提供しています。

当社スタッフには、鍼灸師やあんま師の資格を持つスタッフが複数名所属しています。
厚生労働省の「公共職業安定所における視覚障害者への職業紹介状況(平成27年度)」によると、視覚障害者の職業のうち63%があはき師です。

■あはき師の抱える主な問題点
・就業・開業を支援するシステムがない
・選択肢のひとつとしてポジティブに資格取得する人は少数(よって一般の資格取得者に技術やモチベーションの点で敵わない)
・健常者ばかりの店には就業しづらい
・盲学校の理療科講師は就業経験や開業経験のない人が多い(一方で晴眼者向けの学校は費用はかかるが講師陣の経験が豊富)

上記のような問題を解決するために、全国の視覚障害あはき師を束ねる団体を作ります。

■解決策
⇒あはき師への働きかけ
・横のつながりを作り、スキルアップや情報交換を行う
・技術向上や開業などのための勉強会を行う
・専門のコンサルティングを行う

⇒周囲への働きかけ
・所属のあはき師は一定以上の技術があることを周知
・中小企業の福利厚生の対象施設を作る

■目指すこと
・視覚障害あはき師の価値向上⇒収入アップ
・視覚障害あはき師がプライドを持って楽しく仕事ができる環境を作る

誰もが、「好き」「得意」を仕事にでき、自分や自分の仕事に誇りを持てる社会を作りましょう。

■合同会社ブラインドライターズ代表 和久井香菜子プロフィール

 短大卒業後、一般企業に就職。24歳で夜間の英語専門学校に入学し、卒業後フリーランスライターとして独立。執筆のかたわら、iモードゲーム「養殖中華屋さん」を企画・立案し、イラストを担当。28歳で早稲田大学第二文学部に入学し、「少女漫画の女性像」を研究。32歳でスペインのテニスアカデミーに短期留学し、以降、各種テニス誌で執筆。また少女マンガ研究家として活動を始め、「マツコの知らない世界」などに出演。
 2013年より障害女子のためのフリーペーパー『Co-Co Life☆女子部』プロボノとして参加、多くの障害者と関わるようになる。2015年に自身の取材音源の文字起こしを松田昌美さんに依頼したことから事業が始まり、2019年に法人化。「誰にでもチャンスが与えられる社会に」「誰もが自分の才能を見つける機会を」をモットーに、多様性のあるバリアフリーな社会を目指す。
経歴詳細:https://peraichi.com/landing_pages/view/kanawaku
 

 

■会社概要
社名:合同会社ブラインドライターズ
所在地:東京都新宿区新宿4-3-15レイフラット新宿B棟3階
事業内容:文字起こし(テープ起こし、反訳)、会議やイベントの報告書・要約作成、冊子制作、字幕作成、障害当事者監修
公式サイト:http://blindwriters.co.jp/
公式note:https://note.com/blindwriters
 

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