日本ゼトック株式会社のプレスリリース
日本ゼトック株式会社 × 株式会社ファーメンステーション 共同開発
東北を愛し東北を知り尽くした地元企業とのコラボ商品を世に送り出す「東北応援プロジェクト」を東日本大震災後、継続している日本ゼトック株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:神保 貞夫、以下日本ゼトック)は、岩手県岩泉町産の山桜を用いた化粧品原料である『桜樹木発酵エキス』を、2023年5月17日~19日にパシフィコ横浜にて開催される「第11回化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2023)」に出展いたします。本原料は、同じく岩手県の奥州市に研究開発拠点兼自社工場(奥州ラボ)を持ち、独自の発酵・蒸留技術でエタノールやサステナブルな化粧品原料などを開発・製造している株式会社ファーメンステーション(本社:東京都、代表取締役:酒井 里奈、以下ファーメンステーション)との共同開発となります。
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岩泉の森の恵み -広葉樹を活かす-
私たち日本ゼトックは健康や美容のモノづくりで60年以上の時を重ね、たくさんの化粧品を生み出してきました。しかしながら本当に力強い製品を生み出すには精巧な技術やレシピだけでは不十分だと考えています。何よりも可能性を秘め、エネルギーに満ちた原料が必要なのです。そのために岩泉町の森に育った山桜を用いて、世界で初めての化粧品原料を作ることにしました。
本州一広い町・岩手県岩泉町には、町の総面積の9割を占める森林が広がっています。広葉樹を中心とした天然林と人工林がモザイク状に分布しており、樹種ごとに丁寧に選別して用いる林業が昔と変わらず今も営まれています。広葉樹は伐採した切り株からまた新たに芽吹いて再成長するため、植林する必要がありません。これは萌芽更新と呼ばれます。定期的に木を切りだして森の若返りを図ることは、里山の維持には欠かせないものです。伐採により切り開かれた土地には明るい日光が差し込み、様々な植物が育つことで生物多様性が保たれます。
今回開発した「桜樹木発酵エキス」は、このような里山で営まれる自然との共生サイクルの恵みを活用した商品となります。
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共同開発パートナーによる独自の発酵技術 -株式会社ファーメンステーション-
岩手県奥州市に研究開発拠点兼自社工場(奥州ラボ)を持ち、オーガニックエタノールやサステナブルな化粧品原料を開発・製造しているファーメンステーションを共同開発パートナーに迎えて共同開発を行いました。ファーメンステーションが得意とする独自の『糖化・発酵技術』によって、山桜の木部をアルコール発酵することができました。蒸留によってアルコールを取り除いた後にエキスを抽出しています。エキスの抽出残渣は、堆肥に混ぜて畑に還元することを目指しています。原料となる原木伐採から始まって、全ての行程でトレーサビリテイが確保されています。
蒸留したエタノールは、ファーメンステーションが同じく「第11回化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2023)」に出展し、「桜由来木質エタノール」として展示する予定です。
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桜樹木発酵エキス
数十年をかけて山桜が幹に蓄えた成分を発酵技術によって取り出したエキスには、桜木部由来の成分が含まれていることが分かりました。エキスの持つ有用性については、研究成果の一部を展示会にてご報告する予定です。
商品名 :桜樹木発酵エキス(BG)
表示名称:(アスペルギルス/サッカロミセス)/ヤマザクラ木発酵エキス、BG
INCI名 :Aspergillus/Saccharomyces/Prunus Serrulata Wood Ferment Extract Filtrate, Butylene Glycol
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第11回化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2023)
会期:2023年5月17日(水)~5月19日(金)
開場時間:10:00~17:00 ※最終日のみ16:00終了
開催場所:パシフィコ横浜
出展ブース:展示ホール C7-12
主催:日本化粧品原料協会連合会
共催:日本化粧品技術者会
後援:日本化粧品工業連合会
入場料:無料 ※ご来場の際には、公式ウェブサイトから事前来場登録が必須です。
▶公式ウェブサイト:https://www.citejapan.info/
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会社概要
社名:日本ゼトック株式会社
本社所在地:東京都新宿区西新宿1丁目26番2号
代表:代表取締役社長 神保 貞夫
設立:1954年(昭和29年)2月12日
資本金:96,000,000円
事業内容:化粧品、医薬品、医薬部外品、医療機器および日用雑貨の研究開発ならびに製造販売