コロナ前後で美容師の働き方はどう変化した? <ビューティーキャリア>が美容師200名にアンケート調査を実施

株式会社ゲインのプレスリリース

株式会社ゲインが運営する、美容師/美容室の求人・転職専門サイト<ビューティーキャリア>は、美容師200名に対し、「コロナ前後で美容師の働き方はどう変化した?」のアンケート調査を実施しました。

詳細URL: https://beauty-career.jp/special_contents/page/185

長引いている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は、さまざまな業界に大きな影響を与えています。
接客を基本とする美容業界も例外ではありません。コロナ対策をしながら営業する日々を、負担に感じる美容師も少なくないでしょう。
コロナ禍において、美容師の仕事に対する基本的な考え方や、転職活動に何か変化はあったでしょうか?

今回は美容師200名にアンケートを実施。コロナ前後の美容師の働き方や転職活動に対する考え方の変化を、アンケートの結果をもとに考えます。

【調査概要】
調査対象者:一都3県在住/美容師
回答数  :計200名
調査期間 :2021年4月13日~2021年4月22日

【質問事項】
・コロナ前後で仕事選びの基準の変化
・コロナ前後での収入の変化
・コロナ前後での転職活動に対する意識の変化
・コロナ前後でのモチベーションの変化
・コロナ前後で大変だったこと

コロナ前後で仕事選びの基準の変化
はじめに仕事を選ぶ際の基準について、コロナ前後で変化があったかどうかを調査いたしました。

Q.コロナ前後で仕事選びの基準にどのような変化がありましたか?

グラフ1

仕事を選ぶ際には、「どの程度の給料・報酬がもらえるか」「キャリアアップにつながるかどうか」などを重視する人が多いです。

今回のアンケートでは、コロナ前後とも57%の美容師が「給料」を仕事選びの基準にすると回答しました。

2位以下も「成長できるか」「人間関係」「勤務体系・福利厚生」と同じ順位で続き、コロナ禍とはいえ仕事選びの基準には変化がないことが分かります。

ただし少々気になるのは、2位以下の項目の割合がいずれもコロナ後に減少し、「その他」と回答した人が1%から6%に増えている点です。

「長時間の電車通勤を避けたいので近いところがいい(通勤時間)」「お客様の多い大規模な店舗より、小さい店舗のほうが安心できる(勤務先の規模)」など、 コロナ禍に由来した条件を優先する人が増えている可能性はあります。

コロナ前後での収入の変化
では、コロナ禍の影響で、美容師の収入に変化があったのでしょうか?

Q.「コロナ前後で収入にどのような変化がありましたか?」

グラフ2

「コロナ前よりも収入が減った」と回答した人が、74%にものぼりました。

コロナによる売り上げの低迷などが原因と考えられますが、なかには職を失ったケースが含まれているかもしれません。

また、雇用されている美容師は、今後給与面が理由で、転職を検討するようになるかもしれません。

雇用主の視点に立てば、給料に関する説明をきちんと行なうことが、離職防止につながると考えられます。

コロナ前後での転職活動に対する意識の変化
コロナ禍をきっかけとして、美容師の転職に対する考えは変わったでしょうか?

Q.「コロナ前後で転職に関する意識はどのように変化しましたか?」

グラフ3

コロナをきっかけに「転職を検討するようになった」が36%、「転職を控えるようになった」が45%という結果になりました。

コロナ禍での転職活動に不安やデメリットを感じた人が増えたのかもしれません。方向性は違うものの、全体の8割以上の人が、転職にコロナの影響があったと言えるかと存じます。

では、「転職を検討した」「転職を控えた」と回答した人の、それぞれの理由についてご覧ください。

Q.「転職を検討するようになった」と回答した方へ質問です。その理由を教えて下さい。

グラフ4

「転職を検討した」人の理由では、「将来が不安だから(39%)」と「給料に不満があるから(33%)」が多く、合計で7割以上を占めました。

これらは、新型コロナウイルス感染症の影響で給料が下がったり、職を失ったりする可能性を考え、不安を抱いた結果と考えられます。

8%の回答があった「労働環境への不満」は、基本的な環境の悪さに加え、新型コロナウイルス感染症の対応への不満も含まれている可能性があります。

その一方で、「スキルアップ」を理由に掲げた人が15%いました。withコロナ時代に向けて、新たな職場環境を求める人が今後増えてくるかもしれません。

Q.「転職を控えるようになった」と回答した方へ質問です。その理由を教えて下さい。

グラフ5

では「転職を控えた」と回答した人の理由はどうでしょうか。

「コロナが落ち着くまで様子見したいから(57%)」という理由がトップ。2番目に多かった「希望に合う条件の求人がないから(40%)」は、コロナ禍で求人数が減少した可能性を表していると考えられます。

「その他」を選択した人のなかには、「安定した職に就けるか不安なので現状維持を目標にしたい」というコメントがありました。

コロナ禍の中で転職しても、今よりも安定したよい条件で働くのは難しい、と考える人がいるかもしれません。

コロナ前後でのモチベーションの変化
ここからはコロナ前後の気持ちに注目して調査いたしました。美容師としての仕事に対する動機付けや意欲はどのような変化があったかアンケートを取りました。

Q.コロナ禍で現在の仕事に対するモチベーションにどのような変化がありましたか?

グラフ6

コロナ前後の美容師としてのモチベーションの変化は、「変化はなかった(43%)」と「モチベーションが下がった(42%)」がほぼ同数。この2つで85%を占めており、多くが現状維持か、意欲が下がったと感じているようです。

しかし「モチベーションが下がった」という回答が4割を超えたことは懸念されます。経営者目線で考えると、コロナ禍での社員のモチベーションの変化には敏感でありたいものかと存じます。

面談をもうけるなどして、しっかりコミュニケーションをとるとよいかもしれません。

コロナ前後で大変だったこと
最後に美容師としてコロナ前後で大変だと感じたことをご覧ください。。

Q.コロナ前後で大変だったことは何ですか?

グラフ7

予想どおり、「来店客数が減ったこと(42%)」と「コロナ対策を行った上での接客(30%)」を7割以上の回答者が大変だと思っている結果になりました。

コロナ対策をしながらの接客は苦労がともないますが、対策をしっかり行なうことが集客や顧客の安心感へつながります。

大変さを感じつつも、経営者側と雇用されている美容師が一体となり、ともにコロナ対策を考えていく必要があるかと存じます。

まとめ
今回のアンケートの結果から、コロナ前後に関わらず、美容師が仕事選びで重視しているのは「給料」と分かりました。

しかし、コロナ後は70%以上の美容師が収入減と回答。また40%以上の美容師が「仕事に対するモチベーションが下がった」と回答しており、コロナ時代の厳しさが表れた結果となっています。

withコロナ時代を生き抜くために、美容師の働き方やコロナ対策を含めた顧客への対応などを見直し、職場内で話し合うきっかけになれば幸いです。

掲載URL: https://beauty-career.jp/special_contents/page/185

■会社概要
商号  : 株式会社ゲイン
所在地 : 愛知県名古屋市中区大須3-8-1
代表  : 取締役社長 犬塚 大志
設立日 : 1987年3月20日
事業内容: 出版事業・メディア運営・広告代理事業等
URL   : https://www.gain.co.jp/

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