表紙を開いた「カバー袖」から、裏側の「カバー袖」までぐるりと。カバー展開画像を初公開します。
株式会社新潮社のプレスリリース
女性記者が赴任したソウルは、「毛穴のない未来」だった。光速進化のコスメ、肌を磨き上げる黄金ルーティン、世界一の美容整形ビジネス。たちまち美容沼にはまり、自分を〝改善〟していくアメリカ人記者。さらに医師や元アイドル、コスメブランド創業者へと取材を広げた先に辿り着いたのは――。2月17日に発売となる『美人までの階段1000段あってもう潰れそうだけどこのシートマスクを信じてる』(エリース・ヒュー/著、金井真弓/訳、桑畑優香/韓国語監修)は、体験と考察が融合した、ユニークな「美容都市ソウル」滞在レポートです。
2月17日に発売の『美人までの階段1000段あってもう潰れそうだけどこのシートマスクを信じてる』のカバーイラストを描き下ろして下さったのは、イラストレーターのmillitsuka(ミリツカ)さんです。これまで話題作『コレクターズ・ハイ』(村雲夏月著・講談社)、『あおむけの踊り場であおむけ』(椛沢知世著・書肆侃侃房)などの書籍カバーも担当されました。
今回は発売前の本書原稿を読み込み、タイトルにある「階段1000段」をモチーフにしたイラストを届けて下さいました。幾つもの階段が連なる景色が、まぶしく目に飛び込んできます。ああ、わたしたちは一体どこまで昇ればいいのでしょう!
中央には、髪をピン止めして、メイクする前のような雰囲気の女性。その周りにはたくさんのコスメが散りばめられています。シートマスク、リップ、コンパクト、クリーム、アイシャドウ、そして注射器とメスも。これらは実際に本書に登場します。
この「韓国コスメ」のイラストの数々は、本書の表紙を開くと現れる「別丁扉」にもあしらわれています。
イラストレーター millitsuka(ミリツカ)さん
【略歴】
東京在住
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒
デジタル、アナログの両方で鮮やかなグラデーションが特徴のイラストを描き、作品はファッションや雑貨などで多数商品化され、高い人気を誇る。
社会とのつながりを大切にしながら、柔軟な姿勢でイラストを描く。
Instagram: https://www.instagram.com/millitsuka/
■目次
まえがき
第1章 ソウルは先進国の先を行く
第2章 美の帝国の反逆者たち
第3章 BBクリームとK ‒POPアイドル
第4章 わたしのそばかすを見ると韓国人は
第5章 肌を改善すること=自分を改善すること
第6章 顎を削って「Ⅴ」に変える場所
第7章 そしてわたしも顔面注射(274回)をした
第8章 マネジメント会社の「46キロ」ルール
第9章 〝モルカ〟に狙われる女性たち
第10章 制服にある「リップティント用ポケット」
第11章 男たちを惹きつける戦略
第12章 アジュンマたちの知恵
結 論
謝 辞
■著者紹介
著/エリース・ヒュー(Elise Hu)
アメリカのジャーナリスト、ポッドキャスター、作家。NPR(米国公共ラジオ放送)の韓国・日本担当局創設時の担当局長を務めた。海外特派員として12カ国以上から報道。現在「TED Talks Daily」のレギュラーホスト。ジャーナリストとしてエドワード・R・マロー賞やデュポン・コロンビア賞などを受賞。ミズーリ大学コロンビア校ジャーナリズムスクール卒業。ポッドキャスト制作会社「Reasonable Volume」の共同設立者で、3人の娘の母親でもある。ロサンゼルスに在住。Instagram:@elisewho、TikTok:@whoelise。
訳/金井真弓(かない・まゆみ)
翻訳家。千葉大学大学院修士課程修了。大妻女子大学大学院博士課程単位取得退学。訳書に『幸せがずっと続く12の行動習慣』『わたしの体に呪いをかけるな』『欲望の錬金術』『#MeToo時代の新しい働き方 女性がオフィスで輝くための12カ条』、『フェローシップ岬』などがある。
韓国語監修/桑畑優香(くわはた・ゆか)
翻訳家、ライター。早稲田大学第一文学部卒業。延世大学語学堂、ソウル大学政治学科で学ぶ。訳書に『BTSを読む なぜ世界を夢中にさせるのか』『BTSとARMY わたしたちは連帯する』など、監訳書に『BEYOND THE STORY:10-YEAR RECORD OF BTS』日本語版がある。
■書籍データ
【タイトル】美人までの階段1000段あってもう潰れそうだけどこのシートマスクを信じてる
【著者名】エリース・ヒュー/著 金井真弓/訳
【発売日】2025年2月17日
【造本】四六判変大、336ページ
【定価】2,420円(税込)
【ISBN】978-4-10-507441-8