株式会社オリゼと金沢工業大学との共同研究により、米麹発酵糖分にレジスタントプロテインが高濃度に含有していることを確認

〜機能性成分の解析で米麹由来発酵糖分の高付加価値化を目指す〜

株式会社オリゼのプレスリリース

日本の伝統発酵技術を用いて社会課題解決を目指す株式会社オリゼ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小泉泰英)は、米麹由来発酵糖分「オリゼソース」に含まれる難消化性タンパク質(レジスタントプロテイン)について金沢工業大学の尾関健二 研究室にて測定したところ、14.6mg/mL含有することを確認しました。

■背景

難消化性タンパク質であるレジスタントプロテインは、米麹甘酒に一定量含まれ、コレステロール低下作用、肥満抑制作用などの健康機能性が評価されています。そこで、米麹由来の機能性成分に着目し、発酵という日本の伝統技術で作る甘味料の価値創造を行う中で、レジスタントプロテイン研究の権威である尾関健二教授との共同研究に至りました。

◾️レジスタントプロテイン(RP)について

難消化性タンパク質であるレジスタントプロテイン(以下、RP)は、お米に含まれるタンパク質であるプロラミンが濃縮することで生成される不溶性の物質です。通常、たんぱく質は胃で分解されますが、難消化性であるRPは消化・吸収されず腸まで届き、食物繊維様作用をもたらします。

RPは、120mgで肥満抑制、LDL-コレステロール低下作用、250mg摂取で腸内の酪酸菌占有率を増加させること、肌の角質水分量が増加することが報告されています(*1)。

当社の米麹発酵糖分「オリゼソース」には、RPが14.6mg/mL含まれており、スプーン1杯(15mL)あたり219mg摂取することができます。

*1 : 尾関健二(2022)日本醸造協会誌、117(9)、627-634

◾️今後の展開について

世界では砂糖の使用が主流になっている一方で、健康問題や製造過程での環境負荷の面から様々な食品素材の開発が行われています。オリゼ社では、人と地球の健康を増進させるべく、米麹発酵糖分「オリゼ」を用いた商品開発や甘味料およびRPなどの機能性について認知拡大を進めていく予定です。

◾️オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)について

オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)は、米麹から作る砂糖代替甘味料です。発酵によって米から引き出した優しい甘さが特徴で、罪悪感なく”甘いしあわせ”をお楽しみいただけます。自社ブランド「フードコスメ ORYZAE」をはじめ、保育園給食や菓子製造など幅広くご活用いただいています。古米や規格外の米をアップサイクルして製造することも可能で、サステナブルな甘味料を生み出す技術として企業コラボなども実施しています。

製品の詳細はこちらの動画もご覧ください。

https://x.gd/u0HQH

■金沢工業大学 尾関健二 教授について

金沢工業大学 バイオ・化学部 応用バイオ学科 教授

日本酒は米の成分を麹菌(国菌)によって分解し、酵母の力で発酵させてつくる。研究室では麹菌や酵母などの微生物と、米ヌカ、小麦フスマ、大豆オカラの食品廃棄物資源(バイオマス)に着目。有用な酵素の力と微生物による発酵の力によって、新たな機能性の高い素材(αEG、レジスタントプロテインなど)に変換するバイオコンバージョンに挑戦。SDGsの観点から廃棄物を出さない機能性素材を開発する。

https://kitnet.jp/laboratories/labo0165/index.html

■株式会社オリゼについて

私たちは、米麹由来の発酵甘味料「オリゼ甘味料」を通じて、人々の健康増進や社会課題の解決に取り組み、未来の子供たちや地球にとってより良い環境を作る、循環型社会を作り出すことを目指しています。

当社のミッションである「FIVE WIN」は、生活者・生産者・地球環境・伝統文化、企業成長を目指す”五方よし”の実現に向けた価値提供を行っています。発酵技術を駆使して社会課題を解決し、食だけにとどまらないイノベーションを起こしていきます。

■会社概要

会社名  :株式会社オリゼ

代表   :代表取締役 小泉泰英

住所   :東京都目黒区大橋 2丁目6-12 佐藤フラッツ301

企業サイト:https://www.oryzae.site/

メール  :info@oryzae.site

電話番号 :080-9537-6584



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