【美容室 Ash】2025年新卒内定者230名超で過去最高深刻な人手不足に対し、K-POP支援や体制見直しなど攻めの採用戦略が奏功

採用ミスマッチも軽減し、離職率も改善

株式会社アルテジェネシスのプレスリリース

 美容室チェーンを約350店舗展開する株式会社アルテジェネシス(横浜市中区/代表取締役社長 吉村 栄義)のグループ会社である株式会社アッシュ(横浜市中区/代表取締役社長 柴崎 興司)は、2025年内定者数が235名(※1)を超え、Ash設立以来(※2)過去最高となっていることを発表いたします。美容師の人手不足・採用難は業界でも深刻な状況にあり、Ashにおいても2021年のコロナ禍を境に、新卒の採用人数は200名に届いておらず、特にこの2年は150名以下と激減し、非常に危機感を持っておりました。そこで採用体制の見直しや、K-POPアーティストのヘアメイク機会提供・外部コンテストなどへの積極参加などのキャリア拡大支援の取り組みを実施してまいりました。それにより美容学生の美容室 Ashへの認知や興味関心が高まり、2025年内定者数は前年の同時期の内定者数に対して179.4%と過去最高となりました。また、2024年新入社員の入社後半年以内の退職率は、前年の同時期と比較すると8.5%減と改善しています。

※1 2025年1月7日時点  ※2 2006年に株式会社アルテから子会社化

■採用戦略の一環で、K-POPアーティストをスポンサード

 アルテグループでは、K-POPアーティストが多数所属するEVA.ENTERTAINMENTのスポンサー支援を2023年11月より開始しました。所属美容師がエンターテインメントの分野でクリエイティブ性の高いヘアメイクに挑戦できる機会をつくることで、美容師として幅広い経験を積み、今後のキャリア形成に活かしてもらいたいというのがスポンサードを決めた理由です。この1年で合計17回のイベントや撮影会でAsh 美容師がヘアメイクを担当し、延べ216名ものスタッフがサロンワークとは違った現場で様々なインプットを得ています。

 美容師として幅広い経験ができる環境づくりでキャリア形成を支援したいという想いで始めたK-POPのスポンサードですが、この支援の一番の目的は、美容室業界の採用難と人手不足を解消することでした。美容学生のK-POPへの高い関心を活かし、美容師や店舗のSNSやプレスリリースなど活用したイベント活動の発信は、美容学生への新たなアプローチに繋がり採用機会を生み出しています。また、スポンサー支援を社内外に積極的に発信することで、新卒採用の促進に加え、既存スタッフからもヘアメイクの担当希望が増加し、定期的に社内オーディションが実施されるなど、スタッフの技術力やモチベーションアップに繋がっています。美容師の組織への所属意識の高まりが定着率にも表れており、エンゲージメント向上(ES:従業員満足)にも貢献しています。給与等のハード面以外を重視するなど、多様な価値感を持つ若手世代に響く“打ち手”として「ヘアメイク×エンターテインメント」が顕著な成果をあげていることから、今後も本施策は継続・強化してまいります。

写真:K-POPアーティストのヘアメイク

■本部一括採用から店舗採用に。採用ミスマッチ解消のため2023年から体制変更

 Ashでは、新卒採用に際して美容学校に向けて本社主体で採用活動を行い、一括採用を行っていましたが、2023年より現場主体の美容学生とのマッチングへと採用手法を改革しています。その大きな理由として、新卒であるZ世代の情報収集の変化や働くことに対する考えの多様化があります。

 近年ではSNSの普及により、美容学生個人が働きたいと感じる「美容師」や「美容室」をインスタグラムなどを利用し発掘し、就職先を決定するというのが主流となってきています。働き方についても、フリーランスや業務委託などの選択肢もあり、様々なキャリア形成ができる環境になっています。そのため、若手美容師や美容学生の情報収集経路や価値観に合わせた発信や取り組みをアピールしていかないと、人材を確保することは困難になります。

そのような状況を踏まえ、Ashでは採用において、下記の見直し・強化を行いました。

(1)本部一括採用から、店舗採用への切り替え

 従来の採用活動は、学生個人に向けてというより「対美容学校」となっていました。本部の採用担当者が美容学校へ訪問し、会社説明会を開催、そして店舗見学の同行などを行ってきました。美容学生と本部の採用担当者との繋がりは生まれるものの、各店舗の状況や人員配置のバランスを見て、本部で配属サロンを決定していたことから、入社後のミスマッチが生まれ、早期退社が増加する流れとなっていました。そのミスマッチの解消のために、2023年より、現場主体の店舗採用へと切り替えました。学生側は知りたい情報を事前にチェックしてから店舗見学に行くことができ、なりたい美容師のビジョンが明確になってきたり、働き方のイメージがしやすくなります。また、サロン側も人材獲得のために様々なアピールを行い、従来より採用活動に対して真剣に取り組むようになりました。

