ポーラ化成工業、化粧品容器由来の再生プラスチックをアート作品へ提供

ポーラ・オルビスHDのプレスリリース

 ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:片桐崇行)は、2023年11月10日から12月3日までポーラ ミュージアム アネックスで開催されるチャリティオークション「Plastic Revives」展(補足資料1)において、包装容器技術の研究開発で培ってきた知見を基盤に、「再生」をテーマとしたアート作品制作に対する技術サポートを行いました。3D技術をはじめとした先端技術を駆使することによって、「芸術」と「研究」のシナジーを発揮し、ポーラ化成工業だけでは成しえない再生プラスチックによる新しい世界観を実現できました。

図1. 展示されるアート作品

舘鼻則孝「Heel-less Shoes」、2023年

牛革/豚革/染料/再生ポリエチレンテレフタレート/金属ファスナー

Photo by Osamu Sakamoto ©NORITAKA TATEHANA K.K. Courtesy of  KOSAKU KANECHIKA

 ポーラ・オルビスグループは、循環型社会の実現に向けプラスチック資源循環方針を策定しており、限りある資源を大切に使うため、化粧品プラスチック容器・包材を中心にバリューチェーン上のさまざまな課題に向き合っています。ポーラ化成工業の基盤研究部門であるフロンティアリサーチセンター(以下、FRC)においては、環境負荷低減を研究領域の一環として定め、プラスチックの再資源化研究を進めています。

 本企画は、再生素材活用の知見拡張を目的に、ポーラ・オルビスグループが長年培ってきた強みである「研究開発力」を「文化・芸術・デザイン」とかけ合わせる試みとして実施する運びとなりました。

図2. プラスチック製化粧品容器と再生プラスチック材料

 FRCの研究員は、アーティストが再生プラスチック材料を用いて作品を制作する過程で生じた様々な要望に対して、包装容器技術の研究開発で培ってきた知見を基盤に制作をサポートしました。

 本企画の作品にはポーラの B.Aシリーズおよびホワイトショットシリーズに使われていたプラスチック容器からなる再生素材が活用されています。FRCの研究員は、これらのプラスチック容器を破砕・溶融を経てペレットとして再生し、3Dスキャナや3Dプリンタなど最新の成形加工技術を活用して、パネルやビーズなどの形状に成形しました。

 アーティストと研究員が協力することで、素材の特性を活かした作品をはじめ、プラスチックとは思えない表現の広がりや、キャンバスの支持体となる木材不足に対して再生プラスチックを応用するなど、幅広いアイデアが生まれました。作品の中で息を吹き返したプラスチックたち=Plastic Revives をぜひご覧ください。

 

 ポーラ化成工業は、今回の取り組みを通じて得られた知見を今後の研究開発へ活用し、循環型社会の実現に向けて更なる歩みを進めてまいります。

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