マスク着脱変わらない7割超、これからは外したい5割

株式会社ナリス化粧品のプレスリリース

株式会社ナリス化粧品(本社:大阪市福島区 代表取締役社長:村岡弘義)は、5月9日の「メイクの日」を前に、マスク着脱とメイクに関する意識調査を行いましたので以下にまとめます。調査は、マスクの着脱が個人の判断に委ねられた3月13日から約1か月後の4月18日~24日にかけて、全国の15歳から64歳の女性2,142名に対し、インターネットで行った自社調査です。約3年間のマスク着用で、メイクに関する意識が一変しましたが、メイクは人に見せるものでなく、自分のためであるという強い意識がわかるものとなりました。(設問の内容により、n数が異なりますので、詳細は個別の回答に記入しています。)

【調査トピックス】

➀マスク着用頻度、「変わらない」が7割超。50代以上は8割超が「変わらない」。

「減った」のは23.4%。「減った」のが多いのは20歳~24歳が最多。「増えた」のが多いのも20代。

「変わらない」が多いのは、「自由業」・「主婦」。

 

➁今後のマスク着用頻度「外したい」約5割、「ずっとつけていたい」約3割。

「外したい」人、年齢による差ほぼなし。

「ずっとつけていたい」は20歳~39歳が少なく、それ以外の年代は多い傾向。

③  マスクをつける日のメイク、「普段と同じ」約4割。「メイクは控えめ」約2割。「メイクはしない」約1割。

マスクをつける日に口紅を使用するのは、4割弱。

最も多いのは15歳~19歳で5割超。最も少ないのは50歳~54歳で3割弱。

④  「すっぴんよりもメイクをしている顔が好き」5割超。年代による差なし。

メイクした時も、すっぴんの時も両方好きなのは15歳~24歳が多く、2割を超える。

⑤  メイクをしていても、「人には見せたり、見られたくない」約半数。

 すべての世代で、「見せたい・見られたい」よりも「見せたくない・見られたくない」が多数派。

【調査結果】

①   マスク着用頻度、「変わらない」が7割超。50代以上は8割超が、「変わらない」。

 全国の15歳~64歳の女性2,142名に、3月13日以降のマスクの着用頻度について聞きました。全体では、「変わらない」が71.6%と7割を超えています。「とても減った」は7.4%、「まあまあ減った」は16.0%で、減った人を合わせると23.4%です。年齢別で見てみると、20歳以上では年齢を重ねるごとに「変わらない」人の割合が増え、50代以上では8割を超える人が「変わらない」と答えています。50代以上では、「減った」人は15%前後にとどまっており、高齢層の方がマスク着脱の変化が少ないようです。

「減った」のが多いのは、20歳~24歳で、「とても減った」14.0%、「まあまあ減った」25.8%とどの年代よりも多く、「減った」と答えた人を合わせると39.8%と4割に迫ります。この世代は「変わらない」と答えた割合も全世代で最も少なく、48.4%です。反対に「まあまあ増えた」「とても増えた」と答えている割合が多いのもこの世代で、11.7%と1割以上の人が着用機会が「増えた」と答えており、個別で聞き取りを行うと、周囲で外す人が増えた分、自分の着用機会を増やしたという人が存在しました。

また、マスクの着脱の頻度・変化は、その人の所属する環境によっても傾向が見られるのではないかと思い、職業別でも見てみました。n数が少ない職業もあるので参考値になりますが、「変わらない」が最も多いのは「自由業」で82.1%、続いて「主婦」81.6%でした。「とても減った」と「まあまあ減った」を合わせた「減った」のが最も多いのは、「学生」で33.1%です。「減った」のが少ないのは、「自由業」15.4%「主婦」16.0%と、「変わらない」人と一致しました。当社の予想では、会社員や公務員など組織によって着脱のルールがある可能性の高い職業の人の方が「変わらない」と答える人が多いのだろうと予想していましたが、「自由業」や「主婦」など、組織のルールがないであろうと思われる環境の人の方が、「変わらない」人の割合が多いことに驚きがあり人目を気にする意識が垣間見えました。

②    今後のマスク着用、「外したい」約5割。「ずっとつけていたい」約3割。

今後のマスク着用意向を聞きました。全体では、「完全に外したい」が8.9%、「外す時間を増やしたい」は40.8%です。また、「つける時間を増やしたい」は4.9%、「ずっとつけていたい」は27.7%と3割近くにも上ります。これを年代別に見てみると、「完全に外し たい」、「外す時間を増やしたい」では、年代による大きな差は見られません。「ずっとつけていたい」は10代で約3割、20代に入ると約2割に減り、それ以降は年齢を重ねるほど割合が増えていきます。「つける時間を増やしたい」が最も多いのは、20歳~24歳で12.7%と1割を超え、他の年代と比べてとび抜けて多いことがわかりました。20歳~24歳の世代は、マスク着用に関して多様性のある意識を持っていることが想像できます。

 

③   マスクをつける日のメイク、「普段と同じ」約4割。「メイクは控えめ」約2割。「メイクはしない」約1割。

 マスクをつける日とつけない日で、メイクが異なるか否か聞きました。マスクの着用の有無に関わらず同じと答えた女性は38.1%と約4割。「マスクをつける日のメイクは控えめにする」が23.7%と約2割。「マスクをつけない日はメイクをするが、マスクをつける日はメイクをしない」9.2%と合わせると32.9%で、マスクをつけることによってメイクの使用意向が減る人が3割以上です。年齢別で見てみると、「メイクは同じ」の割合が多いのは30代~40代で、いずれも4割を超えています。20歳~24歳では「マスクをつける日の方がしっかりメイクをする」と答える人が15.8%で、マスクをつけている時でも見えている目元や、マスクによってメイク崩れしやすい口元や頬などのメイクに注力していることがわかります。