(2)Ash全店舗で採用インスタアカウントを作成

 店舗採用に変更したことにより、各サロンごとに採用アカウントを取得させました。従来までは本部の採用担当者がAshの活動報告や店舗の魅力を発信していましたが、各サロンごとにアカウントを取得したことにより自由度が上がったためサロンの発信にバラツキが生じました。本部はそのバラツキを解消させるためにマニュアルを作成したり、勉強会を開くなどAshとして正しい情報発信をしているか、誤解が生じるような内容になっていないかなどのチェックを徹底しました。美容学生の興味関心が高いトピックを探したり、採用効果が出ている” 発信優良サロン”の内容研究を行うなど、サロン数が多いからこそ、サロン同士で切磋琢磨して採用強化に取り組んでいます。

(3)採用市場へのAshのブランディング強化

 2023年から本部では、プレスリリースを活用し社内外の活動発信を強化してまいりました。2023年以前は年間平均20本程度の発信でしたが、2023年は32本、2024年は47本と着々と本数を伸ばしながら、発信の内容を充実させてまいりました。特にZ世代に興味関心が高いK-POP支援については活動報告をすることによって問い合わせが増えるなど採用インパクトがあることを実感しており、美容師のSNS発信だけでなく、本部も後押しすることで相乗効果を生み出しています。

 こうした一連の採用関連フローの見直しやPR視点での発信活動が功を奏した結果、採用人数は上昇し、店舗格差も生じることなく推移、入社後のギャップも減少し、退職率も低下しました。

■美容室業界における人材の重要性

 他業界より遅れていたデジタル化や働き方改革もコロナ禍という状況がある意味で後押しとなり加速するなど、美容室業界にはパラダイムシフトが起きています。フリーランスや業務委託など働き方の選択肢も広がり、デザイン系やメンテナンス系、特化型など様々な美容室の形態もある中、アルテグループでは、単一業態に偏らず、まつげ&眉サロンなども含めた複数のブランドサロンを展開する『全方位戦略』をとっています。それによりグループ全体としての事業の安定と「生涯美容師で働き続けられる環境の構築」が実現できると考えております。世代や考え方で変わる顧客ニーズに対応し、ライフスタイルの変化がある美容師が働き続けられること、その多様性を追求した“全方位型美容室”こそがアルテグループの唯一無二の特徴です。

 美容師はロボットやAIに置換えが不可能な仕事であり、サービス業においては「人がブランドそのもの」であるため、事業継続のためには企業文化にマッチした人材確保が最も重要となります。人手不足時代といわれますが、美容室業界は他業界よりもさらに深刻で、2005年をピークに美容師人口が減少(※3)していることもあり、採用は年々厳しさを増しています。

 “集客” と“求人”がデジタル化、さらには “教育”のデジタル化も加速し、美容室運営で必要な集客・求人・教育の三本柱が全てがデジタル化となっている今、特に未来を担う若手美容師や美容学生の興味関心や価値観、情報入手方法などに寄り添った採用戦略が求められます。大変革が起きている美容室業界の中で時代の波に淘汰されないよう、採用体制はもちろんのこと、若手社員の育成のための教育体制の見直しや新しいビジネスモデルの構築など、今後もアルテグループでは、既存の枠組みにとらわれず機動性高く柔軟に“リボーン(作り直し)”を行ってまいります。

※3 公益財団法人 理容師美容師試験研修センター「過去の美容師国家試験実施状況」より

■2025年採用関連と退職率のデータ

 K-POPアーティストスポンサードを開始した2023年と2024年の新卒採用を比較したところ、2024年の内定者数は235名となり、前年比は179.4%となりました。こちらの内定者数はアルテグループの新卒採用数の過去最高値となります。サロン見学者数においても500名を超え、前年比は182.9%となりました。リアル、リモート問わず、サロン見学に参加していただいており、K-POPスポンサードとしてヘアメイクに携わっているアルテグループだからこそ叶うバックヤード見学などにも、美容学生に興味を持っていただけていることがわかりました。

 また、既存スタッフにも変化がありました。2023年と比較すると2024年の退職率は1.3%減少しました。美容師は入社後半年以内に退職してしまうケースが多い中、2024年の新入社員は前年より8.5%減と大幅に改善しました。

【株式会社アッシュについて】

本社:〒231-0031 神奈川県横浜市中区万代町1-2-12 VORT横浜関内Ⅲ 8階
創業会長:吉原 直樹
代表取締役社長:柴崎 興司
設立:2006年7月1日
Tel:045-663-6120
URL:https://ash-hair.com/
事業内容:美容業、美容室フランチャイズチェーンの運営

【株式会社アルテジェネシスについて】

本社:〒231-0028 神奈川県横浜市中区翁町1-4-1 アルテマリンウェーブビル 5階
代表取締役会長:吉原 直樹
代表取締役社長:吉村 栄義
設立:2022年1月11日
創業:1986年8月7日
資本金:1億円
Tel:045-663-6123
URL:https://artegenesis.com/ 
事業内容:美容室チェーン等を展開する持株会社
スタイルデザイナー事業部
https://www.styledesigner.net/

グループ会社
株式会社 アッシュ
https://ash-hair.com/
株式会社 ニューヨーク・ニューヨーク
https://www.nyny.co.jp/
株式会社 C&P
https://www.chokipeta.com/
株式会社 ダイヤモンドアイズ
https://www.diamond-eyes.net/
株式会社 東京美髪芸術学院

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