【医師461名に「将来のキャリアやお金」に関するアンケートを実施】74.6％が将来に「不安」70歳以降も働きたいが最多

老後の備え「NISA(少額投資非課税制度)」がトップ

株式会社エムステージホールディングスのプレスリリース

医療人材総合サービス、事業場向け産業保健支援を提供する株式会社エムステージ（東京都品川区、代表取締役：杉田雄二）は、エムステージが運営する『Dr.転職なび』『Dr.アルなび』の登録医師のうち461名に「将来のキャリアやお金」に関するアンケート調査を実施しました。

調査背景

昨今、少子高齢化による労働力不足が進んでいることなどから、「定年」が延長される動きが進んでいます。また、「老後2,000万円問題」という言葉も広がり、老後を見据えた働き方をする人も増えてきているのではないでしょうか。今回は、一般的に給与水準が高いと言われ、医師免許を持っている限り生涯現役で働くことが可能な医師に、働き方やお金、プライベートといった将来の展望や、今後のキャリアプランに関して調査しました。

調査結果のサマリー

■将来の展望について

・74.6％が将来に不安を感じる

・7割以上が65歳を過ぎても「働きたい」

■老後の備えついて

・資産運用トップは「NISA」

■今後のキャリアプランについて

・年金受給開始後は「非常勤で働きたい」

・半数以上が5年後、10年後のキャリアイメージあり

将来の展望

1. 74.6％が将来に不安を感じる

お金や働き方、プライベートといった将来について「漠然とした不安がある」と回答した医師は61.4％、「明確な不安がある」と回答した医師は13.2％となり、74.6％の医師が不安を感じている結果になりました。また、具体的に不安に感じている項目では「お金」が43.3％で最も多い結果となりました。

2. 7割以上が65歳を過ぎても「働きたい」
将来、何歳まで働きたいかという質問では、「70歳以上」（24.5％）が最も多く、次いで「年齢にかかわらず、生涯現役として働きたい」（23.6％）、「65～69歳まで」(22.6％)が続く結果となりました。

医師の7割以上が、企業の定年の主流になりつつある65歳を超えても働きたいと思っていることがわかりました。また、その理由として、子どもの学費やローンの支払い、老後の資金などのお金に関するコメントが多くみられました。

■将来長く働きたい理由（フリーコメント）
・年収の維持、子供の学費やローンが残っているから。（60代／一般外科／勤務医（民間病院））

・老後の資金を貯めるため。（60代／消化器内科／勤務医（民間病院））

・自分の代わりがいない。地域の役に立ちたい。（60代／一般内科／勤務医（診療所・クリニック））

・年金が少ないのと、仕事の他にやりたいことがないから。

（50代／放射線科／勤務医（非常勤のみ、フリーランス））

老後の備え

3. 資産運用トップは「NISA」

老後に向けて、準備している資産が「ある」と回答した医師は66.8%となり、6割を超える医師が資産を準備していることがわかりました。具体的な資産については、「NISA(少額投資非課税制度)」(180)が最も多く、「預貯金」(169)、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」(167)が続く結果となりました。

今後のキャリアプラン

4. 年金受給開始後は「非常勤で働きたい」

厚生年金を受け取れる年齢になった時の働き方のイメージとして、「非常勤で働きたい」（178）と回答する医師が最も多い結果となり、柔軟な働き方を希望する医師が多いことがわかりました。また、「年金額が減るかどうかに関わらず、フルタイムで働きたい」（108）と回答する医師も100名を超える結果となりました。

5. 半数以上が5年後、10年後のキャリアイメージあり

5年後や10年後のキャリアイメージについて、「具体的な目標やプランがある」と回答した医師は10.0%、「漠然としたイメージはある」と回答した医師は43.8％となり、半数以上は5年後、10年後のイメージを持っている結果となりました。

また、「具体的な目標やプランがある」と回答した医師が、目標やキャリアプランを立てる上で参考にしたものは「同僚や知人医師の経験・意見」（21）や「先輩医師の経験・意見」（18）などの、身近な人からの情報によるものが多い結果となりました。同様に、「医療系サイトなど、インターネット上の情報」（16）、「転職エージェントに聞いた事例・意見」(6)という選択も一定数あり、インターネットや転職エージェントなどの客観的な情報も参考にしていることがわかりました。