今回の調査は、メイクの状態を詳しく見るための調査だったので設問内容が若干異なりますが、1年半前の2021年11月に実施した15歳~54歳の537名の女性を対象にした自社調査と比較してみました。マスク着用時のメイクは、同じか否か聞いてみたデータと比べると、「同じ」と答えた人が47.3%であったことから、メイク離れはこの1年半の間にも進んでいることがわかります。

また、マスクをつける日にメイクをしている1,436名に使用しているアイテムを選んでもらいました。ベースメイクを使用している人が76.9%で最も多く、眉メイク73.0%、アイメイク65.4%と続きます。次に続くのが日焼け止めで51.3%です。口紅・リップロスなどマスクをすることで完全に隠れてしまう口元のメイクを使用していたのは、37.2%と4割を切りました。

年齢別に見てみると、ベースメイクを使用している割合は、若年層が少なく高齢層ほど多い傾向があります。眉メイクは、40歳~44歳の層が唯一83.2%と8割を超えますが、それ以外の年代は7割前後です。目元のアイメイクは、15歳~19歳の若年層が78.1%と最も多く、それ以外の年代は、65%前後で大きな差はありません。口元のメイクは、15歳~19歳の層が唯一52.6%で5割を超えましたが、それ以外の年代は4割程度。最も少ない50歳~54歳の世代では、27.4%と3割にも満たない結果でした。

④   すっぴんよりもメイクしている顔が好き、5割超。全世代による差なし。

 

 マスク着用の有無に関わらずメイクをしないと答えた人を除いた1,436名に、ご自身のすっぴんとメイクをした顔のどちらが好きか聞きました。

全体では50.6%と半数を超える人が、「すっぴんよりもメイクをした顔の方が好き」と答えています。「メイクをした時よりもすっぴんの方が好き」と答えたのは10.3%と約1割。「メイクをした顔もすっぴんも両方好き」の人は16.4%でした。 これを年齢別に見てみると、「すっぴんよりもメイクをした時の顔の方が好き」と答えている人は、全世代で40%台の半ばから50%台の半ばにあてはまり、年齢による意識の差はほとんどないことがわかりました。「すっぴんよりもメイクをした顔の方が好き」が最も多かったのは60歳~64歳で、次に多いのが15歳~19歳です。若年層でも高齢層でも変わらない割合でメイクをしている顔の方が好きと答えていることは興味深い結果です。「メイクした顔もすっぴんも両方好き」と答えた人が多いのは15歳~19歳で24.8%、20歳~24歳で22.6%と、2割を超えるのは若年層でした。

⑤   メイクをしていても、「人には見られたくない」、約半数。

マスクをする日にメイクをしていると答えた898名に、メイクをした状態をマスクをつけずに人に見られたい、もしくは見せたいと思うか否か聞きました。全体では44.4%と半数に近い人が「見られたくない」と答えています。「見られたい」は23.2%で、「わからない」31.6%よりも下回りました。

 これを年代別に見てみると、最も「見られたくない」のは40歳~44歳で51.5%、15歳~19歳で51.1%と、5割を超えることがわかりました。最も「見られたい」のは、20歳~24歳で37.9%とすべての世代のなかで唯一3割を超えますが、「見られたくない」42.1%の方が多数派で、すべての世代で「見られたい」よりも「見られたくない」の方が多数派であることがわかりました。40代以上になると「見られたい人」はどんどん減少し、「わからない」人が増えていきます。55歳以上になると、「見られたくない」よりも「わからない」人の方が多数派となりました。

【全体を通したまとめ】

マスクの着用が個人の判断であるように、メイクをするかしないかも当然個人の判断です。今回の調査では、当社の予想を超えて、すっぴんよりもメイクをした顔の方が好きと答えた女性が年齢を問わず半数を超えていたことで、メイクアイテムを提供する化粧品会社として大きな喜びを感じたと同時に、メイクをした顔を見せたくない・見られたくないと思う人が半数近くも存在したことが驚きでした。今回の調査から、マスク着用の有無に関わらず、人に見せる見せないに関わらず、メイクそのものがご自身の気持ちを整えたり、癒したり、その人らしくいるための行為であるのではないかということが想像でき、メイクに関する意識はより複雑であることを再認識させられるものとなりました。当社でも、コロナ以降は、それ以前と比べて口紅の売り上げを大きく下げましたが、やっとコロナ以前の売り上げを超えることができました(2019年4月~2020年3月と、2022年4月~2023年3月までの1年間の売上本数を比較して100.9%)が、メイクに関する意識や行動の調査を継続して行う中で、マスク着用に慣れた3年間で一般の女性のメイク離れがより一層進んでいることを痛感しています。すべての人が完全に外すことは訪れないことが予想できるため、当社は、マスクをつけていても外していても、メイクをしていてもしていなくても、自分らしくあることや、自分を好きであることを応援したいと考えます。また、同時にマスク着用時のメイクを快適にしていただける製品開発と情報発信を継続して行っていきます。

◆当社製品◆ 塗布後に色層とオイル層に分離する色移りに強いツヤ口紅

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