性教育従事者向けのプラットフォーム「withセイシル」開設!

株式会社TENGAヘルスケアのプレスリリース

株式会社TENGAヘルスケア(東京都中央区/代表取締役 間野洋平)は、2023年6月2日(金)、性教育従事者向けのお役立ちプラットフォーム『withセイシル』を開設いたしました。
中高生を中心とした10代向けの性教育サイト『セイシル』に続き、新たに性教育従事者向けのプラットフォームを立ち上げ、教育現場で使用できる教材の提供や性教育に関するお役立ちコラムの発信などを行います。

サイトURL: https://with.seicil.com/

  • 「withセイシル」開設の背景

TENGAヘルスケアは、2019年より中高生を中心とした10代の「性のモヤモヤ」に医師や専門家らが答えるサイト『セイシル』を運営してきました。さらに、近年は助産師資格や教員免許を持つ社員が中学校や高等学校、専門学校にて性教育授業を実施したり、養護教諭や体育教諭への性教育に関するヒアリングも重ねてまいりました。

↑2021年に公立中学校で実施した性教育授業の様子

そういった活動を通し、教育者が「自分も教わっていない中で性について教えるのが難しい」「どこに正しい情報があるのか分からない」等の悩みを抱えていることが分かりました。現在の教員養成課程の中には性教育に特化した必修科目は存在せず、地域や学校によっても性教育の内容に差が生まれてしまっていることが現状です。

そのような教育現場での性教育のお悩みや課題を解決するべく、性教育従事者向けの情報が集まるお役立ちプラットフォームとして『withセイシル』を開設いたします。

■セイシルとは

中高生を中心とした10代からの「性のモヤモヤ」に、医師、各分野の専門家など総勢50人による監修のもと回答。2022年には累計1000万PVを達成。書籍「セイシル 知ろう、話そう、性のモヤモヤ 10代のための性教育バイブル」(KADOKAWA.2022)も販売中。

  • 性教育従事者向けプラットフォーム「Withセイシル」詳細

サイトURL:https://with.seicil.com/

中等学校や高等学校をはじめとする教育現場で活用できる素材や、性教育の実践における課題を解決するための知見を提供するプラットフォームです。

「withセイシル」というサイト名は、性教育従事者とセイシルとの「繋がり」を示しています。性教育現場で活躍する方々に寄り添い、バックアップしていくことで、皆さんとともに性教育をもっと広めていきたい、という想いから名づけられました。

▼withセイシルでできること

・性教育の啓発として配布できる印刷物の注文

・性教育の授業で使用できる教材のダウンロード(近日導入予定)

・授業や講座にて使用したり配布したりするための避妊具の注文

・性教育実践事例、性教育関連の最新情報などのコンテンツ閲覧

▼ご利用方法

メールアドレスによる会員登録制

当社より承認手続きを行った後、HPより商品の注文が可能となります。

※持続可能な運営のために「お気持ち制度」というカンパ制を導入しております。

※一部教材は無料にて提供いたします。

※配送料はお客様負担です。

↑教材の例(デートDVチェッカー)

↑withセイシル サイトイメージ

  • 補足情報:なぜ性教育従事者向けのプラットフォームが必要なのか?

■今年から文部科学省が推進する「生命(いのち)の安全教育」が本格化

2023年4月より「性犯罪・性暴力対策の強化の方針」*に基づき、子どもたちを性暴力の被害者、加害者、傍観者にさせないための教育として、「生命の安全教育」が全国の学校で本格開始されました。文部科学省から教材と手引きが公開されており、プライベートゾーン、他者との適切な距離感、デートDVの危険性、性暴力の被害にあった際の適切な対応など、発達段階に応じて指導を行うとされています。

*性犯罪・性暴力対策の強化の方針

https://www.mext.go.jp/a_menu/danjo/anzen/index.html

■教員養成課程内には性教育に特化した必修科目なし

「生命の安全教育」が推進される一方で、教員養成課程の中には性教育に特化した必修科目は存在しません。

東京都が実施した性教育の実施状況の意識調査*では、「性教育で指導上課題と感じていること」の設問に下記のような自由記述が寄せられています。

・生殖機能に関する内容だけではなく、性に関する教育は生命尊重、人権尊重の教育であるという認識が薄い

・情報が大量に溢れている中で正しい知識を指導することが必要であるが、具体的な指導ができない

・生徒の成育環境の個人差が大きいことへの対応が難しい

*東京都教育委員会 性教育(中学校)の実施状況調査結果について 

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2018/release20180913_02.html

■現場の教員は「性教育の指導に自信がない」が約半数。外部講師の需要が大きい

2018年に東京都教育委員会が実施した、性教育の実施状況調査結果では「教員は、性教育について自信をもって指導している。」との設問に「あまりそう思わない/思わない」と回答した学校は約半数(49%)にのぼりました。

また、「性教育を行う際に、都教育委員会等から医師等の外部講師を派遣してほしい。」との設問には、「とてもそう思う/そう思う」と回答した学校は79%でした。

東京都教育委員会より 

調査対象:都内全公立中学校等(624校)

実施時期:平成30年8月3日~23日 

また、「都教育委員会等から、性に関する指導資料等を配布してほしい。」との設問には、80%の学校が「とてもそう思う/そう思う」と回答しました。

■外部講師、教員ともに性教育を学べる、新たなプラットフォームを

性教育を行う際には、外部講師と教員ともに、適切な性教育の知識を身に着ける必要があります。性教育に関する外部講師の活用状況では、「助産師」が36%、「保健師」17%、「外部医師」10%となっています。今回開始される「生命の安全教育」の指導内容にはデートDVや性的同意が含まれていますが、外部講師の職種によっては専門性の違いから、すべての内容をカバーできるとは限りません。

よって、TENGAヘルスケアでは新たな学習の場が必要だと考え、性教育の情報が集まり、適切な教材を入手することができる、新たなプラットフォームを作りました。

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