株式会社ミレニアのプレスリリース
当社は、これまでの知識と経験を基に、今後もあたまの健康チェック®の提供を通じて、「あたまの健康」活動を推進する地域・団体の活動を円滑に支援してまいります。
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受診者ニーズは、「超異常値の検知」から「健常域での経時変化観察」へ
認知機能低下の予防のため、生活習慣病が気になり始める中年期からの認知機能の定期チェックが関連医学会から推奨されはじめ、一層ニーズの高まりを見せる認知機能検査ですが、認知症の簡易評価を意図する、いわゆる「超異常値検知」のイメージから受診が見合わせられることが多いのが現状でした。
あたまの健康チェック®は、従来検査法では天井効果により安定評価の難しかった「健域」における正常値の経時変化観察が可能な業界では初めて認知機能スケールです。全国の健診施設や自治体での「あたまの健康チェック®」の社会実装事例から、他の疾病・疾患とは異なり、「あたまの健康」領域では、受診者は自身の状態を正常値範囲で経時観察することを通じ、その状態を維持したいという思いから、認知機能低下予防に資する指導や情報に対して、強い行動変容意欲を示すことが分かってきました。
あたまの健康チェック®は、健域においても抵抗感や学習効果の懸念無く(Test-Retest Reliability)、安定した反復検査の提供に適しており、昨今の受診者の「健常域での経時変化観察」ニーズに適しています。
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医療職の働き方改革にも寄与
従前、認知機能検査は、医師やコメディカル職による検査実施が必須でした。あたまの健康チェック®のICT技術を活用したDXにより、職能を問わず(Inter-Rater Reliability)、短時間に検査精度を落とすことなく安定した認知機能評価の実施が可能となり、スタッフィングの柔軟性向上や医療職の働き方改革推進に寄与することが期待されています。
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「あたまの健康チェック®」採用経緯: 伊賀瀬 圭二 医師 (脳神経外科 診療統括本部長)
あたまの健康チェック®は、2006年に愛媛大学医学部が国内で初めて採用し、現在では、全国の健診施設や自治体で広く活用される指標となっています。従来の検査法との異なる特徴は、もの忘れの訴えの無い時期から認知機能の状態の正常値の経時観察ができる点です。
特に脳ドックでは、正常〜ごく早期のMCI期にみられる軽微な認知機能の変化を観察することが重要です。脳の健康状態維持を目指したアプローチとして、今後は50歳代の壮年期からMRI/MRA等による「器質的変化」とあたまの健康チェック®による「機能的変化」の両側面を定期観察し、ライフスタイルの改善をすすめることが有効です。
認知症領域では、近く、本邦でも認知症の根本治療薬(疾患修飾薬)が承認されることが期待されており、同検査を有効活用することで、MCI群や認知症をきわめて早期に発見し、速やかに治療につなげるスキームの構築を目指していきます。
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【脳ドックで認知機能評価】
貞本病院は、2023年9月から脳ドックでの「あたまの健康チェック®」の提供を開始いたします。また希望者には、単体オプションとしても、定期チェック機会の提供を開始いたします。
【このような方にオススメ】
○ 脳ドック受診者
○ 頭部MRI/MRA画像検査受診者
○ 糖尿病、高血圧、脂質異常症等の生活習慣病、難聴、睡眠時無呼吸症候群、ストレスや不安、
うつ症状、などに該当する方
○ 60歳以上就労者で、運転業務、機械・重機操作、資格業務、特殊技能職、企業経営に携わられる方
○ 喫煙歴、不規則な食生活、運動不足などに該当する方
○ 頭部外傷や脳卒中などの経験がある方
○ もの忘れが気になる、あるいは、周囲から指摘を受けたことがある方
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検査環境保全性と地域医療との連携実績
タッチパネル方式で受診者が自身で検査実施する、いわゆる「セルフチェック式」検査法では、正常に検査履行されたことを施設が担保することが難しい点や補助者をつけた際の過干渉の影響等、検査環境保全性やアウトカムの安定・信頼性に課題があり、地域医療との連携を想定する際の運用課題とされてきました。
あたまの健康チェック®は、2006年からの全国自治体や地域医療との多彩な連携実績から検査環境保全性や地域医療との連携性が確認されており、健診施設における安心・安定した検査運用を実現いたしております。
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PHRアプリ「NOBORI」を活用したDX
あたまの健康チェック®の受検結果は、紙面での提供に加え、PHR(Personal Health Record)アプリ「NOBORI」(https://nobori.me/)でも閲覧できるようになります。また、「NOBORI」を通じて、チェック結果をご家族や主治医等とデータ共有することができます。
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認知機能スケール 「あたまの健康チェック®」
認知機能低下の訴えのない健康な方(対象年齢30歳~99歳)から受けられる、国内では初めての認知機能スケール。健常域における認知機能の定量的経時評価が可能。認知機能の状態を0~100の独自指標(MPI値)で分かりやすく経時評価。国内では、国の認知症予防事業IROOPの公式認知機能評価法に選択されたことを始め、全国の日本脳ドック学会認定施設や健診施設、自治体、大学・研究機関など広域に採用。神奈川県ME-BYO(未病)ブランド認定サービス。2022年度からは、PHRアプリ「NOBORI」とのリアルタイム連携体制を確立。2022年度からは、本スケールを用いた新分析法が米ADNI研究Data Inventoryに収載されている。一般的な認知機能評価法とは異なり、職能を問わず、対面実施の必要もなく、電話やビデオ通話を通じたリモート運用の汎用性が高い点も特徴。
※ タッチパネス式の自己操作型のセルフチェックやMMSE等、従前の認知症の有無や症状を評価するための神経心理検査(いわゆる認知症検査、2018年度からは保険適用)とは評価領域や目的が異なる
<本件に関するお問い合わせ>
セントケア・グループ<2374>
株式会社ミレニア
あたまの健康チェック 担当
105-0021 東京都港区東新橋2-5-14
TEL:03-5408-7770
FAX:03-5408-7771
Mail: info@millennia-corporation.jp
URL: www.millennia-corporation.jp
<貞本病院の各種脳ドックに関するお問い合わせ>
施設名: 医療法人和昌会 貞本病院
住 所: 790-0052 愛媛県松山市竹原町1-6-1
TEL: 089-945-1471
(受付時間: 月〜金 8:30-17:00 / 土 8:30-12:00)
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