【新潟医療福祉大学】話し言葉の特性でアルツハイマー病の患者と健康な高齢者の違いが判明!

株式会社NSGホールディングスのプレスリリース

左:田村講師 右:能登教授

NSGグループの新潟医療福祉大学言語聴覚学科の田村俊暁講師と作業療法学科の能登真一教授は、みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社技術開発推進部の研究者グループとともに、人工知能(AI)によるアルツハイマー病の発話特徴の分析方法を開発いたしました。

この論文は国際誌『Healthcare』に掲載されました!

【研究概要】

本研究では、アルツハイマー病になった後の話し言葉の変化に着目し、人工知能(AI)を用いて健康な高齢者と比べることで、その違いの特徴を調査しました。結果としていくつかの音響特徴(話し言葉の物理的特性)でアルツハイマー病の患者と健康な高齢者で重要な違いが明らかになりました。AIによって得られたこれらのアルツハイマー病患者の発話の物理的特徴は、将来的にマイクの前で話をすることだけで、アルツハイマー病の初期診断ができるようになる可能性を見出しました。

◆研究のポイント

・人工知能(AI)によってアルツハイマー病の患者の話し言葉の特徴が明らかになったこと

・将来、アプリなどを使って話し言葉の分析をするだけでアルツハイマー病の初期診断ができるようになる可能性を見出したこと

 

◆研究者のコメント

近年はAIの進化がものすごいです。また、高齢化にともない認知症を発症するリスクも上がっていきます。本研究の成果は、将来AIを使った初期診断の可能性を示したものです。実用化にはまだまだ追加の研究は必要ですが、活路を見出したものと言えると思います。

 

◆研究助成

本研究は科学研究費助成事業の助成(21K19741)を受けて行われました。

 

◆原論文情報

Noto S, Sekiyama Y, Nagata R, Yamamoto G, Tamura T. Analysis of Speech Features in Alzheimer’s Disease with Machine Learning: A Case-Control Study. Healthcare (Basel). 2024 Nov 4;12(21):2194. doi: 10.3390/healthcare12212194. PMID: 39517405; PMCID: PMC11545255.

 

◆研究に関する問い合わせ先

新潟医療福祉大学 リハビリテーション学部 言語聴覚学科 田村 俊暁 (たむら としあき)

Tel: 025-257-4429 E-mail: toshiaki-tamura@nuhw.ac.jp

 

【新潟医療福祉大学】 https://www.nuhw.ac.jp/

全国でも数少ない、看護・医療・リハビリ・栄養・スポーツ・福祉・医療ITを学ぶ6学部15学科の医療系総合大学です。この医療系総合大学というメリットを最大限に活かし、本学では、医療の現場で必要とされている「チーム医療」を実践的に学ぶことができます。また、全学を挙げた組織的な資格取得支援体制と就職支援体制を構築し、全国トップクラスの国家試験合格率や高い就職実績を実現しています。さらに、スポーツ系学科を有する本学ならではの環境を活かし、「スポーツ」×「医療」「リハビリ」「栄養」など、スポーツと融合した学びを展開しています。

<NSGグループについて>

NSGグループは、教育事業と医療・福祉・介護事業を中核に、健康・スポーツや建設・不動産、食・農、商社、広告代理店、ICT、ホテル、アパレル、美容、人材サービス、エンタテイメント等の幅広い事業を展開する108法人で構成された企業グループです。それぞれの地域を「世界一豊かで幸せなまち」にすることを目指して、「人」「安心」「仕事」「魅力」をキーワードに、地域を活性化する事業の創造に民間の立場から取り組んでいます。

 

<NSGグループホームページ>
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