心理療法のDeliberate Practice ―スコット・ミラーから学ぶセラピストの熟達法-
特定非営利活動法人SKILLSカウンセリングセンターのプレスリリース
地域住民や専門家に対して、カウンセリングや研修に関する事業を行い、こころとからだの健康をサポートするNPO法人SKILLSカウンセリングセンター(所在地:群馬県伊勢崎市、代表:飯島博之)は6月1日㈯にICCE(International Center for Clinical Excellence) のスコット・ミラー先生をお招きし、とは、心理的支援の効果の向上のためにつくられた専門能力のトレーニング方法であるDeliberate practice(以下DP)を学ぶオンライン公開講座を開催します。
【概要】
【心理的な支援力が向上する方法を、世界的なセラピストから学ぼう】
この講座はご自身の心理療法やカウンセリングの質を向上させ、クライエントに「さらによい結果」(Better Result)をもたらす方法を学ぶために開催されます。講師は世界的なセラピストのスコット・ミラー先生。ミラー先生から直接、セラピストの熟達法を学ぶ貴重な機会です!
【この講座ができるまで】
①私たちの率直な悩み
「いろいろな心理療法を学んだけど、成果が上がらないなぁ」とか、「来てくれると思ったクライアントが、来てくれなかったのはなぜだろう?」という悩みを抱いたことはありませんか。初心者の不安はもちろん、中堅、ベテランと呼ばれるようになり、ある程度の成果は出せているものの、「その次の段階」が見えない方はいませんか。
日々、様々な心理療法が産声を上げ、ブームを巻き起こしています。エビデンスに基づくプログラムが数多く発表され、多くの方々がそれらを学んでいます。しかし、有名なプログラムは、あなたの悩みを直接解消してはくれません。SVを受けても、苦手なクライエントはやはり苦手なままだった経験はありませんか。
それでも私たちはクライエントのために自分の力量を上げて、よりよい結果(Better Result)を求めています。この気持ちは一生続くでしょう。私たちは、どこに立ち戻るべきなのでしょうか。
②方法論を求めて
私は、自身でNPO法人SKILLSカウンセリングセンターを開業した後もそんな悩みを抱えていました。そんな中、当センターの顧問である齋藤富由起先生からスコット・ミラー先生を紹介されました。そして、齋藤先生や仲間とともに、直接ミラー先生からDeliberate practice(意図的な練習:以下DP)を教えていただく経験に恵まれました。その結果、決して大げさではなく、DPを行うと、確かに心理療法の成果は上がり、何よりクライアントの満足度の高まりをはっきりと感じることができました。
Deliberate Practice(以下DP)とは、心理的支援の効果の向上ためにつくられた専門能力のトレーニング方法です。いわば、「セラピストの熟達方法」といえるでしょう。DPは、あなたの熟達に必要な反復練習を継続することで個人のパフォーマンスを向上させることを目的としています。DPを行うことにより臨床家の治療成績が向上することも示されています(例えばNurse,2024)。DPは今、悩めるセラピストの具体的な指針としても、具体的なトレーニング方法としても、世界的に注目されています。
③【Deliberate practiceを広めたい】
当センターではDPを広め、クライアントの福祉に貢献することができるようになることをコア・バリューにしたいと考えるようになりました。心理療法の流派を越えてセラピストが心理療法の治療効果を上げられるようになったら、どんなかすばらしいことでしょうか。
そこで今回、NPO法人SKILLSカウンセリングセンターのNPO法人設立1周年を記念し、DPの創始者であるスコット・ミラー先生をお招きし、オンラインでご講演いただきます(ワークあり。通訳付き)。
心理療法には様々な流派がありますが、その垣根を越えてセラピストが自分自身をトレーニングできる方法がDPです。心理支援を志す初学者にも、ある程度トレーニングを積んだ中堅の方々にも満足していただける内容となっています。クライアントのために、自分自身の支援力をステップアップしてみませんか。
みなさまのご参加をお待ちしています。
【スコット・ミラー先生について】
講師のスコット・ミラー先生は生活習慣の問題からメンタルヘルスまで様々な問題に取り組む専門家の国際組織であるICCE(International Center for Clinical Excellence) の創設者であり、FIT(Feedback Informed Treatment)の開発者です。また、世界中の一流心理療法家が集う「Evolution of Psychotherapy Conference」では数少ない「招聘教授」の一人として知られています。
近著に「The Field Guide to Better Results: Evidence-Based Exercises to Improve Therapeutic Effectiveness(2023年、American Psychological Association)」があります。流派を超えた心理療法の共通要因を伝えた「Escape from Babel: Toward a Unifying Language for Psychotherapy Practice(1997年、W W Norton & Co Inc)」(翻訳「心理療法 その基礎なるもの」(金剛出版))は臨床心理学の世界に衝撃を与えました。
心理療法には精神分析、人間性心理学、認知行動療法など様々な流派がありますが、その垣根を越えてセラピストが自分自身をトレーニングできる方法がDPです。心理支援を志す初学者にも、ある程度トレーニングを積んだ中堅の方々にも満足していただける内容となっています。クライアントのためにも自分自身の支援力をステップアップしてみませんか。
この講座で得られるもの
①心理的支援の効果の向上
②カウンセリングでの自分の苦手分野の把握と改善
③クライアントとの信頼関係の向上
【参加申込みはこちらから】
https://skills20240601.peatix.com/view
【講師】
スコット・D・ミラー(ICCE:International Center for Clinical Excellence創始者)
【日時】
2024年6月1日 午前9:00~午前11:00
【場所】
ZOOMでのオンラインライブ開催
(アーカイブ配信無し)
※ミラー先生の講演に先立ち、NPO法人SKILLSカウンセリングセンター代表の飯島博之と福岡女学院大学教授の斎藤富由先生によるDeliberate Practiceの予習動画を2本、また講演終了後にはフォーローアップ動画を1本、無料で視聴できます。
【対象】
心理職、医師、および社会福祉士やコーチングの専門家、マインドフルネスの指導者など、対人支援職に関わる全ての方
【定員】
90名
【料金】
早割販売:6000円 ※5月5日㈰まで(限定50名様)
一般販売:7000円