株式会社さとゆめのプレスリリース
国民参加の森林づくりを推進する公益社団法人国土緑化推進機構(理事長:濱田純一)と、全国各地で地域活性化やビジネス創出を支援する株式会社さとゆめ(代表取締役:嶋田俊平)は、事務局として「森林サービス産業」の令和3年度モデル地域・準モデル地域を募集。検討委員会による厳正な審査の結果、「モデル地域」には3地域、「準モデル地域」には4地域が選定されました。
(公社)国土緑化推進機構・(株)さとゆめは、「森林サービス産業(健康経営分野)」において先進的な取組を行うモデル地域・準モデル地域を募集。検討委員会による厳正な審査の結果、「モデル地域」には3地域、「準モデル地域」には4地域が選定されました。
<モデル地域>
● 長野県飯山市
申請団体:(一社)信州いいやま観光局
取組概要:多彩なコンテンツを組み合わせたヘルスツーリズムの活用による企業連携
● 静岡県富士宮市
申請団体:NPO法人猪之頭振興協議会・猪之頭振興協議会
取組概要:「五感で癒される湧水の里」における企業向け健康プログラムの提供
● 兵庫県宍粟市
申請団体:(公財)しそう森林王国観光協会
取組概要:森林セラピー事業の強化とE-bikeを活用した新たなプログラム開発
<準モデル地域>
● 群馬県上野村
申請団体:群馬県上野村・(一社)上野村産業情報センター
取組概要:生活習慣改善のきっかけづくりに着目した健康増進プログラムの構築
● 山梨県都留市
申請団体:南都留森林組合
取組概要:森づくりワークを通して、森もヒトも元気になるプログラムの開発
● 長野県木曽町
申請団体:(一社)木曽おんたけ健康ラボ
取組概要:「健康、観光、教育」をつなぐ森林空間の活用とヘルスツーリズムの推進
● 奈良県下北山村
申請団体:奈良県下北山村
取組概要:「心身再生の地」としてのブランディングとワーケーション向けヘルスプログラム開発
今回「モデル地域」「準モデル地域」に選定された地域に対しては、森林空間における体験プログラムの磨き上げやコーディネーターなどの人材育成のほか、プログラムが心身にもたらす効果を示すエビデンスの取得・活用、地域ワークショップの開催等、多面的な支援を行います。
また、「森林サービス産業」の拡大により、高品質で魅力あるコンテンツが地域に集積されることによって、都市や地域外との関係人口が増大し、二地域居住や移住のきっかけの創出を目指します。地域の「内からの視点」と「外からの視点」が出会い、新たな地域の価値を創造するきっかけともなり、山村振興・地方創生のサイクルが生まれることが期待されます。
<森林サービス産業とは>
「森林サービス産業」 とは、豊かな森林空間を“健康” “観光” “教育” の多分野で活用して新産業を生み出すものとして、平成31年2月に林野庁・国土緑化推進機構が提唱したものです。農山村地域の関係人口創出・地方創生に寄与するとともに、新たな森と人との関わり「Forest Style」の創造をめざしています。
人口減少社会、人生100年時代を迎える今。国土の約7割を占める森林資源が充分に活用され、森を拠点として地域がもっと賑わい、経済が循環し、都市と森とのつながりが強まって関係人口が増える。そして、人と森との多様な関わりが創出され、世界有数の森林国ならではのライフスタイルが実践され、人も環境も健康で持続可能となる・・・。そんな未来をつくるポテンシャルを持った新しい成長産業として、森林サービス産業への期待が高まっています。
<森林と健康の関係を明らかにするエビデンスの例>
いま健康経営の領域で、森林サービス産業に期待される効果として、ストレスの軽減、メンタルヘルスの向上など心と身体の健康づくりに関するもののほか、ワーケーションなど働き方改革に関するものなど、多様なエビデンスが明らかになっています。本事業においてもレベルの高いエビデンスの取得と活用に取り組み、企業の健康経営を促進していきます。
<今後の主な支援スケジュール(予定)>
