資格保持カウンセラーと相談者をマッチング、オンラインカウンセリングサービス「Unlace(アンレース)」が約6000万円の資金調達を実施

株式会社Unlaceのプレスリリース

顔出し・通院不要のオンラインカウンセリングサービス「Unlace(アンレース)」を開発・運営する株式会社Unlace(アンレース)(本社:東京都渋谷区、代表取締役:前田康太、以下 Unlace)は、デライト・ベンチャーズ、Z Venture Capitalほか、赤坂優氏、西川順氏、石橋準也氏、中村裕一氏らエンジェル投資家を引受先としたJ-KISS型新株予約権による約6000万円の資金調達を実施致しました。

 

  • 資金調達背景と目的

当社は2020年12月から心理資格を持つカウンセラーによるチャット形式でのオンラインカウンセリングサービス「Unlace」をスタートさせました。紹介型のサービスではなく、資格保持カウンセラーと相談者のマッチング型サービスにすることで、相談者が必要性を感じた時にいつでも匿名で相談できる即時性と手軽さを目指したサービスを展開しています。今回の資金調達により、ユーザーやカウンセラーの利便性向上に向けた機能・サービス開発を行ってまいります。
 

  • 代表取締役 前田康太

代表取締役:前田康太

マッチングアプリPairsを運営する株式会社エウレカに入社。Pairsの事業開発責任者やPairsエンゲージの事業責任者を務め、その後Unlaceを創業。

<コメント>
新型コロナウィルス拡大の影響もあり、メンタルヘルスケア市場は近年大きな変革期を迎えています。私自身が鬱になった原体験から『メンタルヘルスの治療のハードルがとても高く、テクノロジー活用や意識の変革が必要とされている』と強く感じました。前職のエウレカでマッチングアプリPairsのサービス成長に携わってきた自分だからこそ分かるマッチングビジネスや、社会的スティグマを取り除くためのアプローチをこの領域でも発揮していきたいと思います。

Unlaceは、ユーザーとカウンセラーをマッチングするプラットフォームに留まらず、テックカンパニーとして、メンタルヘルスケアのアクセシビリティを高めるための機能開発に邁進してまいります。

 

  • 引き受け先からのコメント

株式会社デライト・ベンチャーズ プリンシパル 永原健太郎氏
前田さんとの出会いは一本のメールがきっかけでした。一見すると単なるオンラインマッチングのカウンセリングサービスと思われそうですが、前田さん自身の過去の原体験をもとにサービス開発・設計されています。カウンセリングを受けること自体の一般化、カウンセラーの方々の収益性向上含めて業界全体を良くしていきたいという想いに共感し、今回投資させて頂きました。
オンラインでの出会いのマッチングが今では当たり前のように、カウンセリングを受けることが当たり前の世の中になることに思いを馳せ、応援させて頂きます。エウレカの新旧経営陣が皆応援している前田さんの人徳にもすごく惹かれています。頑張っていきましょう!

Z Venture Capital インベスメントマネージャー 黄未来氏
テキストでのカウンセリングは、じぶんの心情や状況を整理してアウトプット→対話する、といった形式になるため、対面カウンセリングよりも実用的で好きだなと個人的に感じています。身体の不調と同じように、心の不調も気軽に相談できる世の中になったら、とても生きやすい社会になると信じているので、Unlaceがそんな世の中を作るドライバーとなることを楽しみにしています!

franky株式会社 代表取締役 赤坂優氏
前田さんとは前職のエウレカやfrankyで一緒に働いてきて、とても信頼のできる人間です。Unlaceを作るまでの過程でもご本人が様々な経験をされているのを見てきました。Unlaceを通じて不安や悩みのある方が救われる世界を作っていって欲しいです。

franky株式会社 取締役COO 西川順氏
今回、投資させていただくことを決めた理由は、前田さんがエウレカ時代からコミット力、巻き込み力が非常に高いのを間近で見ていたことと、前田さん本人がメンタルを崩した経験から、この領域で本質的に必要なサービスとはどういうものかを徹底的に考えていたからです。コロナを契機にメンタルの不調を訴える人の数は増えていますが、日本では精神科・心療内科に通ったり、カウンセリングに行ったりしていることを他人に言いづらい風潮もあり、治療を受けている人自体が多くありません。前田さんがプロダクト開発に関わっていたPairsも、リリース当初は「出会い系」「アプリで知り合うなんて怖い」という社会的スティグマと戦う必要がありましたが、今ではオンラインデーティングサービス全般が出会いのきっかけとして「当たり前のツール」というカルチャーに変わりました。その大きな変化の立役者の一人でもある前田さんだからこそ、日本ではまだ一般化しているとは言えないメンタルケア領域でもUnlaceを「多くの人が当たり前に使うサービス」に成長させ、今の風潮を大きく変えることが出来ると確信しています。

