株式会社ポーラのプレスリリース
株式会社ポーラ(本社:東京都品川区、代表取締役社長:及川 美紀)は、がんを治療しながら働く「がんと就労」問題に取り組む民間プロジェクト「がんアライ部」(代表発起人:功能 聡子、岩瀬 大輔、)が発表した第7回「がんアライアワード 2024」でゴールドを受賞いたしました。ポーラは6年連続のゴールド受賞となります。
◆ポーラの受賞理由(がんアライアワード選考委員会 コメント)
自社で開催したがん啓発セミナーの内容を、全社員だけにとどまらず、ビジネスパートナーに対しても配信されています。自社のことだけでなく、ともに歩むビジネスパートナーにも学びを広げていかれることは、貴社ならではの温かな配慮を感じます。病院でのボランティア活動を13年継続されたり、全国各地のリレー・フォー・ライフイベントへ参加&募金活動を行われたりと、継続的で広域な活動をされていることは、社会に対して大きな影響を及ぼされています。
「がんアライアワード」表彰制度
「がんアライアワード」は、がんを治療しながら働く人を応援する団体を表彰する制度です。がん罹患者の味方「アライ(ally)」であることに加え、がんとともに働きやすい企業であることを宣言し、具体的な取り組み内容から優れた活動を表彰します。また、表彰されたノウハウを社会全体で共有することで、がん罹患者が治療をしながらイキイキと働くことができる社会を目指します。選考会において、各企業の制度および風土を含めて審査を行い、「ダイアモンド」「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の各賞を付与します。
ポーラ「がん共生プログラム」
がん共生プログラムは、がんに罹患したポーラで働く仲間が仕事を諦めることなく、「就労と治療」の両立をいかに実現できるかを考え、設計したプログラムです。ポーラ従業員とその家族及びビジネスパートナーである約2.3万名(2023年12月末時点)のビューティーディレクター※に向けて2018年4月より開始し、がんが、より身近なものであるという意識を高める活動を行っています。
◆「フレンドリーアクション」
ポーラ内の活動に留まらず社会への還元を目指し、「がん罹患者とそのご家族に優しい社会を!フレンドリーアクション!」をテーマに活動しています。ポーラ社内だけでなく、直接お客さまと接するビューティーディレクターをアドバイザリーメンバーに迎え、がんの人も、がんの人を身近に支える人も、QOL高く、美しく生きられる社会をつくるための活動を推進。
【2024年の活動】
①「女性にこそ受けてほしいがん検診」冊子を2024年3月にリメイクし、がん検診を啓発
全国のフレンドリーショップやピンクリボンイベントで配布し、検診の啓発を行っています。
※:全国に展開するポーラのショップの中で、カウンセリングやエステなどをはじめとした美容を通じてお客さまのありたい姿を引き出し価値を提案する、プロフェッショナルな販売員。
②フレンドリーショップで乳がんに関する啓発活動を実施
2024年より導入した、全国のポーラショップのうち98のがん共生フレンドリーショップ認定店では、有志のショップがポーラ健康管理センターで監修した乳房のセルフチェックをお客さまのエステ時に提示して、乳がんに関する知識の啓発、早期発見、健康診断促進に取り組んでいます。
*フレンドリーショップ:フレンドリーアクションに賛同し、がん罹患者、およびその周囲の方に対する接客スキルを学んだ有志のショップを認定するポーラの制度
③がん啓発セミナーの開催
2024年9月 キャンサーソリーション株式会社の桜井なおみさんを招き、がんの基礎知識や早期発見・早期治療に向けた研修を開催。全社員、ビジネスパートナーにアーカイブでも配信し、最新のがん検情報に触れる機会をつくりました。
研修の中では罹患者の経験談をテーマに設定。
このほかにも、がんに関する総合情報サイトやアピアランスサポートについて、ショップに配布し共有。
④がん罹患者や患者を支える人が参加できるコミュニティづくり
東北労災病院のがんの患者会とポーラの社員、ビジネスパートナーがともに企画し、院内でハンドマッサージやメークサービスなどを行うボランティア活動を13年間(※コロナ禍は除く)継続し、2024年も開催。入院中、付き添いの方たちの、がんについての語らいの場になっています。
⑤全国各地のリレー・フォー・ライフイベントへの参加及び募金活動(日本対がん協会)
2024年も、全国各地で再開されたリアルイベントのリレー・フォー・ライフに社員とビジネスパートナーがポーラブースを設け、ハンドトリートメント、マッサージを実施。
がんの罹患者や支える周囲の方にリラックスできる時間を提供。
合わせてアピアランスに関するアドバイスや検診をお勧めする冊子を配布。
その場での募金を募り寄付も実施。全国15の会場に参加し、がん征圧に向け啓発活動を行っています。
<リレー・フォー・ライフとは>
アメリカ対がん協会(ACS)が国際ライセンスを持っている企画で、日本では公益財団法人日本対がん協会にライセンスが与えられています。 がん患者さんやそのご家族を支援し、地域全体でがんと向き合い、がん征圧をめざすチャリティー活動です。Save Livesを使命とし、がんの告知を乗り越え、生きていることを祝福し(祝うCelebrate)、旅立った愛する人たちをしのび(しのぶ Remember)、がんで苦しむ人や悲しむ人をなくす社会を作る(立ち向かう Fight Back)ことを目指すものです。ポーラは2019年よりナショナルスポンサーに就任しています。
