看護過程に基づく“化粧ケア”で生きる力を引き出す―株式会社RingsCareと順天堂大学が調査、QOL向上への新たな挑戦

株式会社RingsCareは、化粧ケアが看護過程に類似するプロセスであることを示す研究成果を基に、高齢者や療養者ケアの新たな可能性を探求しています。今後も他分野との連携を強化してまいります。

株式会社RingsCareのプレスリリース

株式会社RingsCare(本社:東京都日本橋)の代表取締役 大平智祉緒と、順天堂大学大学院医療看護学研究科(所在地:千葉県浦安市)の野崎真奈美教授、永野光子准教授は、療養者の「生きる力」を引き出す看護師による「化粧ケア」の実践を調査した修士論文が日本看護科学学会誌に原著論文として掲載されました。本研究では、化粧ケアが看護過程と類似したプロセスを持ち、療養者や高齢者の自己肯定感の向上や社会とのつながり促進に寄与することが示されました。RingsCareは、この研究知見を活かし「人と人とのかかわり」と「自己表現」を通して、療養者や高齢者のQOL向上を支援するサービスを提供していきます。

【URL】https://www.jstage.jst.go.jp/div/jans/44/0/44_44482/_html/-char/ja

株式会社RingsCare(旧NOTICE)代表の大平智祉緒が第42回 日本看護科学学会学術集会にて口頭発表。

研究内容

化粧ケアに関する教育を受けた看護師10名を対象に、半構成的面接を実施し、質的帰納的方法で分析を行いました。その結果、化粧ケアに関する看護師の行動と意図は10のカテゴリに集約され、それらは看護過程の5つのステップ(アセスメント、看護診断、計画、実施、評価)と類似していることが明らかになりました。

  • アセスメント:化粧ケアに適した対象選定およびケア内容検討のための情報収集

  • 看護診断:アセスメントをもとに課題を抽出し、目的に合わせた化粧ケアを提案

  • 計画::化粧品や導入方法など、一人ひとりの状態に合わせた計画を立案

  • 実施:対話やタッチングを取り入れたコンフォートケアとセルフケア支援

  • 評価:より良い化粧ケアにつなげるためのチーム内評価

    化粧ケアの施術者である看護師は、療養者や高齢者の尊厳を保持し、個人と社会をつなぐために化粧を活用したケアリングを行っていました。外見全体を整えるプロセスを通じて、生きる力を引き出し、目の前の療養者の成長と自己実現を支援していることが分かりました。

研究の背景

日本は世界最高レベルの高齢化を迎えており、医療の高度化に伴い、疾患とともに生きる療養者や高齢者の生活の質向上と人間関係の確保が急務となっています。これまでの医療・介護現場では、外見の問題、特に「化粧」は華美なもの、治療やケアには不要なものとして排除されてきました。しかし、化粧には身体的な変化のみならず、自己肯定感の向上や人とのつながりの促進など、心理的・社会的効果が注目されています。一方で、ケアとして行っているプロセスに言及した研究は少なく、ケアとしての化粧の特徴を明らかにするため、今回の研究を実施しました。

研究のポイント

  • 化粧ケアのプロセスが個別的で人間的な関係を促進

  • 化粧ケア時の対話、触れる行為、距離感がコンフォートを高める

  • 生きる力を引き出すセルフケア支援としての化粧ケアの可能性

RingsCareの研究活動とオープンイノベーション

RingsCareは、高齢者のQOL向上に貢献するため、積極的に研究活動に取り組んでいます。

今回の研究は、その一環であり、今後も大学や研究機関との連携を強化し、エビデンスに基づいたサービス開発を進めていきます。また、オープンイノベーションを通じて、様々な分野の知見を融合し、革新的なサービスの創出を目指します。

人間の尊厳を最期まで守り続けることを目指し『美整容』という独自の概念を発信しています。


本プレスリリースに関するお問い合わせ、取材依頼に関しては下記の窓口にお願い申し上げます。:

会社名:株式会社RingsCare

所在地:〒103-0027 東京都中央区日本橋2-2-3 RISHEビルUCF4階

代表者:大平 智祉緒

設立:2023年6月

URL:https://ringscare.com/

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