肌表面の「粗さ」と「くすみ」がないと、たるみのない印象に

肌表面の状態がさまざまな印象に影響

株式会社ポーラ・オルビスホールディングスのプレスリリース

ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:片桐崇行)は、肌表面の粗さや、くすみが印象に与える影響について、以下のことを明らかにしました。

①  顔の形状が同じでも、肌表面の「粗さ」と「くすみ」がないと、たるんでいる印象が弱くなること

②  肌表面の「粗さ」と「くすみ」がないと、たるみ以外の形状印象(※)が弱くなること

※ フェイスラインのゆがみや、ハリがないなど顔の形に関する印象

■たるみの印象に肌表面の状態からアプローチ

一般的に、たるみとは、ほほなどが下垂する形状変化のことで、皮膚深部の線維の変化が主な原因とされています。たるみを改善するためには、下垂したほほを上に引き上げるような大きな形状変化が必要で、その変化を引き起こすには長い期間を要します。一方で、皮膚深部に比べて表面の肌状態は比較的短い時間で改善しやすいと言われています。そこで、表面の肌状態を変えることで、たるみなどのさまざまな見た目の印象を変えられるのではないかと考え、肌表面の状態とさまざまな印象に関係がないか調べることとしました。

肌表面の「粗さ」と「くすみ」がないだけで、たるみが軽減したと感じる

フェイスラインなどの顔の形状はそのままに、肌表面の状態だけを加工した顔画像を用意し、一般女性534名にたるみの印象を評価してもらいました(補足資料1-①)。その結果、肌表面を粗くし、くすませた顔画像と、それらがない顔画像を比べると、肌表面が粗くなく、くすみのない、すなわち、なめらかでくすみのない顔画像の方がたるみの印象が弱いことがわかりました(図1)。

これにより、肌表面の粗さやくすみが改善するだけでも、たるみが軽減したと感じさせる可能性があることがわかりました。

■肌表面の「粗さ」と「くすみ」がないだけで、フェイスラインやほほの印象も変わる

肌表面の状態がたるみだけではなく、顔の他の形状印象にも影響を与えるのかを確認することにしました。

肌表面の状態だけ粗くし、くすませた顔画像と、それがない顔画像を比べ、さまざまな印象を評価してもらいました(補足資料1-②)。その結果、肌表面が粗くなく、くすみのない方が「フェイスラインのゆがみ」、「ほほの下がり」といった印象が弱いことがわかり(図2)、この結果は、肌表面を粗くしただけの場合、くすませただけの場合でも同様でした。

これらの結果より、フェイスラインなどの顔の形状が同じであっても、肌表面の質感の違いだけで、感じる印象に大きな差があることがわかりました。肌表面は皮膚深層よりも変化がしやすい部位のため、スキンケアでの保湿や角層を整えたりすることで、より短期間で、たるみなどの形状悩みが改善していく手応えを感じることができ、毎日のたるみケアのモチベーション維持にも寄与することが期待できます。


【補足資料1】 肌表面の状態のみを加工した顔画像を用いた印象評価試験

試験は以下の要領で実施しました。

■評価画像の作製

CG加工技術を用いて、複数の女性の顔を合成した顔画像を元にして、顔の形状やフェイスラインなどは全く変えず、粗さやくすみを追加し、肌表面の状態だけを加工した顔画像を作製し、合計4枚の顔画像を用意した。(図3)

■評価方法

 20代~50代の一般女性534名(各年代100名前後)を対象にWEBアンケートを実施した。

■設問・解析

① たるみの印象順位

  1. 4枚の顔画像を並べ、「たるんでいる」と感じる順に、1位~4位まで順位付けをさせた。

  2. 1位=4点、2位=3点、3位=2点、4位=1点とし、各画像の合計点を算出し、合計点が高い方から、「たるんでいる」と感じたとした。

② 形状の印象評価

  1. “表面粗さナシ・くすみナシ”の画像と“加工アリ”の画像を、それぞれペアで2枚並べ提示し、各印象評価ワードに対して、どちらがより感じるかを選択させた。(図4)

  2. “表面粗さナシ・くすみナシ”の画像と“加工アリ”の画像、各画像でより感じしているヒトの割合を算出した。


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