● コーディネーター養成研修(7月・9月)
…各地域でプログラムの開発・コーディネートを担う人材育成のサポートを行います。
● モニターツアーの実施(9月~1月)
…地域ごとにモニターツアーを行い、森林と健康の関係を裏付けるエビデンスを取得します。※モデル地域のみ
● オンラインフォーラム(2月上旬)
…本年度事業の総括として、各地域の取組を発表するフォーラムをオンラインにて開催します。
<「森林サービス産業」検討委員会 座長/宮林 茂幸氏(東京農業大学 客員教授)メッセージ>
これまで「森林セラピー」「クアオルト」「ワーケーション」等に取り組んでいる農山村地域の中から、新たに企業の健康経営・働き方改革を踏まえた「森林サービス産業」の創出に向けた意欲的な提案を、多数ご応募頂きました。その中で、地域内で推進体制を整えて、ガイドと宿泊・飲食事業者が連携・協働しながら、プログラムの上質化や新たなエビデンスの取得手法の開発等に取り組む地域を、「モデル地域」「準モデル地域」に選定しました。
コロナ禍における“適疎” な農山村地域への注目が高まっている中で、豊かな森林空間を活かした特色ある森林産業が創出され、都市や企業等を介した多様な関係人口の創造によって、ニューノーマルの時代に必須の森と人との関わり「Forest Style」が拡がることを期待しています。
<「森林サービス産業(健康経営分野)」モデル地域・準モデル地域 募集概要>
【1】事業主旨
本事業では企業の健康経営や働き方改革に着目して、新たな「森林サービス産業」の事業スキームの創出に取り組む地域を選定し、各地域が抱える課題解決と地域に応じたモデル手法を開発する取組を支援する。
【2】募集期間
令和3年5月14日(金)~ 6月11日(金)
【3】応募状況
[モデル地域] 8地域、[準モデル地域] 2地域
【4】支援内容
[モデル地域] モデル事業による、以下の取組を支援します。
① 新たな「モデル手法」の開発支援 ⑤「販路開拓・誘客・PR 活動」への支援
②「モニターツアー」の開催支援 ⑥「コーディネーター養成研修」開催(2 回)
③「エビデンス」取得・集積・活用支援 ⑦「専門家・アドバイザー」派遣
④「地域ワークショップ」開催等支援 ほか
①「コーディネーター養成研修」開催(2 回)
②「課題解決型研修会」開催(2 回) ほか
<令和3年度「森林サービス産業」検討委員会 委員名簿>
座長 宮林 茂幸|東京農業大学 客員教授、美しい森林づくり全国推進会議 事務局長
委員 安藤 伸樹|全国健康保険協会(協会けんぽ) 理事長
委員 落合 博子|国立病院機構東京医療センター 形成外科医長、国際自然・森林医学会 森林医学認定医
委員 木村 理砂|Momo統合医療研究所 医師・産業医
委員 佐野 雅宏|健康保険組合連合会 副会長・専務理事
委員 島田 由香|ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス(株) 取締役 人事総務本部長
委員 高山 範理|(国研)森林整備・研究機構 森林総合研究所 上席研究員
委員 田中 克俊|北里大学大学院医療系研究科産業精神保健学 教授
委員 鍋山 徹 |(一財)日本経済研究所 専務理事、林業復活・地域創生を推進する国民会議 WG主査
<関連資料>
令和2年度「森林サービス産業」パンフレット
https://www.green.or.jp/cms/wp-content/uploads/fs_report_2020.pdf
国土緑化推進機構 「森林サービス産業」創出・推進に関する情報紹介ページ
https://www.green.or.jp/topics/fs2020/
◇本プレスリリースに関するお問い合わせ先◇
公益社団法人 国土緑化推進機構 政策企画部
E-mail foreststyle@green.or.jp
株式会社さとゆめ 森林サービス産業担当
E-mail foreststyle@satoyume.com