⑥「ぎふピンクリボン」との連携
「ぎふピンクリボン実行委員会」と共に、岐阜県内7か所にイベント参加。
各イベント会場では「女性にこそ受けてほしいがん検診」冊子と、乳がん罹患者のためにポーラがオリジナルで制作しているスキンケア・メークのアドバイス冊子を配布。
がん検診啓発と罹患者へのアピアランスケアサポートを、地域協働で、継続的に取り組んでいます。
https://www.gifupinkribbon.com/
⑦ポーラ公式のnoteで情報発信
2024年5月のリレーフォーライフ本年度スタート時、9月のがん征圧月間、10月のピンクリボン月間に合わせて、ポーラ公式のnoteにてがん啓発の記事を投稿し社内外に周知。
https://note.com/pola_inc/m/m6bc9200dfd05
【継続して実施している取り組み】
◆乳がん罹患者のためのスキンケア・メークのアドバイス冊子の配布
2022年、乳がんに罹患された方のためのスキンケア・メークのアドバイス冊子を制作し「ピンクリボンのお宿ネットワーク」に加盟している全国100か所以上の宿泊施設へ配布。
◆がん対策推進企業アクション 企業コンソーシアムへ参加
国民のがん検診受診率を50%以上に引き上げることを目標に、企業が率先して「がん検診受診」の大切さを呼びかける国家プロジェクト「がん対策推進企業アクション」の中で、コンソーシアムに参加できる先進企業40社に2022年より選出いただき、「治療と働く」という企業にとって重要なテーマについて知見を収集。
◆相談・サポートできる社内風土や環境づくり
・就労サポート制度がまとめられたプログラムブックの配布や、がんに対する基礎知識や最新の活動状況をイントラネットで発信。がんが、より身近なものであるという意識を高める活動を行っています。
・社員90%以上が視聴する社内情報動画で、社内のがん共生プログラムの取り組みを定期的に紹介。がんへの理解を深め、罹患しても「就労と治療の両立」をサポートする社内風土を醸成しています。
また、社内のがん経験者が自身の経験をプログラムブックやイントラネットで公表し、社内で大切な価値として共有。
がん経験者が自らサバイバーであることを公表することにより、新たに罹患した人が年齢や組織を超えて相談できる体制を整えています。
・病院では聞きにくいことや医学用語が難しく罹患者が理解できない場合等は、看護師や保健師が常駐している健康管理センターにいつでも相談できるようにしています。また、セカンドオピニオンを希望する場合は産業医に相談し、本人の希望を聞き、適切な病院を紹介する環境を整えています。
◆健康増進・早期発見・治療支援への取り組み
【従業員】
・年1回の健康診断時に、がん検診・婦人科検診をワンストップで受診することが可能。
30歳以上の女性が受診できる乳がん検診では、マンモグラフィーか超音波検査を自身で選択可能。子宮頸部細胞診と子宮経腟超音波は全年齢に補助。男性の前立腺がん検診も50歳以上に補助。婦人科検診の受診率は約80%
・健康増進と意識の向上を目的とし、健康月間を設け、社員食堂で健康メニューを提供。
・2018年からは、従業員が健康診断の結果をわかりやすく理解できるように専用のwebサービスを導入。定期的な情報提供とフィードバックを行っています。
・傷病短時間勤務制度:1日最短4時間を所定労働時間として勤務が可能。
・時間単位有給休暇制度:1時間単位で有給休暇の取得が可能。
・傷病退職カムバック制度:退職から最大2年間まで、退職時と同様の社員区分にて再入社可能。
・フレックスタイム制:コアタイムの前後は、原則として自由に出退社ができる制度を導入。
・リモートワーク:全従業員を対象とした制度。通院のある日、治療の副作用による体調不良の時などにも使用可能。
・復職後の有給休暇が早期に付与される制度により、従来よりも早期に有給を付与。治療しながらワークライフバランスを考慮した就労が可能です。
【ビジネスパートナー】
・ビューティーディレクター(ポーラ福祉共済事業団会員※1の約1万人対象)に対しては、がん検診にかかる費用の一部補助。
・ビューティーディレクターを束ねるグランドオーナー※2に対して、総合健診を全額会社負担。
・ビューティーディレクターの収入を一部サポートする制度を設け、がん治療で長期間販売活動ができなくなった場合でも、安心して治療を受けられ、復帰しやすい環境を整えています。
・ポーラ福祉共済事業団会員を対象とした、復帰・両立サポートに新制度を導入。
個々の状況に応じてがん治療の初期費用の一部を補助する「治療応援金」や、治療による外見変化に対する費用を一部補助する「アピアランスサポート」など、スムーズな復帰を後押ししています。
*ポーラ がん共生プログラム
https://www.pola.co.jp/company/sustainability/economy/cancer/index.html
※1:ビジネスパートナーの互助組織
※2:各地域で、ポーラの複数のショップを取りまとめ、年商1億円以上のグループをマネジメントする最上位職。