印象調査で表情の効果を新発見:マスクフリー生活を表情豊かに

ポーラ・オルビスHDのプレスリリース

ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:釘丸和也)は、全国の男女約1,000名を対象とした顔画像の印象評価試験(※1)により、同じシワでも表情が伴うと好印象と感じる人の割合が増える傾向にあること、その傾向はシワの目立ち具合が異なっても同様であることを明らかにしました。表情豊かでいることが好印象につながることが改めて示されました。
※1 調査期間: 2023年3月10日~15日

シワが自分や他人に与える影響を知るための当社の取り組み

当社は、シワに対する意識の男女差(※2)や、コロナ禍でのシワへの意識変化(※3)、シワを気にしている人のその他の肌悩みに対する意識(※4)など、シワが自分や他人に与える影響についての研究を精力的に進めています。今回新たに、「表情とシワが他人に与える影響」に注目し、表情の有無によりシワがその人の印象に与える影響が異なるかを調べることとしました。

表情がない場合とある場合で、同じシワでも印象に与える影響が異なるかを検証

試験では、ウェブ上で全国の20~60代の男女約1,000名に、表情がなくシワのない画像とシワを加えた画像を見比べてもらい、どちらの方が「好印象である」と感じるか質問しました。また、表情がありシワのない画像とシワを加えた画像についても同様の質問を行いました。シワを加えた部位やシワの形・濃さはどちらも同じです。得た回答をもとに、表情の有無で結果に差があるかを解析しました(補足資料1)。

表情はシワが顔の印象に与える影響を薄めていた

図1に、眉間に目立つシワを加えた画像を用いた結果を示します。表情なし・ありのどちらの場合も、シワがない方が「好印象である」と感じる人が多いことがわかりました。次に、表情なし・ありの結果を比べたところ、表情がある方が「シワなし・ありのどちらも同じくらい好印象である」と感じた人が多く、シワがあっても好印象と感じる人が増えました。

「明るく元気な雰囲気を感じる」などの他の印象について質問した場合も、また他の部位にシワを加えた場合でも、似た傾向が認められました(補足資料2)。さらに、やや目立つシワを加えた場合でも結果は同様でした(補足資料3)。

以上から、シワが顔の印象に与える影響を、表情が薄めてくれると言えます。マスクの必要のない場面が増えた今、ポーラ化成工業は社会全体が表情豊かな日常を取り戻す応援となる研究を続けていきます。

※2 参考リリース:

「男性のシワへの意識が明らかに」(2021年12月16日発行) http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20211216_02.pdf

※3 参考リリース:

「シワを気にしている男女に意識調査を実施 シワへの意識がコロナ禍により変化していることがうかがえる結果」(2021年12月16日発行) http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20211216_01.pdf

※4 参考リリース:

「シワを気にしている方はシミ・たるみ・ハリのなさも気にしている傾向」(2022年5月31日発行) http://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20220531.pdf

【補足資料1】 試験方法

●評価画像:  シワの目立たない30~40代女性3名の顔写真(表情なし・表情あり)を用いて評価画像を作製しました。まず、表情なしと表情ありの写真をそれぞれ平均化し、これを「シワなし」顔画像としました。さらに、「シワなし」顔画像をベースとして各部位にシワを加え、「シワあり」顔画像(※5)を作製しました。

また、眉間・目尻・ほうれい線については、シワの目立ち具合の異なる(※6)画像も作製しました。

●評価者  : 全国の20~69歳の男女約1,000名(各年代約100名)

●評価方法: インターネット上のアンケート調査で、表情のない「シワなし」画像と「シワあり」画像を見比べて、5つの印象にそれぞれどちらの画像がより当てはまるかを回答してもらいました。また、表情のある「シワなし」画像と「シワあり」画像も見比べて、同様に回答してもらいました。

※5  額・眉間・目尻の各部位については、表情なし画像と表情あり画像に対し同じシワを付け加えた。

ほうれい線については、表情の有無で「シワなし」画像のほうれい線の形状が異なるため、それぞれの「シワなし」画像のほうれい線を同程度に濃くすることで「シワあり」画像を作製した。

※6  「目立つシワ」と「やや目立つシワ」の2段階

【補足資料2】 表情がない場合とある場合の、「目立つシワ」が印象に与える影響

  シワのない画像と「目立つシワ」を加えた画像との比較を行った結果を、図3と図4に示しました。

 どの部位にシワを加えた場合でも、シワのない画像の方がそれぞれの印象が当てはまる・やや当てはまると回答した人が多いことが分かりました。
 また、表情のある場合はない場合と比べて、どの部位のシワについても、各印象について「どちらも(シワがない画像もある画像も)同じくらいあてはまる」と回答した人が多いことが分かりました。

【補足資料3】 表情がない場合とある場合の、「やや目立つシワ」が印象に与える影響

 次に、表情が与える印象への影響がシワの目立ち具合によって異なるかを調べるために、「やや目立つシワ」を加えた画像についてシワのない画像との比較を行いました。

 結果は、「目立つシワ」を加えた時と同様でした。すわなち、どの部位にシワを加えた場合でも、シワのない画像の方がそれぞれの印象が当てはまる・やや当てはまると回答した人が多いことが分かりました(図5)。また表情がある方が、各印象について「どちらも(シワがない画像もある画像も)同じくらいあてはまる」と答えた人が多いことも確認できました。

 以上の結果から、シワの目立ち具合によらず、表情がある方が、シワがあっても前向きな印象に感じる人が多いことが明らかになりました。

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