トキリン株式会社のプレスリリース
ビジェイ・ヤダブ教授にライブブロードキャストにてこの研究について詳しく説明していただきましたのでご紹介いたします。(※平均余命…ある年齢に達した人たちが、その後平均すると何年生きられるかを示す数)
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タウリンは常に不足状態?!
タウリンはたんぱく質が分解される過程で出来るアミノ酸類似物質です。
人間は体重の0.1%がタウリンであるといわれ、心臓や脳、骨髄などのさまざまな臓器や組織に広く含まれていることから、生命の維持に不可欠な物質です。
しかし、人間の体内で作り出す量では絶対量が足りません。タウリンが不足すると、慢性肝疾患や網膜変性、糖尿病などに罹患する可能性が高まります。
この研究でヤダブ教授ら研究チームは、タウリンが欠乏したマウスは早老と短命を示し、骨、筋肉、神経のすべてが通常より老化していることを発見しました。
若齢マウスと比較したタウリンの減少率測定の実験では、中齢マウスでは30%程度だったのに対し、高齢マウスでは80%以上と驚くべき数字を示しました。
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タウリンは寿命を延ばす?!
研究チームは、健康寿命を延ばすことを明らかにしました。
(※実験動物はマウス・酵母・線虫・ゼブラフィッシュ・マカク*オナガザル科マカク属のサルの総称)
それらの実験動物にタウリンを投与するとマウスの平均余命が10~12%、線虫は10~23%延長したことが分かりました。
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タウリンは老化に伴う疾患を予防?!
タウリンは寿命を延ばすだけでなく、老化に伴い罹患する疾患をも大幅に改善することがわかりました。
主に体重減少、骨量増加、筋力向上、認知機能向上が確認されました。
特に、体重減少効果については、タウリンを1000mg/kg 投与すると、耐糖能とインスリン感受性が改善されたため、加齢による起こる体重増加を10%抑制し、さらに体脂肪率も大幅に減少することができました。
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ヒトでの効果も検証済み?!
実験動物で得られた結果が人間にも適用できるかどうかを検証するために、研究者らは11,966人の被験者の血液も分析し、血中タウリン濃度と50以上の臨床危険因子との相関関係を調べました。
結果は、それが血圧低下、血糖値、体脂肪率、炎症などに実際に関連していることを示しており、それらのほとんどは人体にプラスの効果をもたらしました。
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どのようにタウリンを補えばよいか
体内で少量しか合成されないタウリンを、どう我々は補えばいいのでしょうか。
ヤダブ教授に3つの方法をご提案されました。
1、「運動をしましょう」
ヤダブ教授ら研究者は、デスクワークが多い一般人、ボディビルダー、アスリート、スピードアスリートの4つのグループを対象に小規模な実験を行いました。
被験者は同じ内容の運動テストを行い、タウリンとその代謝物のレベルを測定しました。
その結果、運動後はすべての人のタウリンとその代謝物のレベルが向上し、全体のタウリンのレベルと代謝物のヒポタウリンは、それぞれ 1.16 倍、1.36 倍に増加しました。
デスクワークが多い一般人のタウリンのレベルは他のアスリートほど顕著ではありませんでしたが、全体的に上昇しました。
この実験には、食事によるタウリンの摂取は行わなかったため、タウリンの増加は運動依存であることが明らかになりました。
2、「猫から学びましょう」
また、面白いことにヤダブ教授ら研究者は、食事からのタウリン摂取は猫から学ぶかもしれないとおっしゃっています。
猫は肝臓にタウリンを合成する酵素を欠いているため、生きるためにはタウリンを摂取する必要があります。
皆様は猫が好きな食べ物といえば、魚や鶏ササミ肉を思い浮かべるのではないでしょうか。
実は、猫が好んで食べる魚や鶏ササミ肉はタウリンの含有量が高いのです。
これは自然に身につく本能かもしれませんね。
また、ダイエットに鶏ムネ肉を食べる方が多いかと思いますが、部位によってもタウリンの量に違いがみられます。様々な鶏の種類と部位でタウリンの量を計測したところ、鶏ムネ肉のタウリン含有量が一番多かったのです。
これは、ダイエットには鶏ムネ肉が向いていることの裏付けとなる証拠ですね。
3、「サプリメントで補いましょう」
食事では十分補えないタウリンはサプリメントを活用するのもよいでしょう。
タウリンの1 日の推奨摂取量は1~2gで、価格も安価であるため取り入れやすいです。
実は赤ちゃんの粉ミルクにもタウリンが含まれています。
赤ちゃんは体内でまだタウリンを十分量作ることができないからですね。
また、2016 年の米国の統計によると、約 50 種類の機能性飲料の中でのタウリンの平均濃度は 3180 mg/L でした。某エナジードリンク250ml缶で計算すると平均795mgのタウリンを摂取できるという驚異的なドリンクですね。
かといって、飲み過ぎはいけません。
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BIOAGENについてのご紹介
トキリン株式会社は、エイジングケア*ブランド『BIOAGEN(バイオエイジン)』(http://bioagen.co.jp/)を手掛けています。
*年齢に応じたケアのこと
■トキリン株式会社
東京・静岡・奈良・岐阜・中国上海の研究開発、サプライチェーン管理のスペシャリストが協働し、健康食品及びスキンケア製品の研究開発、製造、販売を行っています。
研究開発者は、臨床医、神経内科医、および薬学のバックグラウンドを持ち、国内外の多くの大学や研究機関と連携しています。