紀州ほそ川飼料では、競走馬の健康サポートのため、梅抽出物サプリメント(Vitav-バイタブ)を開発・販売しています。この度、第167 回日本獣医学会学術集会にてVitavを使用した演題を発表しました。
株式会社紀州ほそ川のプレスリリース
【学会名】第167 回日本獣医学会学術集会
【会期】2024年9月10日~13日
【演題名】抗酸化作用を有する競走馬用梅抽出物補助飼料が、北海道和種およびその交雑種の血液生化学的性情および吸引卵子成熟率に及ぼす影響
佐藤早羽太、髙橋絵梨子、吉田桜、Wudamu Dorb、Lkhagvasuren Narangerel、M A Hannan、渡部浩之、羽田真悟、細川陽介、南保泰雄、(帯広畜産大学、株式会社紀州ほそ川飼料)
演題の抜粋
■材料と方法
帯広畜産大学で飼養されている北海道和種およびその交雑種の牝馬10頭について、2023年1月より投与群(n=5)に対して競走馬用梅抽出物補助飼料を1日1回92日間飼料に添加して経口投与し、1ヶ月ごとのBCS測定と2週間ごとの血液生化学的検査を実施しました。さらに投与群3頭、非投与群3頭に対して経膣採卵(Ovum Pick Up:以下OPU)を実施し、吸引卵胞、回収卵子数および顕微授精可能となるまでの成熟割合を比較しました。
■結果
BCSは投与群が有意に高値を示しました。血液生化学的検査では、投与群において血清アルブミンの増加およびそれに伴う総タンパク濃度の増加傾向が見られました。OPUに関して、吸引卵胞数、回収卵子数には両群間に差は見られないものの、投与群において回収された卵子数に対する顕微授精可能となるMⅡ期への成熟細胞数の割合が高い傾向が見られました。
■考察
先行研究においてヒトや鶏で確認された梅抽出物摂取による効果が北海道和種でも確認されました。このことから日本在来馬での健康状態ならびに馬の生殖補助医療の向上に寄与する可能性が示唆されました。
■まとめ
・BCSについて…分娩が集中する厳寒期のBCS維持に貢献する可能性
・アルブミンと総タンパク質について…肝細胞の保護による、タンパク質合成増加の可能性
・OPUについて…卵細胞の”質”を向上する可能性
抗酸化作用が、馬の飼養管理・生産性向上に寄与する可能性が示唆され、今後の活用に期待が高まっています。
競走馬専用サプリメントVitav(バイタブ)とは
Vitav(バイタブ)は競走馬の健康を保つための紀州梅を原料とした梅抽出物サプリメントです。
紀州ほそ川グループでは、和歌山県紀州南部で100年続く老舗梅干屋として世界でもいちはやく梅の有用成分に注目。和歌山県立医科大学と紀州梅の有用成分を特殊製法(特許取得済み)で濃縮した梅抽出物を用いた共同研究を続け、ヒトへの開発を成功させました。その結果を経て、この梅抽出物を競走馬のためのサプリメントとして展開したのがVitav(バイタブ)です。
・2022年11月16日 薬物検査を(財)競走馬理化学研究所にて実施、飼料等薬物検査成績は陰性
・2023年11月28日 日本ウマ科学会にて「サラブレッドにおける梅抽出物の効果」という演題で日本中央競馬会・和歌山工業高等専門学校が発表
Vitav(バイタブ)は紀州梅を原材料とした梅抽出物です。クエン酸・リンゴ酸等をはじめ梅の有用成分が凝縮されています。酸味のある液体で、濃厚飼料に混合して給与。経口投与も可能です。
【使用方法】
投与方法:経口投与、濃厚飼料に添加して与える。嗜好性問題無し。
投与量:基本量1日40g(馬体重1kgあたり0.1g目安)、最大300gまで増量可能。増量する場合は分散して与えても良い。
機能性:抗酸化活性、αグルコシダーゼ抑制
効能:飼葉食いの改善、毛づやの良化、腸内細菌叢改善、胃潰瘍予防、疲労回復促進
紀州ほそ川飼料について
和歌山県紀州南部で100年続く老舗梅干屋として梅の用途開発の研究を続けてきた紀州ほそ川をグループ会社に持ち、研究にこだわる社風を受け継ぎます。『文化的、生産する。』を理念に、生産=人と競走馬の役に立ち喜ばせる会社であり続けます。
Vitav公式URL:https://vitav.jp/
―――受賞歴―――
県知事賞
安藤百福賞
地域経済総合研究所 ちいき経済賞
独立行政法人中小機構 地域資源活用事業認定
経済産業省 農商工連携88選
農林水産省 フードアワードニッポンアクション入賞 他
連絡先:
株式会社紀州ほそ川飼料
〒645-0022 和歌山県日高郡みなべ町晩稲 889 番地
TEL: 073-488-6607
Email: vitav@kishu-u.me
VitavURL:https://vitav.jp/