株式会社エウレカ 代表取締役CEO 石橋準也氏
前田さんはエウレカでPairsの事業開発責任者やPairsエンゲージの事業責任者として、「かけがえのないパートナーとの出会いによって人生をより豊かにする」という社会的価値の提供に邁進していました。その彼が今度は、心身ともに健やかに生きられるという人として最低限の(しかし難しい)ダウンサイドを解決する強い社会的価値の提供に真摯に取り組む姿に心を打たれました。また私自身は前田さんがエウレカで新規事業を立ち上げた際に最も近くで共に取り組んでいたため、彼のGRITやGrowth Mindsetをよく知っています。そのことからも彼がUnlaceをスケールすることに確信があり、今回の出資を判断しました。個人投資家としてはPairsをGlobal Tech Companyのメインブランドまで成長させてきた経験を用いて、微力ながらサポートを行って参りたいと思います。

株式会社エウレカ 取締役CMO 中村裕一氏
株式会社エウレカにて、一緒に働いていた前田さんとまた違う形でご一緒する機会を頂き、大変嬉しく思っています。必要とされつつも、利用していることがまだまだ世の中に受け入れられてない、人にも言いづらいメンタルケアという領域において、前田さんの推進力・牽引力を活かし「当たり前」を作ってくれることを期待しています。

  • Unlace(アンレース)について

<精神疾患の患者数増加に反して治療のハードルが高い日本>
日本では、メンタルヘルスの治療に対する抵抗感があるため治療の敷居が高く、日常生活に支障を来している人の中でも3割*1しか受診・相談をしていないとされています。2017年の精神疾患の患者数345万人*2の中でも、潜在患者である未受診の7割は1150万人にのぼります。また新型コロナウイルス感染症拡大による生活の変化により、2020年4月の緊急事態宣言の時には約2割の人々が治療を要する抑うつ状態*3だったと言われています。


*1川上憲人ら 『精神疾患の有病率等に関する大規模疫学調査研究(世界精神保健日本調査セカンド)』2016
*2厚生労働省「患者調査」2017
*3徳島大学 山本哲也研究室「新型コロナウイルス感染症拡大による生活変化が日本国民のメンタルヘルスに及ぼす影響」2021
2020年4月最初の緊急事態宣言対象区域となった7都府県在住の18~89歳の1万1333人に調査

<5割が“専門家に初めて相談”。タイムロス削減で85%が登録後30分以内にカウンセラーとコンタクト>
精神的な不調や悩みを抱えていても適切な対処を知らず症状が悪化してしまうケースも少なくありません。「誰かに相談したい」「不安や悩みを解決したい」と相談者が感じたタイミングで、夜にでも専門家によるカウンセリングを開始できるようオンラインマッチングの仕組みにすることで、営業時間等、運営側がカウンセラーを紹介するサービスで生じるタイムロスを減らしました。病院に行く時間がない・状況が変わる度に相談することが通院では難しいと感じていた相談者に当サービスを利用していただく場合が多く、その手軽さから通院履歴がない方の利用が全体の5割を占めています。

▼「Unlace(アンレース)」利用者エピソード
https://www.unlace.net/testimonial/

  • サービス概要

<サービスの流れ>
 

サービスの流れ

<サービスのポイント>

サービスのポイント

・運営による選考を通過した心理資格保持のカウンセラーのみが所属(精神科医や公認心理師、臨床心理士等)
・無制限で相談可能なサブスクリプション型(月額22,000円(税込)、2週間トライアル:8,800円(税込))
・運営がカウンセラーを紹介するのではなく、利用者とカウンセラーのオンラインマッチングのため、24時間365日、利用開始・連絡が可能*
・利用者の顔出しは不要、匿名でチャット形式で相談可能
・病院と違い、事前予約や来店不要でカウンセラーとやりとりが可能

*カウンセラーはメッセージを受け取ってから、12時間以内を目安に返信。 *週に2日のカウンセラー定休日があります。

<会社概要>
社 名:株式会社Unlace
所在地:東京都渋谷区道玄坂1-2-3 17階
代表者:前田康太
設 立:2020年1月10日
URL   :https://about.unlace.net/
事業内容:Unlaceの開発・運営

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